ゆるゆるしなやかに♪ ベルマダがいく!

2011年4月からベルギー生活をはじめました。
ベルギーでの生活等々、ゆるゆる綴っていきますね。

中谷宇吉郎氏に会ってみたかった。。。。と心から想う。

2012-02-26 18:33:01 | 一時帰国。
このブログを丹念に読んでる方、、、、、、が、もし、いらっしゃるなら、
私がとにかく「中谷宇吉郎さん」が大好きなのを知っていると思います。

「スキ」なんて、単純な気持ちではないですね。
私の今までの生涯の中で、いっちばん純粋に「尊敬できる人」ですね。
彼の生きてる同時代に生きて、彼と一緒に研究をしてみたかった。。。と、
途方もない妄想をするぐらい、、、スキです。

なんていうか、出来れば、どんな人か、もっと間近で知りたかった。。。というか。
私が知ってるのは、文字で書かれたことばかり。
そんなんんじゃなくって、生きてる宇吉郎さんと言葉を交わしてみたかった。。。と結構真剣に思います。

なんか、今、降りてきた。私に。
これって、大切なモチベーションなのかも。

ウッキーは、すでに天国に召されているけど、例えば、コステロはまだ生きてる。。。
コステロとは、言葉を交わすチャンスがあるのかもッ!

・・・・と、更に、妄想は膨らむ。。。笑


で、この宇吉郎さんですが、彼の功績をたたえて、生誕の地、石川県の片山津に
記念館があります。


ベルギーに発つ前に、行きたかったんですが、時間を捻出できず諦めて早1年近く。
でも、思い続ければ事は成す!(笑)
もちろん、今回の一時帰国に絡めました!


これが、
中谷宇吉郎 雪の科学館」です。





磯崎新氏の設計による、雪をイメージした六角塔が3つ連なる建物が柴山潟に接し、
白山を臨むロケーションに建っています。
残念ながら、私のiPhone では、その壮大な姿はカメラに収めきれず、、、
そして、雪に覆われていて、よくわかんない写真ですが。。。(苦笑)

でも、建物としても、とても興味深い作りですね。これは。

中には、宇吉郎さんのゆかりのモノや直筆モノがたくさん展示されていて、




今回は、時期的に、「雪のデザイン賞」なるデザイン作品のコンペの受賞作品が展示されていました。
これまたスゴかった!
かなり、レベルが高い感じです。ハイ。
気になる方は、リンクをどうぞ。




これも、いいですね。欲しいっ!笑




更に、この科学館、何がイイって、「実験できる」ところ!
これは、おススメですッ。

もう、童心に戻って、むっちゃ楽しいッ!

ダイヤモンドダストをその場で見れちゃったり!
チンダル像を体感したり!
氷のペンダントを作ることで、金属の熱伝導性を実感したり!


そーしーてー、今回、むちゃむちゃ感動したのは、実は、「過冷却水」の実験。

-2~-5℃にそーーーーっと冷やして、凍っていない水に、
衝撃を与えることで、一瞬に氷になっちゃうッ!っていう実験です。

これが、、その時の写真。
落ちてくる水が、アッと言う間に氷の筍のように、下から生えてくる!!



すごいすごいすごい!!
どうしてそうなるのか?もっと知りたい!
自分もやってみたい!という方は、こちらの方のページがとっても参考になると思うので、
見てみてください。

過冷却水



そんなこんなで、宇吉郎さんとの再会(?)は、時間切れ終了となってしまいましたが、
とっても楽しめました。
なんていうか、今のこの科学館の運営は、宇吉郎さんの知らないところで進められているんだろうけど、
彼の思っていたことや、みんなに知ってもらいたい、というマインドが伝わってくるような、
そんな場所でした。

cafeも併設されているので、石川県に行く機会のある方は、ぜひ!
夏に行ってもとても気持ちのイイ場所です。


●中谷宇吉郎 雪の科学館
 住所:石川県加賀市潮津町イ106番地
 TEL:0761-75-3323
 開館時間:9:00~17:00
 休館日:水曜日
 入場料:一般 500円、高校生以下 無料



じゃぁ、ウッキー、またね☆












そして山代温泉。べにや無可有、どうして今まで行かなかった?と思うぐらい、イイ!

