グレアム・ボンド・オーガニゼイション Graham Bond Organisation
【活動期間】
1963~1967年
【メンバー】
グレアム・ボンド/Graham Bond (1937.10.28~1974.5.8) vocal, sax, organ, mellotron
ジャック・ブルース/Jack Bruce (1943.5.14~2014.10.25) bass, vocal
ジンジャー・ベイカー/Ginger Baker (1939.8.19~2019.10.6) drums, percussion
ジョン・マクラフリン/John McLaughlin (1942.1.4~ ) guitar
ディック・ヘクストール=スミス/Dick Heckstall-Smith (1934.9.26~2004.12.17) sax
ジョン・ハイズマン/John Hiseman (1944.6.21~2018.6.12) drums, percussion
1960年代のイギリスを席捲したブルース・ブームの中で活躍した、ブリティッシュ・ブルース・バンド。
バンド名の綴りは「Graham Bond Organisation」であるが、イギリス以外の国では「Organization」と表記されることもある。
グレアム・ボンド(vocal, sax, organ)は、1962年にアレクシス・コーナーの「ブルース・インコーポレイテッド」に加わり、このバンドでジンジャー・ベイカー(drums)、ジャック・ブルース(bass)と出会った。
ブルース・インコーポレイテッド加入を契機にサックスからオルガンに転向したボンドは、ベイカーとブルースを誘って1963年に「グレアム・ボンド・トリオ」を結成する。
その後、ジョン・マクラフリン(guitar)を加えてバンド名を「グレアム・ボンド・カルテット」とするとともに、ボンドは再びサックスをも演奏するようになった。
1963年暮れにマクラフリンがグループを去ると、サックス奏者のディック・ヘクストール=スミス(のちジョン・メイオール&ブルース・ブレイカーズ、コラシアム)を迎え、バンド名を「グレアム・ボンド・オーガニゼイション」と改めた。
バンドはボンドのハモンド・オルガンを大きくフィーチュアした独特のブルージーなサウンドで、クラブを中心に人気を得るようになる。とくにモッズ達のお気に入りバンドであった。
1964年、ウィンストン・Gのシングル『Please Don't Say』の録音に参加。これがバンドの最初の商業録音である。
同年、バンドは映画『Gonks Go Beat』に出演、「Harmonica」など計2曲を演奏している。
1965年1月、セカンド・シングル(バンドの名義でリリースするものとしては初)『Tammy』をリリース。
同年3月には、EMIコロムビアからデビュー・アルバム『ザ・サウンド・オブ '65』をリリース。これは、ジャズとR&Bを融合させたサウンドとして高く評価される。
同じく1965年7月、シングル『Lease on Love』をリリース。この曲にはメロトロンが使われているが、これはポピュラー音楽史上初めてメロトロンが全面的にフィーチュアされたものである。メロトロン使用の先駆的存在のひとつはビートルズだが、彼らが『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー』を制作したのは1967年のことである。
この年8月、ジンジャー・ベイカーとの確執からジャック・ブルースが脱退。ブルースはこの後マンフレッド・マンに短期間加わったのちクリーム結成に参加している。残った三人(ボンド、ベイカー、ヘクストール=スミス)は、ゲストにマイク・ファラナ(trumpet)を加えて、1966年1月に『セント・ジェームス病院』をアメリカのアスコット・レーベルからリリースしている。
1966年3月、「ザ・フー」はシングル「サブスティチュード」(全英5位)をヒットさせたが、このシングルのB面にグレアム・ボンド・オーガニゼイションの曲「Waltz for a Pig」が使われたいたことから、一部で注目されるようになる。
この年ジンジャー・ベイカーが脱退してクリーム結成に参加したため、同年5月にボンドは後任としてジョン・ハイズマンをメンバーに加えた。ボンド、ヘクストール=スミス、ハイズマンのトリオとなったバンドは、1967年1月18日にシングル『ユーヴ・ガッタ・ハヴ・ラブ・ベイブ』をページ・ワン・レコードで録音した。
結局バンドは、商業的な成功を得られなかったことなどから、翌67年に解散する。
解散後、ハイズマンとヘクストール=スミスはジョン・メイオール&ブルース・ブレイカーズを経て、コロシアムを結成した。
ボンドは1970年初頭にジンジャー・ベイカーズ・エア・フォースに加入している。
【ディスコグラフィ】(☆=ライヴ・アルバム ★=コンピレーション・アルバム)
1965年 ザ・サウンド・オブ '65/The Sound of '65
1965年 ゼアズ・ア・ボンド・ビトゥイーン・アス/There's a Bond Between Us
☆1988年 クルークス・クリーク/Live at Klooks kleek(recorded 1964.10)
★2012年 ウェイド・イン・ザ・ウォーター/Wade in the Water
【メンバー変遷】
#1 1963
グレアム・ボンド(organ)
ジャック・ブルース(bass)
ジンジャー・ベイカー(drums)
#2 1963
グレアム・ボンド(organ, sax)
ジャック・ブルース(bass)
ジンジャー・ベイカー(drums)
ジョン・マクラフリン(guitar)
#3 1963~1965
グレアム・ボンド(organ, sax)
ジャック・ブルース(bass)
ジンジャー・ベイカー(drums)
ディック・ヘクストール=スミス(sax)
#4 1966
グレアム・ボンド(organ, sax)
ジンジャー・ベイカー(drums)
ディック・ヘクストール=スミス(sax)
#5 1966~1967
グレアム・ボンド(organ, sax)
ジョン・ハイズマン(drums)
ディック・ヘクストール=スミス(sax)
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