師匠は日本に住んでいたこともあり、日本語が堪能でした。
でも、母国語ではないですし、私には初めて聞く専門用語も多く、それが間違った日本語であるとは、なかなか気づかないこともありました。
ノミの裏押しをした時、これくらいでOKだろうと思い、師匠に確認してもらうと
「『ハガキ』ミタイニシテ下サイ」と言われました。
葉書てことは、長方形?直角?平らに?紙みたいな質感?と思いながら研ぎ直すと、「モット、『ハガキ』ミタイニ」
正解がわからなくて、何度も、葉書ですか?どういう葉書?どこを?としつこく聞くと、
師匠は鏡を指して、
「コレハ、日本語デ何ト言イマスカ?」と。
「鏡ですよ。」
「あ、そう!?ハガキジャナイ!?カガミ!?」
鏡面仕上げのことでした^^。
他にも、師匠の間違いなのか、私の聞き間違いなのかわかりませんが^^、
私が『チョクバン』という名だと思っていた機械は、三木さんから「『昇降盤』ですよ」と教えていただきました。
また、師匠は『自動一面かんな盤』や『手押しかんな盤』は丁寧にそのままの名前で教えてくれたのですが、日本に帰ったら、職人の皆さんは『プレナー』とか『ハンド』と呼んでいたので、ちょっとカルチャーショックでした。
ちなみに、複雑な継ぎ手の名は全て『カッコイイ継ギ手』と教えられました^^。
今でも、あまり木工用語を知りません・・・
難しいんですよね~
ドイツの鉋とノコギリ (これはミニチュアです^^)