2012-02-26 16:33:02 | 一時帰国。
お腹が蟹でいっぱいになった翌日。

石川県 山代温泉にある「べにや無可有」に行きます。
以前から気になっていた、このお宿。
行くのは初めてです。

山代温泉(石川県)って、名古屋に住んでいるとけっこう行きやすいんだけど、
東京からだとビミョーにめんどくさい感じで、思ったより時間もお金もかかるので、
すっかりご無沙汰していました。

しかし、久しぶりに来たんだけど、いいね!石川!
いいね、山代温泉☆
しっとりした感じがとってもいいです。


雪深い中を走っていったけど、それがまたイイ!
やっぱり、このあたりの温泉は、雪のある季節がいいですね。

・・・・というわけで、着いた。
べにや無可有。



先に言っておきます。
ものすごく、居心地がよく、気持ちがイイ時間を過ごせました。
ゆるゆると過ごす、、、ってのは、こういうことをいうのかな、みたいな。
自分の心も解けていく感じです。


お部屋は、全室露天風呂付です。

17室しかないのですが、お庭も大きく、四季折々でお部屋によっていろんな表情が楽しめそうです。

こちらが、2部屋続きの外側のお部屋。

竹が敷き詰めてある床に火鉢がそっと置かれています。


そして、洗面スペース。


これが、自慢のオリジナルアメニティ。

これ、漢方的な発想の元に自然派なアロマオイルを独自ブレンドしたものらしく、
むっちゃイイッ!
大浴場でもこここでも使い放題なんですが、ほんっとに「イイもの」でした。
なので、購入して帰ろうかと思ったのですが、思った以上にお高い。。。。(苦笑)
そして、かさばって、更に「重い」。。。。
いつもなら、勢いにまかせて買っちゃうこともアリだったんだけど、
なんせ、まだ一時帰国は始まったばかり。。。
お値段よりも何よりも、「かさばって重い」のはちょっといかがなものかということで、
断念です。


で、ゆかたは、ひびのこづえさんデザインとのこと。
スタッフの着ていたユニフォームもそうでしょうか。
ちょっと「あれ?これって何?」と思っちゃうような、そこが愛らしい感じです。




御夕飯の前に行ってみたのは、宿自慢の「図書室」です。
まず、本が置いてある前の空間に、気持ちがなごみます。


本は、実にさまざまかつ洗練した揃え方でしたねー。
外国の方向けのこんな本もあったりして。


そして、、、さすがっ!
中谷宇吉郎さんの本も全冊そろっておりました!
ステキ☆
この全集、高くて買えなかったんだ~!だって一冊5000円とかするし!

思わず、頬ずりしたくなったりして(笑)




そして、そして、、、
お待ちかねの、御夕飯の時間☆
普通なら、季節がら、日本海側だしやはり「蟹」というところらしいんですが、
昨夜、蟹三昧だっただけに、ここは、別の選択を。
そう、「魯山人風のすき焼き」をいただくことにしましたッ☆

魯山人風のすき焼き、一度、食べてみたいと夢に見てたんですよね~!
どうやら、ここ、山代温泉のあたりの九谷焼の窯で焼き物を焼くために滞在していた魯山人が、
そのすき焼きの正当なレシピを教え伝え、今に至るのだそうで。
その正当なレシピをべにや無可有では、楽しめる、ということです。

まぁ、前置きはいいです。
行きましょう!
前菜からですが、説明ナシでさらっと(笑)








どれも、サラッとしたボリュームで、それがまた、ここちがいいです。(あ、他にもできたんですが、割愛)


で、キタっ!!



