マーク・クラーク Mark Clarke
【パート】
ベース、ヴォーカル
【生没年月日】
1950年7月25日~
【出生地】
イングランド リヴァプール
【経 歴】
コロシアム(1970~1971)
ユーライア・ヒープ(1971~1972)
テンペスト(1972~1974)
ナチュラル・ガス(1975~1976)
レインボウ(1977)
ヘンリー・グロス・バンド
マウンテン(1984~1985、1995~1998)
コロシアム(1994~2010)
JCM(2017~2018)
コロシアム(2020~ )
少年時代、ビートルズやその他の多くのバンドを見たクラークは、12歳の頃にはベース・プレイヤーになろうと決めたそうである。
ベーシストとしては、ジャック・ブルースやジョニー・グスタフソンらに影響されたという。
1966年「Kegmen」、1968年「Locomotive」でプレイしたのち、1968年後半から1969年にかけては「セント・ジェームス・インファーマリー」(St. James Infirmary)に在籍する。
当時はヴォーカリストとして高く評価されており、リヴァプール・エコー紙に「リヴァプールのジョー・コッカー」と紹介されたことがある。
ローカル・バンドでの活動後、クラークはロンドンに居を移し、デイヴ・"クレム"・クレムソンの紹介で「コロシアム」のローディーとして働くことになる。
1970年8月のナショナル・ジャズ・アンド・ブルース・フェスティヴァルを最後にベーシストのトニー・リーヴスがコロシアムから脱退。新たなベーシストとしてルイス・セナモ(元ルネッサンス)が加入したが、アルバム『ドーター・オブ・タイム』の制作途中で脱退したため、クラークが後任として迎えられた。
コロシアム解散後は、1971年秋にポール・ニュートンの後任としてユーライア・ヒープに加わったが、わずか3ヵ月在籍したのみで脱退している。ヒープのアルバム『悪魔と魔法使い』(1972年)に収録されている『魔法使い』は、クラークのインスピレーションから生まれた曲であり、ケン・ヘンズレーとの共作としてクレジットされているほか、この曲のみクラークのベースとヴォーカルでレコーディングされている。
マーク・クラーク(左)とジョン・ハイズマン
ヒープ脱退後の1972年6月、コロシアムのリーダーだったジョン・ハイズマン(drums)に呼び戻され、ハイズマンが結成した「テンペスト」に参加。メンバーはクラーク、ハイズマンのほか、ポール・ウィリアムス(vocal)、アラン・ホールズワース(guitar, violin)であった。
テンペストはジャズ・ロックとハード・ロックがクロスオーヴァーしたユニークな音楽性のバンドとして注目されたが、2枚のアルバムを残して1974年5月に解散する。
その後、クラーク、ジョーイ・モランド(guitar, vocal 元バッド・フィンガー)、ジェリー・シャーリー(drums 元ハンブル・パイ)、ピーター・ウッド(keyboard 元Sutherland Brothers & Quiver)の4人で「ナチュラル・ガス」を結成。
結成当初は「新たなスーパー・グループの誕生」と話題になり、1976年にはフェリックス・パパラルディのプロデュースでファースト・アルバム『ナチュラル・ガス』がリリースされたが、セールスは振るわず、間もなく解散した。
1977年5月、ジミー・ベインの後任としてレインボウに加入したが、7月には、アルバム『バビロンの城門』のレコーディングに際して音楽性の相違という理由で解雇される。
脱退後は元シャナナのギタリスト、ヘンリー・グロス(Henry Gross)のバック・バンドに加入している。
1979年、リチャード・T・ベアの録音に参加。
1980年代に入るとアメリカでの活動に比重を置くようになり、ビリー・スクワイア(元サイドワインダーズ~パイパー)、フィービー・スノウ、イアン・ハンター(元モット・ザ・フープル)、マイケル・ボルトン、シェール、ミートローフなどのバックを務め、レコーディングに参加している。
1984年、レスリー・ウェスト(guitar)とコーキー・レイング(drums)で再結成された「マウンテン」に加入。
1986年にはモンキーズのデイヴィー・ジョーンズ、ミッキー・ドレンツ、ピーター・トークの20周年記念ツアーのメンバーとなったほか、デイヴィー・ジョーンズと数年間仕事をともにした。
1994年、再結成した「コロシアム」に加入し、2015年2月28日にロンドンのシェパーズ・ブッシュ・エンパイアで行われたフェアウェル・コンサートまでベーシストを務めた。
2010年、初のソロ・アルバム『Moving to the Moon』をリリース。
2017年、クラーク(bass, vocal)、クレム・クレムソン(vocal, guitar)、ジョン・ハイズマン(drums)の3人で「JCM」を結成、2018年4月にファースト・アルバム『Heroes』を発表した。
2018年にジョン・ハイズマンが亡くなったが、2020年にクリス・ファーロウ、クレム・クレムソン、クラークらを中心に再びコロシアムは始動する。2022年4月には、コロシアム8年ぶりのフル・アルバム『Restoration』を発表している。
【ディスコグラフィ】
<ソロ・アルバム>
2010年 Moving to the Moon
<コロシアム>
1970年 ドーター・オブ・タイム/Daughter of Time(全英23位)
1971年 コロシアム・ライヴ/Colosseum Live(全英17位)
1994年 Colosseum Live S ー The Reunion Concerts
1997年 Bread and Circuses
2003年 Tomorrow's Blues
2007年 Live05
2014年 Time on Our Side
2022年 Restoration
<ディック・ヘクストール=スミス>
1972年 ア・ストーリー・エンディッド/A Story Ended
<ユーライア・ヒープ>
1972年 悪魔と魔法使い/Demons and Wizards(全米23位 全英20位)
<テンペスト>
1973年 テンペスト/Tempest
1974年 眩暈/Living in Fear
<ナチュラル・ガス>
1976年 ナチュラル・ガス/Natural Gas
<ケン・ヘンズレー>
1975年 愛と苦悩/Eager to Please
1980年 フリー・スピリット/Free Spirit
<リチャード・T・ベアー>
1979年 Captured Alive
<フィービー・スノウ>
1981年 Rock Away
<ビリー・スクワイア>
1981年 ドント・セイ・ノー/Don't Say No(全米5位)
1991年 Creatures of Habit
<イアン・ハンター>
1983年 孤独のハンター/All of the Good Ones Are Taken(全米125位)
<マイケル・ボルトン>
1983年 マイケル・ボルトン/Michael Bolton
<マウンテン>
1985年 Go for Your Life(全米166位)
1996年 Man's World
<モンキーズ>
1987年 20th Anniversary Tour 1986
<Torque>
2003年 103103
<JCM>
2018年 Heroes
最新の画像[もっと見る]