10節から書かれている戒めは性に関することである。不倫、近親相姦への戒めは、「二人とも、必ず殺されなければならない」とある。それは、神が祝福された家族の形を破壊して汚す行為であり、その者は神の民から取り除かれる。
これらの箇所で、神が教えておられることを一言で言うと、許された性は神の祝福によって成立する結婚のみであり、唯一のものであって、他には一切許されていないということである。
このことはなんと厳かなことであろう。
キリスト者はキリストの花嫁として、信仰生活の中で整えられて行く。結婚は神の祝福であり、やがて神と結ばれるほどの聖い形であった。
二人は言った。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」(使徒16:31)
神はいつも家族ぐるみ祝福しようと覚えていてくださる。ひとりが救われたとき、その家庭に神の恵みのことばが働くようになる。聖霊の臨在のうちに、みことばが成就して行くのを家族で見て、神をあがめるようになる。
家庭に良いものが入れば家族に良い実を結び、汚れたものが入ると家族関係を破壊して、滅びの実を結ぶのである。それゆえ神は、これらの罪に厳しい死を宣言して、民の間からその汚れを取り除かれる。
あなたがたが、わたしのすべての掟とすべての定めを守り、これを行うなら、わたしがあなたがたを住まわせようと導き入れるその地は、あなたがたを吐き出さない。(22)
キリスト者には永遠の住まいが天に備えられて在る。しかし地に住む今も、聖霊の臨在によって、聖さに渇いて主を求める者としてくださった。もう、それらの罪と戦う必要さえないのである。