蒸し暑い日が続いているが、梅雨明けもそう遠くはないだろう。
今頃になると、決まって一句の織り込み都都逸を想い出す。
つ・・・連れて逃げてと
ゆ・・・夢路のおんな
あ・・・朝だ起きろと
け・・・蹴とばす女房
昔、ラジオ番組を聴いていて、面白かったので記憶に残った都都逸。
♪連れて逃げてよ、とか何とかいう歌が流行った頃だからいつごろだろう?
梅雨が明ければ夏も本番だ。
夏休み、盆踊り、屋台、縁日・・・今は無縁だが、子どもの頃は大きな愉しみ。
近くの小高い丘に神社があり、縁日には近所の子供らが一緒に出かけた。
綿菓子、水あめ、金魚すくい・・・あとは何があっただろうか。
ある時、小さなアマガエルを売っていて、それを買おうかやめようか。
思案したことを微かに覚えているが、どうしただろうか。
考えていたら一句生まれた。都都逸ではなく俳句。
縁日や 買わずに帰る 蛙かな (破笑)
駄句か狂句か・・・。
本日の話題。
冒頭の「夢路の女」から「夢二の女」を連想した。
彼のことはすでにブログにも載せたが、彼には五人の女性がいた。
「お葉」という名は覚えているが、あとは忘れた。
その夢二には、まだ他にも女性がいた。下の写真の女性だ。
山田 順子(やまだ ゆきこ)小説家 1901(明治34)ー1961年(昭和36)
昨日掲げた2冊の本から知った女性である。
夢二ならずとも男なら惹かれそうな女性・・・たしかにモテたらしい。
また、彼女も文壇進出が夢で、多くの男性と遍歴を重ねたようだ。
ここでBARD君にお出まし願って、彼女と不倫関係があった人物を訊ねた。
森鴎外、夏目漱石、幸田露伴・・・えっ、ホントなの?
大隈重信、西園寺公望・・・ウッソーだろう。
例によって回答間の矛盾を指摘してやると、最終的に残ったのは、
「申し訳ありませんが、私には、山田順子と関わった男性作家に関する情報が不足していますので、わかりません」
私の訓育がまだまだ足りないようだ。
今のところ他で調べて明確になった不倫作家は、竹久夢二と徳田秋声。
また、夢二とは長続きしなかったので、主役は後者である。
徳田秋声(とくだしゅうせい) 小説家 1872(明治4)ー1943(昭和18)
山田順子や関係人物については、
徳田秋声自身が「仮装人物」で描いている。(実名では無いが)
不倫関係がスキャンダルになったので、いち早く発表したらしい。
因みに、竹久夢二は、画家の「山路草葉」として登場する。
山田順子は「葉子」で登場・・・。
なお、この話、これで終わりでなく始まったばかりである。
それでは明日またお会いしましょう。
[Rosey]