竹久夢二
また歌詞カードを作ってしまった。
曲そのものは良いと思う。まずは聴いてみてから。
歌の方は、来生たかおと薬師丸ひろ子がデュエットで歌っている。
薬師丸ひろ子のハモりがよくて、けっこう歌が上手いんだな、と再認識した。
何より小節を回さないところがいい。
この前は女性作詞者に感心したが今回はちょっと違う。
私にはこの詩がほとんど理解出来なかった。
始めの3行は、男の夢の中の出来事なのだろう。
恋多き「君」のことが忘れられず、再び会うことを夢見ているらしい。
5行目以後は、夢から覚めて最後まで現実に戻っているふうに思える。
だったら、4行目の「夢の途中」って何なのだ?
まだ夢が続いているのなら、いつ夢から覚めるのだ?
覚めないなら「夢の途中」じゃなく、「夢の終わり」だろう?
ともかく浮気性の女を諦めきれない男は愚かにしか思えないけど?
「君がめぐり逢う 愛に疲れたら」ってどういう意味なのだ?
男に惚れっぽい女が男を取り換えることを「愛」というのか?
「希望という名の 重い荷物」って何なのだ?
希望ってふつうは浮き浮きとして軽いものじゃないか?
この「希望」の正体って何なのだ?
選り取り見取りに男が現れてくれることが「希望」なのか?
軽いはずの「希望」を一杯詰めたらスーツケースは重くなるのか?
「愛した男たちを輝きに変えて」って何なのだ?
早い話、捨てられた男たちだろ? そんなものがなぜ輝くのだ?
これだけ?がついた文章を書くのは生まれて初めてだ!
そうだ! 作詞者は女性だった!
わかった! これは全部が彼女の夢の途中なのだ!
「夢」「愛」「希望」「輝き」・・・を並べても詩にはならない。
薄っぺらな言葉だけでは、薄っぺらな二次元の世界しか生まれない。
「共感」を得るためには、やはり「三角の世界」に住まないと、ネ。
[Rosey]