2022年12月10日07時20分
チャールズ英国王の次男ヘンリー王子(左)と妻メーガン妃=9月10日、ロンドン近郊のウィンザー城(AFP時事)
【ロンドン時事】チャールズ英国王の次男ヘンリー王子と妻メーガン妃のドキュメンタリー番組の配信が、米動画配信大手ネットフリックスで始まった。
夫妻は、過熱報道にさらされるメーガン妃を守るのに他の王族が非協力的だったなどと批判を展開。エリザベス女王の死去から間もない英国では、夫妻による王室への「全面戦争」(英メディア)宣言だと物議を醸している。
番組は8日に第1弾が配信された。この中でヘンリー王子は、交通事故死した母ダイアナ元皇太子妃にメーガン妃を重ね、「愛する女性がまた特ダネ競争の餌食になるのを見るのは耐え難い」と報道姿勢を非難。
元妃について、当時皇太子だったチャールズ国王と別れた後「たった一人で取り残され、これ(報道)にさらされた」と振り返った。
メーガン妃を巡っても、人種差別的な報道があっても王室からの指示は「『何も言うな』だった」と明かした。
王子はまた、アフリカ系の母を持つメーガン妃に対する「無意識の偏見」が王族の間に存在したと指摘。
「多くの王族、特に男性は、運命づけられた人とでなく、『型』にうまくはまる女性と結婚するよう促される。違いは(結婚を)頭で決めるか、心で決めるかだ」とも述べ、王室や他の王族への反発をあらわにした。
一連の発言の反響は大きく、9日付の新聞各紙は1面で「女王のレガシーへの攻撃」「卑劣なヘンリー」などと夫妻に批判的に報道。
ある王室関係者はデーリー・テレグラフ紙に「(王室の伝統を守り続けた)女王に対し非常に侮辱的だ」と憤った。
シリーズ第2弾は15日に配信される。
初デートから、メーガン妃と王室メンバーの初対面、メーガン妃が父親と疎遠になったことに対するヘンリー王子の罪悪感まで...
By Chelsey Sanchez, Rosa Sanchez and Bianca Betancourt 2022/12/09
PoolGetty Images
ヘンリー王子とメーガン妃のNetflixドキュメンタリーシリーズ『ハリー&メーガン』が2022年12月8日、ついに配信開始。物議を醸しそうな衝撃的事実がいっぱいだ...。
3話で構成されるシリーズの第1回目では、2人が高位王室メンバーだった当時を掘り下げた。
そこで、第1回目からわかった6大真実をまとめた。(第2回目は12月15日に配信予定)。
1 | 2人の出会い
ヘンリー王子がメーガン妃を見染めたきっかけが明かされた。
ヘンリー王子はインスタグラムのフィードをスクロールしていて、共通の友人がメーガン妃と一緒に当時スナップチャットで流行っていた犬のフィルターを使って投稿しているのに目を留めた。
「で、『この人、誰?』と聞いたんだ」とヘンリー王子。
その友人にメールでメーガンを紹介してくれるように頼み、電話番号を交換したという。
メーガン妃がウィンブルドンのテニス観戦でロンドンに滞在中、一緒に飲むことになったが、ヘンリー王子が約束に約30分遅刻したことで、初デートは気まずいスタートに。だが、終わる頃には意気投合。翌日またディナーで会うことを決めた。
「彼はとても楽しい人で、とにかく新鮮なほど楽しかった。それがポイントだった。私たちは一緒にいると子どもみたいだった」とメーガン妃も振り返る。
「その時の写真が1枚あるの。小さなレストランの席で、『信じられない。私たち、試しに付き合ってみようか』みたいな気持ちを捉えたくて撮った写真よ」とも。
3回目のデートでアフリカのボツワナへ。ヘンリー王子がメーガン妃を、仕事を兼ねた1週間の旅に誘ったもので、5日間かけてお互いを知り、テントで一緒に寝た。
「僕がピンと来たのはその時。『この人だ。このすばらしい女性こそ、僕が求めていた人だ。とても居心地がいいし、一緒にいてリラックスできる』とね」とヘンリー王子。
2 | ヘンリー王子はメーガン妃を失うのが「怖かった」
英王室のメンバーと交際することの大変さから過去の恋愛が壊れてしまったように、メーガン妃との関係もプレッシャーに負けてしまうことをヘンリー王子は恐れていた。
「王室という制度に嫁ぐ女性の痛みや苦しみ...。
僕と交際することにつきまとう負担をあえて引き受け、耐えることができる人なんて見つけることができるのだろうかと思っていた」と彼。
「それまでの交際は、1週間とか1ヶ月もしないうちに新聞にデカデカと載って、その人の家族も嫌がらせを受け、人生が根底からひっくり返った。だからメーガンに会った時、彼女も、僕から多くの人々を遠ざけたのと同じメディアに追い払われてしまうのが怖かった」
