真夜中のカップらーめん

作家・政治史研究家、瀧澤中の雑感、新刊情報など。

「愛ある政治」??

2009-05-26 00:30:43 | Weblog
鳩山兄弟というのは、どうしてこう変なのだろう。

弟の邦夫氏の主張を聞いていて、一瞬、こう思った。
「おおっ、ついに鳩山邦夫も国民新党に移ったか。自民党と民主党を行ったり来たりしていたが、落ち着く処に落ち着いたなあ」と。
だが、そうではなかった。

郵政選挙で大勝した自由民主党の衆議院議員であり、郵政民営化を推進するハズの総務大臣として、郵政民営化をどうやれば潰せるのか、実に楽しそうである。

きっと、郵政族と郵便局関係者と、旧郵政省の役人は、もう大喜びなのだろうなあ。

由紀夫氏の方はまともかと思ったら、
「愛ある政治」だそうな。
で、その中身を見てみると、目指すべき社会とは、
「個人の自立・尊厳を前提に互いに支えあう社会」
だって。
アレ?どこかで聞いたような・・・。

「自らの手で困難を克服し、困っているときは助け合い、励まし合う、すなわち『自立と共生』の考えを基本理念とし・・・」(平成20年1月、福田康夫内閣の施政方針演説)

ありゃまあ。

正しい真理は時代も党派も越えるということなのだろう。
そう、思いたい。
福田内閣はああ見えて、官僚組織などかなり根本的に仕組みを変えようとしていた。渡辺喜美氏を起用し続けたのが何よりの証拠だ。
小泉純一郎を除いて、あれほど官僚から嫌われている議員はそうはいない。
官僚の言いなりなどと、単なるイメージで攻撃された福田内閣だが、鳩山由紀夫氏は、ハテ、「労働組合の言いなり」にならないのかなあ。
連合って、民主党の最大の後援組織じゃなかったけ?

ちなみに、由紀夫氏は世襲批判を繰り広げているが、自身の曾祖父が衆議院議長、祖父が首相、父が外相の超世襲議員だということを、まあこの際、あまり問わずにいよう。たとえ選挙区が父親や祖父と違っても、ハテ、その政治資金、元はどうしたのかなあ。それも黙っていよう。
人脈も、全部自分で一からつくったのですよね。
大したものだ。

世襲批判に一言。組織代表はいいんですかねぇ。
労働組合とか圧力団体とか宗教団体とかが、自分の組織の人間に票と金を与えて当選させるのは、世襲とどこが違うんだろう。
血がつながっていない分、余計に組織の言いなりになるんじゃないのかなあ。

でもまあ、愛があれば、そういうものも克服できるというものです。
愛があれば、労働組合からの圧力も、赦してあげましょう、ってこと?
「愛ある政治」、なんか、よくわかんないけど、きっと選挙がはじまればわかるんですよね、鳩山さん。

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