今日から視点を変え 荷風の市川での交友関係を書く
まずは 和田芳恵という人 名前から女性だと思ったが違った
和田芳恵(わだよしえ 男性)1906/M39-1977/S52 小説家・文芸評論家
出版社で編集を行う傍ら樋口一葉の研究を行う 後に小説家となる
昭和10年から24年まで市川市に住んだ
荷風が 市川に移り住んだのが1946/S21年 荷風68歳の時
和田はその年5月に荷風を訪ねている
「摘録日乗」には その日付の記載が無いので 資料から要約記述する
~荷風先生が新しい小説に 女学生同士の会話を書きたい というので
国府台の女子学院に通う娘を五叟宅へ行かせた それが先生との出会い
娘はその後「永井の小父様」と呼んでいた~
林芙美子が先生に会いたがっている と荷風に伝えたのも和田らしい
芙美子は荷風に会ったあとこんなことを書いているようだ(これも要約)
「七十歳過ぎた先生が 今もゾラを読んでおられるとか
自分の読みたいものを読まれる その気性を面白く思いました 略
先生は髪の毛も房々で 若々しい風貌で頼もしい気がしました」
林芙美子 1903/M36ー1951/S26) 小説家
それでは 芙美子が荷風にあった日の「摘録日乗」の記述
09/23 閨秀作家林芙美子来話
これがすべtて 実に愛想がない! 実際にはこんな会話があったようだ
荷風「林芙美子というひとはなんです」
和田「先生 女流作家ですよ」
荷風「いけません 女でものを書くひとはきらいです」・・・
交友録をもう一人くらいと思ったが やめて前日の日誌から
09/22 夜小岩散歩 夜店出る路傍に舞台を作り バンドの楽師が4,5人
洋装の女性歌手が拡声器を前に流行り唄を歌い 踊子が舞台で踊る
人波でごった返して歩くことも難しい その様子浅草大都座舞台と同じ
どんな唄かは書いていないが こんなのはどうだろう?
それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]