3 | メーガン妃は母ダイアナ妃を思い出させる
ヘンリー王子は1997年、パパラッチに追いかけられ、自動車事故で亡くなった母ダイアナ妃を回想。メーガン妃の思いやり、自信、暖かさは母とよく似ているという。
「王室の人々、特に男性は、一緒になる運命にある人ではなく、王室という型にハマる人と結婚したいというか、そうすることが強く求められていると思う。頭で考えるか心で決めるかの違いだ。僕の母はすべてではないにせよ、物事を間違いなく心で決めていた。母の息子である僕もそうだ」
そして、フレームに入れて自宅に飾ってあるダイアナ妃のモノクロ写真を息子アーチーが優しく撫で、「あなたのダイアナおばあちゃんよ」とメーガン妃が教えるシーンも。
4 | ヘンリー王子は異人種間に生まれた子供たちを誇りに思っている
交際初期、タブロイド紙がメーガン妃に対し前代未聞の人種差別攻撃をしかけたことを振り返り、王室がこれを“通過儀礼”だから正常なことだと考えていると、ヘンリー王子は非難。
「家族の中には、『でも、私の妻もそういう経験をしなければならなかった。なぜ君のガールフレンドだけが違う扱いを受けるべきなのだ? なぜ彼女は保護されるべきなのだ?』という人もいた。だから僕は『人種問題という違いがある』と言ったんだ」
ヘンリー王子は、自身の子供たち、アーチーとリリベットが快く受け入れられていると感じる、より良い、より平等な世界を作りたいと決意している。
「僕の息子と娘は異人種間に生まれた子供であることをとても誇りに思っている。子供たちが大きくなって振り返り、僕に『この時、パパは何をしたの?』と聞かれた時に、答えられるようにしたい」
5 | メーガン妃はロイヤルファミリーと初対面の時、堅苦しさに驚いた
「今ではよく知っているから、当時を思い出すととても笑えるのだけど、あの頃は知らなくてよかった。というのは、私はあまり心構えせず、本当の自分らしくいようとしていたの」と、メーガン妃は王室メンバーに初めて紹介された時のことを振り返る。
「ウィルとケイトが来て、初めて会った時も、私は破れたジーンズを履いていて裸足だった。私はいつも人をハグするの。でも当時は、イギリス人の多くはその行為に不快感を持つことを知らなかった。でもすぐに、形式ばった外面が性格にも染みついていると理解するようになった。
彼らは常に鎧をかぶって本当の姿を見せない。で、ドアを閉めたら『あぁ、よかった。これでリラックスできる』みたいな。でも、内側も外側も堅苦しい。それが私には驚きだったわ」
王室メンバーは当初、かなりメーガン妃に目を奪われていた。
「彼女に初めて会った時、僕の家族はとても感心していた。中にはどうすればわからない人もいた。でも、僕がアメリカ人女優と交際しているという事実が、はじめからおそらく何よりも彼らの評価を落としていた。『アメリカ人女優なのね、長続きしないわ』とね」と、ヘンリー王子は振り返った。
6 | メーガン妃が父親と疎遠になったことにヘンリー王子はある種の責任を感じている
エピソード3の最後の数分間で、メーガン妃が結婚式の数日前に父親との関係が非常に悪くなったと話している。父トーマス・マークルがタブロイド紙から報酬をもらってメーガン妃と、ヘンリー王子との交際についてコメントしていたのは有名な話だ。
メーガン妃によると、彼は結婚式に出席しないことを、まず娘ではなくエンタメニュース&ゴシップサイトTMZに伝えたのだという。
ヘンリー王子は、メーガン妃との交際が注目を浴び、大騒ぎされたことが彼女と父親の関係に影響を与えたと一部、罪悪感を感じているという。
「もちろん悲しいことだ。彼女には父親がいたのに、今はいなくなったのだから。僕は責任を感じた。だって、メグが僕と一緒にならなければ、彼女には今も父親がいたのだからね」
『ハリー&メーガン』第1回目はNetflixで配信中。
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Translation: Mitsuko Kanno From Harper's BAZAAR US
By Jade Biggs 2022/11/12WPA PoolGetty Images
ウィリアム皇太子&キャサリン皇太子妃の長男ジョージ王子と、長女シャーロット王女が2022年前半まで通っていた、ロンドンのトーマス・バタシー校。そこで児童・生徒の心のケアを担当する教師たちの副責任者だったマシュー・スミス被告が逮捕・起訴されたとのニュースに、夫妻は心を痛めているそう。
児童搾取の罪に問われた被告は、罪状認否で公訴事実を認めている。
