一寸脇道にそれる。
前述の陸機は曹植以来の才子とも言われた。
その曹植だが、
曹操の三男として生まれその詩賦の才を曹操に愛されたが、
武人としてよりも詩人として後世に名を残した。
長男の曹丕との王位継承の争いに破れ、
生涯、曹丕の嫉妬と猜疑に追いやられ悲運な生涯を送った。
その曹植の書は残っていない(と思う)が、
琴線をくすぐる詩が幾つも残っている。
「七歩、歩く間に詩を作れ、さもなくば死罪に処する」
と兄曹丕に問い詰められた曹植はその場で詩を作った。
煮豆持作羹
漉鼓以爲汁
箕在釜下然
豆在釜中泣
本自同根生
相煎何太急
豆を煮てそれで熱いスープを作り
味噌を精製してスープの中に入れる
豆がらは釜の下で燃え
豆は釜の中で熱さに耐えられず泣く
豆も豆がらも元々同じ根から生まれ出た兄弟であるのに
何をそんなに急いで豆がらを燃やして豆を煮るのだ
何とも切ない詩だ。
前述の陸機は曹植以来の才子とも言われた。
その曹植だが、
曹操の三男として生まれその詩賦の才を曹操に愛されたが、
武人としてよりも詩人として後世に名を残した。
長男の曹丕との王位継承の争いに破れ、
生涯、曹丕の嫉妬と猜疑に追いやられ悲運な生涯を送った。
その曹植の書は残っていない(と思う)が、
琴線をくすぐる詩が幾つも残っている。
「七歩、歩く間に詩を作れ、さもなくば死罪に処する」
と兄曹丕に問い詰められた曹植はその場で詩を作った。
煮豆持作羹
漉鼓以爲汁
箕在釜下然
豆在釜中泣
本自同根生
相煎何太急
豆を煮てそれで熱いスープを作り
味噌を精製してスープの中に入れる
豆がらは釜の下で燃え
豆は釜の中で熱さに耐えられず泣く
豆も豆がらも元々同じ根から生まれ出た兄弟であるのに
何をそんなに急いで豆がらを燃やして豆を煮るのだ
何とも切ない詩だ。