アメリカの名優ヘンリーフォンダの息子にしてジェーンフォンダの弟、俳優一家のピーターフォンダの訃報に接した。恐らくデビュー作であろう話題作、映画「イージーライダー」の公開から50年を経過していた。最初に観賞したのは多感な10代の頃、彼はとても格好良かった。オープニングの音楽、ステッペンウルフの「ワイルドで行こう」が何と野性的でパンチがあって効果的であったか。映画を通して大型バイク、アメリカが生んだ名車ハーレーダビッドソンを最初に見かけた衝撃、チョッパーサイズもあるんだ。とっても不良ぽくて切なくて、当時の彼の国では異端視されたであろう反体制なスタイル。共演のデニスホッパーが後に日本のテレビコマーシャル、確か入浴剤であったか、コミカルな演技で出演したシーンは時代の流れを感じたものだし、出演シーンの短かったジャックニコルソンが名優であったとは当時は知る由もなかった。学生時代の2つ先輩の風貌がピーターフォンダに似ていた。長身でスマート、日本人離れした彫りの深い風貌の文学青年はイタリア生まれの女性と出会い、今は彼の地に住んでいる。やはり、日本人離れしている。