遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

詩人あの人この人~林芙美子その6「台湾・満州・中国へ」

2023年09月13日 | 読書



林芙美子 1903(明治36)-1951(昭和26) 撮影時期?

1930(昭和05) 27歳 
1月 台湾総督府の招待で台湾各地で講演する
日本の植民地下の台湾の台北、台中、高雄など、フォルモサ(※)を縦断する
※フォルモサ=Formosa:ポルトガル語で「美しい島」 

以下、「台湾を旅して」~女人芸術1930年より引用(部分)
<土語が美しい 台湾娘屹立として秀麗~
同行女性10人余、天民、山田、北村、生田、望月、堀江ら各女史
チャチな詩を読み、貧乏な漫談をこころみる林芙美子あり~
そしてじき、植民地風が、おたふく風以上に厭らしくなった
風景を汚すものは人間だ。台湾も段々内地化して来るが、
阿片癮者の行列や、ビンローで口を染めた広東女を見ると、
何だかお伽話のような気がする~
木瓜、椪柑、西瓜、バナナ、パインアプル フォルモサはランマンたる果実の島
 
芙美子は「台湾を旅して」の他にも以下を寄稿している
「台湾風景 フォルモサ縦断記」「台湾スヴニール」「基隆水望」

5月 豊多摩郡落合町上落合(現新宿区上落合)に転居
7月 『放浪記』(新鋭文学叢書・改造社)刊行、ベストセラーとなる
8月
9月 単身で満州、中国を旅行する

ここでも書いては寄稿している
~林芙美子さんの満州便り~「女人芸術」1930年10月号に掲載
8月26日「大連波止場」「大連にて」
9月1日「ハルピンにて」「ハルピン(長谷川時雨宛て)」
9月5日「奉天より」「撫順つくしかんにて」

10月 日本へ戻ってから以下を発表
「愉快 なる 地図 大陸 への 一人旅」~「女人芸術」1930年11月号に掲載
「ハルピン散歩」~「改造」1930年10月号に掲載
11月 「秋の杭州と蘇州」~讀賣新聞連載 
続放浪記』を刊行する(第二次新鋭文学叢書・改造社)
 
1931(昭和06) 28歳
1月 「春浅譜」(「東京朝日新聞」夕刊~2月)連載
4月 「風琴と魚の町」(「改造」)発表
この頃から、流行作家として身辺が多忙になる
11月 「清貧の書」(「改造)発表
同月 シベリア経由でヨーロッパ旅行に出発する

このあとは明日に持ち越す
実は、上記に掲げた台湾、満州、中国の芙美子作品を電子本で読み始めた
(残念ながら青空文庫化されていないのでリンクできない)
これが面白くてやめられず時間が無い!

今日は写真も無かったので最後に洋装の芙美子を(撮影時期不明)


それでは明日またお会いしましょう。
[Rosey]

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