これが、魯山人風すき焼きの準備。
なんとなんとっ!
このすき焼きのみ、料理長自らがこの場所にやって来て、すき焼きを作ってくれます~☆


いやー、ぜいたくだな~♪

そして、お肉は、こんな感じで!



う、うまいっ。
お肉のうまみがジューシーで、かつ、出汁がいい塩梅に絡み合ってる。。。


そして、お鍋に残った出汁で、ネギを焼きます。


肉汁の入った旨味たっぷりな出汁を吸い込んだネギ!
九谷焼の器に映えますね~
そして、もちろん!美味し!



あっさりと2枚のお肉でしたが、たっぷりした気持ちと食感でいただき、大満足です。
ごちそうさまでした~☆



この後、この無可有の独特な空間へいってみた。


黒っぽい板の間に柱が何本も立っている。
そう、ただ、ただ、それだけ。
でも、この静寂さが気持ちイイです。
夜は、宿泊客がくつろいだり、座禅を組んだりする場として。
朝は、宿のインストラクターと一緒にヨガが出来るそうです。
気持ちよさそうですね。

私も、ちょっと敬虔な気分になり、座禅してみました。
でも、煩悩にまみれてるせいか、全然「無」の境地には程遠い。。。(泣)
私が「無」になれるのは、習字と弓道やってる時ぐらいですね。笑


さて。
写真撮ってませんが、お布団もむっちゃ気持ちよかったです!
ふっかふかのぬっくぬく☆どれだけでも寝ていられる―☆的な♪

それに、ご飯を食べる場所も、私が一番大好きなパターン、「宿泊する部屋とは別の『お部屋での部屋食』」でした~☆
これ、なかなかありそうでないんですよね。だって、他のお部屋があるっていう「余裕のある」状態でしか
ありえないのでー。

あー、イイところを挙げるとキリがないですッ。
っていうぐらい、ひっさしぶりに、気持ちのイイ宿、満喫!です。

豪雪の中、ほんっとに行ってよかったです。

ちなみに、板長の話によると、やっぱり、ここに行くなら、食材的に「秋~冬」なんだそうです。
さすが、石川県、美味しいもの、モリモリ☆

でも、ステキなお庭を満喫するのはやっぱり、春や夏だそうで。
そんな時期に来て、「ゆるり。」と時を過ごすのもよさそうですね。


最後に、やっぱり、美味しい、朝ごはん☆
ちゃんと、土鍋で炊いて「おこげ」がありました。






ありがとう、べにや無可有!
またくるね~!!!!
















豪雪の中、カニを食べに越前へ。皇室か我が家か?!

2012-02-26 14:56:50 | 一時帰国。
今回の一時帰国にあたり、
ダーリンが「やっぱり、カニと温泉だよね!」と発言したことから
その旅は設定されました。

福井県 三国 で 越前ガニを食べ、
石川県 山代温泉 で 温泉につかる。

そーしーて、石川県まで行ったなら、私の超尊敬する生涯の心の師匠、
中谷宇吉郎先生の「雪の科学館」にいきたいッ!

というわけで、岐阜県の大垣市(姪っ子の結婚式をしたところ)から
まずは、豪雪の中、福井県まで車を走らせます!



うーん、北陸自動車道、雪のため制限速度が時速80キロ。
ヨーロッパの高速道路を平均120~150キロぐらいで走っているのが
身についていていると、「風景が止まって見える」的な感じです。
そして、「目的地までのこり170キロ」と表示されるカーナビを見て
「あ、もーすぐ着いちゃうね」と思ってしまう、感覚。

あんまり意識してなかったけど、ベルギー生活に慣れちゃってるのを実感した瞬間です(笑)

そして、福井県にあっという間に突入。SAで軽く食事をとろうと入ったら、
池上遼一のこのポスターに釘付けっ!



何?ボルガライスって?!そして、なぜ、池上遼一?!謎が謎を呼びますが、、、
でもすでに、私は、ラーメンを頼んだ後でしたー。残念。



ボルガライスについて知りたい人はこちらを。「武生に来たらボルガライス」


そして、目的地の望洋楼に到着~!

