旅先から絵ハガキを出すのも楽しみのひとつ。
まず、アチコチのお店に寄って気に入ったのを少しずつ集めておく。
その後は、その日を楽しむんだよね
そして、お気に入りのカフェに寄った時とか
又は一日の終わりにとか
心が落ち着いた時に美味しいお茶を飲みながら、この非日常を回想してペンを滑らせるのよ
あ、その前にその人に合った絵葉書を選ぶのも楽しいひと時
相手のお顔を思い浮かべて
そうそう、このヒトにはこのユーモアたっぷりの絵葉書を使おう
こちらのヒトは食べ物関係が喜びそう
このヒトには、かわいいのがお似合いだわ・・・・とか。
次にやっとペンを出すんです
余裕があれば文字の色も変えると楽しいよね
相手の事を心に浮かべ、話題を探す
このヒトはお買い物が好きだから・・・パリは1月10日からバーゲン一色 その混みようもさることながら、街全体がショーウィンドウからメトロの壁まで「SOLD」「SOLD OUT」の文字で埋め尽くされるコトを書こうかな? それとも蚤の市でお買い物をしたことを書こうかな
こちらのヒトは食べる事が好きだから・・・朝市の牛乳で消費期限が3日しかないおいしいモノを発見したって書こうかな?それともコレほど美味しいフランスパンを食べた事が無いって書こうかな?ムール貝をお鍋いっぱい食べたよって、ワインも美味しいよって書こうかな
ロマンチストなこのヒトには・・・セーヌ河をバトー・パリジャンに乗って、川岸の景色をゆったり楽しんだ事を書こうかな、夜のシャンゼリゼ通りもステキだったな
芸術家のヒトには・・・夜に行ったルーブル美術館の“モナリザの微笑み”を伝えようかな(いつもは人垣ができる程らしいのに驚くほどヒトが少なくって近づけたよ・・)もちろんオルソー美術館も行った事も。歴史博物館も動物の行進が圧巻だったことも書こうかな
旅の好きなヒトには・・・暮らすように旅してますって書こうかな
両親には元気なことを 楽しんでいる事を伝えようっと
夫にももちろん元気な事、楽しんでいる事、それから感謝の気持を書こうっと
こうして書き終えたら、頂いたパンフレットの切抜きを貼り付けたりしてデコレーションするの。あたしの場合はイラストを描いちゃった。
最後に、出来れば切手もおしゃれにしたいものです
バニラーネは切手まで気を使って絵葉書と関連性のあるものを選んだり、かわいいものを貼ってきてくれる・・・あたしもそうしたかったけど、あいにく探せなかったよ
これで作業は終わり、後はこの「ハガキちゃん達」をなでなでしてこちらの空気も届けてねと言い聞かせてからポストに投函
「届くまでに何日くらいかかるのかしら?」とか余韻に浸っていたら
バニラーネが「おかあさん、この本読む?Aさんの著書だけど・・」
「えっ あの方(バニラーネのお友達・・あたしも最近仲良くしていただいている・・・うれちぃ)本書くの? ちょっと見せて・・・・・・ギャッ、イラスト上手ね・・っていうかそちらの専門家・・・なんでぇ・・どうしてもっと早く言ってくれなかったのよぉ 今、絵葉書出しちゃったじゃないのぉ」
「どうしたの?」
「だからね 絵葉書にへんなイラスト入れちゃった~ もっと早く言ってよね」
「アハハ・・・イラスト入れたんだぁ」
「そうよぉ まさか・・絵はお上手だと思ってたわよ・・でも・・・作家でもあるなんて(いろんな肩書きを持ってらっしゃるみたいです) ・・・・ウジウジ・・・・それにしても 凄いヒトだったのね、あの方」
「そうでしょ、凄い人なのよ」と自分のコトのように自慢していた。
その後、日本からの小包を送る場合の送り状の書き方の話しになった。
「これが Kさんから届いた物の送り状よ こうして書いてね」
「え、Kさんこんな上手な字を書くのぉ?」
「そうよ~ お習字の段持ってるもん」
「なんでぇ~ どうしてそれを早く言ってくれないのよぉ」
「どうしたの?」
「だって 絵葉書出したばかり・・・ウジウジ・・・」
こうしてパリの夜は更けていきました。
←前もって知っていたら
上手に書けたかと言ったら
そういうことは無いのですが・・
ただ心構えというものが・・・
←いつも応援ありがとう♪
今日も元気なbaniramamaですぅ