トーマス・バタシー校の代理人はUK版『コスモポリタン』の取材に対し、学校は被告が起訴されたことを知った段階で、すぐに雇用契約を解消したと説明している。
9月にバークシャー州のアスコットに近いランブルック・スクールに転校するまで、ジョージ王子とシャーロット王女はこのトーマス・バタシー校に通っていた。
スミス被告はきょうだいが転校した後、9月に着任したばかりで、皇太子夫妻の子どもたちとは直接のかかわりはなかったという。
被告は児童のわいせつな画像を他者に閲覧可能にし、児童の性的搾取をあおったとして罪に問われ、有罪を認めている。ロンドンのサザーク刑事法院で、近く量刑審理が行われる予定とのこと。
きょうだいそろってトーマス・バタシー校に登校してきたシャーロット王女とジョージ王子、2019年撮影WPA PoolGetty Images
トーマス・バタシー校の代理人が『コスモポリタンUK』に語った内容は、以下のとおり。
「私たちは起訴内容を知り、ショックを受け、心を痛めています。児童・生徒たちの安全と健康は、現在も今後も常に、私たちの最優先事項です」
「スミス被告の犯行と、当校での就業、または現在および過去の当校の生徒との間に関連があったことを示すものは、ありません。
刑事手続きが進められているところであるため、現時点でこれ以上のコメントをすることは、不適切であると考えます」
トーマス・バタシー校は、4~16歳の児童・生徒が通う共学校。授業料は4~7歳が1学期6525ポンド(約107万円)からで、7~13歳が7380ポンド(約120万円)からとなっている。
子どもたちの学校での毎日は、登校時の握手から始まり、「常に礼儀正しくある」ことが求められているという。
From COSMOPOLITAN UK
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From: Cosmopolitan JP
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HERE'S WHAT PRINCE GEORGE COULD BE EATING AT HIS NEW SCHOOL
2017/09/08
Getty Images
ジョージ王子が入学したことで、一気に注目が集まるトーマス・バタシー・スクール。イギリスでは「食育に力を入れている学校」としても知られ、創業1971年以来、旬の食材を使ったヘルシーな学校給食を毎日子供たちに提供しているという。
かつてイギリスの学校給食といえば、チキンナゲットや冷凍ピザなどの加工食品が多く、それによる肥満や食生活の乱れが問題視されていた。その後、だいぶ改善されたと言われているけれど、この学校の栄養バランスへの意識の高さには、どの学校もかなわないだろう。
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献立表は3週間ごとに作られ、その時々の天気に合わせて栄養士が毎日調整しているのだそう。
午前中には、フルーツ、オーガニックミルク、水、焼きたてのフルーツパンなどの軽食を子供たちに支給。
ランチタイムには、豪華ブッフェのような給食が登場。サラダバーが毎日用意されているのはもちろんのこと、手作りスープも数種類から選べるという。
定番メニューは、ラム肉とガーリックを使ったラグー、パフペーストリーで作ったターキー&ハムのパイ、それにモッツアレラチーズとバジル、トマトを挟んだパニーニ。
さらに栄養バランスを考えて、フルーツ、野菜、パスタ、ライス、キヌアなどの食材もきちんと摂れるよう工夫されているのだそう。
肉が苦手な生徒には、サーモンのサルサベルタソース添えやひよこ豆&ほうれん草カレーなどのベジタリアンメニューもあるのだとか。
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そして最後にはデザートも!
ポルトガル風エッグタルトにイチゴをトッピングしたものから、オーガニックカスタードが甘くて美味しいココナッツスポンジケーキ、オートミールのオーブン焼き、レーズンクッキー、バナナミルクシェイクまで、とにかく種類が豊富。
甘いものはちょっと…..という生徒には新鮮なフルーツやヨーグルトもちゃんと用意。
これだけ給食が充実していたら、学校に行くのが楽しみになりそう。ジョージ王子も美味しい給食を食べながら、新しい友達との会話に花を咲かせそう!
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