とっても西の海側に面しているので、きっと日本海の落ちていく冬の夕日がステキに違いない~☆と
思ってたんですが、残念ながら、激しい雪と雨と風・・・・。
サンセットは眺められませんでした。ぐすん。



まぁ、いいんです。
一番の目当ては、なんといっても、「献上蟹」です!!!!
皇室に献上されるクラスと同じレベルの蟹をいただこう!っていうことですッ。
まさに、皇室か我が家か!並んでるわけですょ!
なーんて、すんません、恐れ多くて。。。言ってみただけです。


で、この宿、いーんですが、特に何もすることはないので、
のんびりお風呂につかり。。。



ゆっくりと、蟹をいただきます~。
なんせ、蟹のフルコース!
たくさんたくさんいろいろいろ出てきます。
もちろん、ぜーーーーーんぶいただきます。
食べられない大量の食べ物を食べ切るコツは、、、そうです。満腹中枢が働く前に目の前の皿を空けること!
たーだーしー
後で必ず泣きを見ますけどね。。。。
まぁ、そんな子供だましな技で自分をだましながらも、食べるわけです。ハイ。

今日は、そんな中から、特別なモノをご紹介ッ!(もっとたくさんの種類がありましたが)

せいこ蟹です。そうです、メスですね。
これは、小さいですが、うまみがギューーーーっと詰まっててとにかく滋味あふれてウマイです。


そして、蟹刺し!
蟹のお刺身☆
甘くって、とろけそうな~



次は焼きガニ!
・・・ですが、焼いてる傍から取り合分けてくれたので、
肝心の焼いてるシーンがありません。
でも、焼きガニは、ほんっと、身の甘味が香りと共に濃厚にキューッと出てくるので、
絶対にはずせませんね。
もちろん、カニみそ食べるなら、焼きガニは絶対!ですッ!



そして、待望の「献上蟹!」
茹でガニです。


デカいっ!
「成人式は越えてるかも~」とは、仲居さんの説明。
ほんっと、大きくって、身がギューーーッと詰まってました。重いっす。
身自体も、栗の実のようにホロッとしつつも、ジューシー☆
松葉ガニ特有のしなやかさのある味、というのでしょうか。
とにかくウマイですなー。

で、「献上品質」のタグですよ!これが!(すんません、単なる自慢です)


ってことで、けっこう楽しんだわけですね☆

望洋楼、10部屋あって、6部屋が露天風呂付きですが、
私達は、蟹目当てなので、露天風呂はついてないタイプのお部屋でした。
(正直、そちらの方が若干お得です)
うーん、露天ついてた方がいいかなー、どうかなーと、最後まで悩みましたが、、、
が、正直、風がみぞれがすごくて、とてもじゃないけど、露天に浸かってられない状況だったので、
まぁ、結果的に正解。でしたね。

それに、大浴場のお風呂、全く混んでおらず、いつも私だけの「貸切」でした☆


いやー、いいですね、蟹。
毎年、必ず現地に食べに行くのが基本で、行けない時でも、毛ガニを取り寄せて食べたり。
さすがに、一つ前の冬は食べてなかったな。出国準備に追われていて。

しかし、毎回思うのだけど、蟹を一番最初に捕まえて食べた人、すごいよ!
そして、その人に心から感謝します☆
あんな、ゲテモノをよくも「食べよう!」と思ったなーと、感心するんですよ。
私だったら、しなかったなー・・・と。

何事も、最初の一歩から。ですが、こと「蟹を喰らふ」ことについては、
そのことをすごくすごくすごく思い出しますね。

この堅い殻の向こうに、ひどく濃厚な美味ワールドが待ち受けている、なんて、
あの外観だけでは想像しかねますが、実際にはそんなこともあるんだ!と改めて思うと、
いろんなチャレンジに足を踏み出すことに勇気をもらえそうです。

蟹蟹蟹!
あと3杯は食べたかった!(笑)