NPO法人BIO de BIO (ビオ・デ・ビオ)  ~生物多様性のある循環の暮らしをめざして~

特定非営利活動法人BIO de BIO (ビオ・デ・ビオ)の活動レポートや情報をタイムリーに発信するためのブログです

2008年から2009年へ、何が起きても不思議ではない時代の始まり。

2009年01月01日 | ★代表理事 黒田より 
黒田です。
いろいろとお世話になりながら、ご無沙汰してしまった方には、
お詫びかたがた、2008年暮れと2009年の夜明けの
ご挨拶を申し上げます。

世界市場経済体制が、既に終わっているという認識は、
もう何年も前から多くの人々の胸のうちにありました。
しかし私たちの不幸と不運は、それに変わる新しい世界像を
描ききれないままに、手を拱き続けるしかなかったことでしょう。
遅ればせながらNPO BIO de BIO は、「世界が平和でなければ、
社会が健全でなければ、ひとは健康に生きられない」と呼びかけて、
「食糧・エネルギー・水の完全自給をめざそう !!」と、
実現に至る具体的なプログラムを描こうとし始めています。

「社会は、世界は、時代は変わらなければならない」とも主張していますが、あまりの非力のために、何もなし得ないままに、今日の事態を招いてしまいました。

こうなるとわかりきっていた絶望的な金融政策の破綻は、何かを糊塗する余裕もなく、あまりにあっさりと底を見せてしまいました。「つくられた景気」に踊る以外に道が見えないほど、世界が壊れてしまっているのに、私たちは盲目的に、流れに身を任せてしまいました。

新しい大統領の下でアメリカは、なりふり構わず自己保身に走るでしょう。既に用意されている新しい青色の紙幣の発行は、これまでの緑色の紙幣を無意味な紙切れにするための序曲だと、私は考えています。アメリカ経済の健全化とは、膨大な対外債務と貿易赤字を解消することにあると、誰もが思うことを、オバマ大統領は、誰がなんと思おうが、大胆に実行する以外に有効な政策を持っていないことは、はっきりしています。これまでアメリカに頼り、信頼を寄せてきた国々は、間もなく、長い氷河時代が訪れる覚悟をしなければならないでしょう。

今、パレスチナのガザ地区で起きている言うべき言葉もない大量虐殺と破壊、ジンバブエの現実となった、国が社会が、手のつけようもなく、ここまで無残に壊れてしまう惨禍、この瞬間の遠い現実は、やがて世界を覆いつくす可能性があることを、私たちは知らなければなりません。

朝の来ない夜はありませんし、春の来ない冬もありません。
しかし今はまだ、夜でさえなく日暮れの始まりです。これから暗い夜です。
冬はまだ来ていません。まだ秋の初めです。

今こそ、「かけがえのない自然に敬意を払い、自然と共に、自給的に、自立をめざして、自律的に、手を結び合って協働する」暮らしに向かうときです。
大いなる危機は、かけがえのないチャンスでもあります。
今こそ、都市と山村が手を結ぶときです。
村では、自給的と言えば、自分で田んぼや畑をやることですし、山で薪を取ったり、炭を焼いたりすることです。
一方、都市ではそれは、季節や時期や旬とは関係なく、自分がどこの誰であるかとも関係なく、自分の暮らしが誰に負っているかなど考えたこともない暮らしへの、訣別を意味しています。
「地産地消」「旬産旬消」「真冬に室温10℃の暮らし」「無駄に捨てない暮らし」「節約倹約の暮らし」「他者へのまなざしと心づかいの暮らし」への転換です。

このような暮らしは、私たち日本人にとっては、そんなになじみのないものではありません。ついこの間40年位前までは、みんなそうして暮らしてきました。
みんな貧乏でしたが、ご近所とのつき合いもあって、しみじみ、ほのぼの感がありました。この40年間は、脱貧乏のための40年でしたが、富だけを追いかけた結末が今です。 もういちど昔の貧乏に戻るというのではなく、有り余ることを善しとする暮らしから、必要にして最低限十分な、心豊かな暮らしへの転換です。

2009年新年に当たり、長く寒い冬に備えて、さわやかに「大転換」を決意したいものです。私たちに与えられた自然は、私たちが考えているよりずっと、豊かで智恵に満ちていて、私たちを生かしてくれるのにじゅうぶんな恵みを、用意してくれているような気がします。

私たちが、譲り合い、補い合い、助け合い、さえすれば、道は必ず見つかります。
人類はこれまでそうして生き抜き、生態系の頂点に立ち続けてきました。
今こそ私たちも、生物多様性の世界の中に、きちんと身を置くときが来たのだと、
心を新たにしましょう。

I wish all of you, you, youuuuuu a HAPPY new year !!!