真夜中のカップらーめん

作家・政治史研究家、瀧澤中の雑感、新刊情報など。

菅内閣が、「かん違い」内閣になりませんよう

2010-06-09 15:43:35 | Weblog
「政治の役割は『最小不幸の社会』をつくること」
なるほど。これを否定することはできない。
が、民主党の政策は「最小不幸の社会」実現のため、変なことをしている。

バラマキ。
子ども手当や農家の所得補償など、国民に金をばら撒いているが、数年先に大増税が待っている。
おそらく、多数の人から税金を召し上げると、反発されて票が減るから、所得の高い人や大企業に大きな負担を求める。

なんということはない、日本から金持ちや儲かりそうな企業をなくして、みんなで貧乏になれば「格差」は縮まる。
格差が縮まれば、「自分だけ不幸だ」という感覚は無くなる。
よって、「最小不幸の社会」ができる?

「そんなことはない、菅さんは『強い経済、元気のいい国』を掲げているんだ」
という人がいたら、その人に問うてほしい。
「だったら、民主党はいったいどんな具体的政策で、経済の成長を図ろうとしているの?経済が良くなって税収が上がらなければ、借金するか増税しか手はないのでは?」

ウソのような本当の話だが、民主中心の連立政権は昨年秋に発足して、ただ今現在、具体的な成長戦略を発表していない。遅すぎると感じていた6月の発表すら先送りされる模様だ。

なぜ不景気か。
国民が金を使わないから。
なぜ使わないのか。
収入が減って、将来に不安があるから。

だったら、将来にツケを残すバラマキが、経済成長に有益だなど、勘違いもはなはだしい。

勘違いついでに。
菅さんは、この内閣について「いわば修行のつもりで(頑張る)」と発言した。

嗚呼。
「勉強して初めて気がついた」総理の次は、
「修行」内閣か。

いつになったら、勉強を終えて、修行を終えた人が、総理になるのだろう。


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