FREEDOM~陽だまり探し~

趣味の釣りを中心とした私的考察・釣行記、転職・住まい購入、バイク・ゴルフ・政治や時事などの私的好奇心を綴っております。

09年7月8日釣行・第二幕「一筋の光明(手掛り)」

2009-07-14 | 釣り
 第一幕の続きです。
 鯉が表層でモジリ始めました。経験上、『鯉が浮いてる時は、バスは鯉より下層に居る事が多い。』そんな思いも抱きつつ、東岸を下流に向けて、リップラップにクランクが当たってるのを感じつつジェロニモを巻いていると、ボートから3メートル位のところでリップが底に当たらなくなりました。クランクが中層を通ってる状態です。
 すると、ここで「クンッ、クンッ」とアタリが2回ありました。朝一からスタートしていれば、ここでもう一度同じ場所をトレースするか、フォローにワームを打つところですが、時間はもう12時を回ってます。「クランク通す層(深さ)が合ってないのか?巻くスピードが速すぎたのか?このまま前進して、少しスローに巻いてみよう。」と考え、スローに巻き始めて2投目、冒頭画像のバスが喰ってきました 40センチ・1キロアップのバスでした。
 喰い方を見ると、写真の通りクランクの腹のフックに食いついてます。この感じから、『ジェロニモの下から喰い上げた。バスはやはり中層、ブレイクの上でサスペンドしているのではないか?』と思いました。

 そして、さらに下流に向けて前進しながらジェロニモを巻いて行きます。するとまた、クランクのリップが底に当たるのを感じなくなってから、リールのハンドルを3回転ほど巻いたところでヒット

 40センチ・1キロアップで、最初の魚とほぼ同じコンディションでした。

 このクランクで釣れた2本の魚が、この日最大のキー(手掛り)となりました。この2本が釣れてなければ、渓流のルアーとフライに注力し始めた今年度、釣行回数に対しての「ホゲり率(=ボウズの確率)90%」の『へっぽこ釣り師』な私は、今回の遠征もホゲていたでしょう

 『魚はやはり浮いてる。』と自信が湧いてきました。しかし、ここで少し雨が強くなってきました。『強風がまた吹き始めたら、今日の釣りは諦めてボート屋に逃げ帰るしかない。流すスピードをさらに上げないと・・・。』と考え、ルアーを写真の⑤、スピナーベイトにチェンジ。
 
 テンポを上げて巻いて行きますが、反応は無し。雨は益々強くなってきました。『このまま東岸を流していては、強風が吹いてきたら最下流部の野石橋エリアまで見れなくなる。どうしようか・・・。』と、少し悩みエンジンで一気に最下流部の野石橋まで行く事にしました。

 野石橋のエリアに着くと、水がかなり濁ってました。『なるほど、これで他のボートの人達は下流を見限ったんだな。』と思いました。
 雨は相変わらず止む気配も無く、ボートのデッキ下にも大分雨水が溜まってきました。一時ロッドを置いて、後部デッキを開け、水を掻き出します。それから野石橋の橋脚前までボートを進め、クランク→ヤマセンコーのノーシンカーと打ってみますが、反応無し。見切ろうとすると、橋の向こう側のアシのエッジでライズがありました。狙おうとしたのですが、手前の西岸のアシと橋脚の間の幅は1メートル、橋までの高さは2メートル、ライズポイントまでは15メートルくらい。私のキャスト技術では、ルアーを入れるのが困難で、諦めました
 この頃になると、時々アシ原の中でバスがライズするスプラッシュ音が聞こえ始めました。
 この日の釣行で気にして考えていたファクターは、「深くなっているところ」ともう一つ、「風向き」が有るのですが、朝の嵐では南東風の暴風で西岸に波が打ち付けてました。スタート時の11時頃は南風で、野石橋に到着した13時頃は南西風でした。つまり、アシ原の中でライズを始めたのは、この時間、風裏となる西岸のアシの中です。底荒れした水は、今は東岸に向けて流されているので、『西岸の風裏となるアシ原の中は水が回復してきているようだ。』と思いました。

 ここからはボート屋のある上流に向かって、西岸を折り返して行きます。アシの中を打てるパワーのあるロッドは、ボートに積んでいないので、アシ原の中を攻める事はできません。クランクで掴んだヒント『沖目のブレイクの上でサスペンドしている魚』が居る事を信じて、遠浅の地形が続く西岸で探すしかありません。魚探も無く、岸の地形と岸際のアシ原の形を見ながらの宝探し開始です

 第三幕へと続きます