<質問>
研究者でもない私たちがなぜ「田んぼの生きもの調査」
をするのか、まだよく理解できないのですが・・・
<回答>
田んぼの生きもの調査は、あまりに世の中がケミカルになってしまって、
「生命が生命を養っている」ことを、ともすれば忘れがちですね、
田んぼは、土と水と農薬と肥料があれば、コメが実る「自然の工場」だ
と、考えがちになりました。
田んぼの生きもの調査は、田んぼは「数限りない生命が生きて活動す
る場であり、さまざまな生命体の活動の結果、それ自身生命を持った
コメに結実するよう、ひとが働きかける場」であることを、もう一度確か
め合う目的を持っています。
その生命活動を支えるのが「百姓」です。
百姓とは、生命と生命が相互に働きかけあうのを支えて、それ自身が
生命体である食物を産み出すことを生業とするひとびとのことです。
田んぼの生きもの調査の、もうひとつの目的は、百姓がただの職業で
はなく、生命と生命を結びつけて食べられる生命を生み出す特殊技能
者であると、想起することです。
生命が生命を養うことを、生業とするひとたちがいて、その生業の結果
としての食べ物があり、数々の生命の活動の場として、田んぼや畑が
あることを、全ての私たちが実感できるように、田んぼの生きもの調査
を提案しました。
何はともあれ、田んぼに行きましょう。
そして田んぼやその周りを、よく見てみましょう。
何か発見がありますか。生命がいっぱい見つかりましたか。
その生命体の役割りを知るには、もう少しよく見てみる必要があります。
田植えをした瞬間から、田んぼの生命たちの活動は変化を見せます。
新しい生命体であるイネが加わったからです。
その変化は、新しい生態系の循環が生じた結果です。
ここで私たちは、みんなで「有機」という言葉の意味を知ることになります。
「循環」の意味がわかります。
「生物多様性」とは何か、が理解できるきっかけです。
全ての生命体が、私たちが、健康でバランスよく、相互に依存しあいな
がら生きていくことが、私たちが継続して生命を維持する、たったひとつ
の保証だと、全てのひとにわかってほしいから、田んぼの生きもの調査
に取り組みます。
text by 黒田
研究者でもない私たちがなぜ「田んぼの生きもの調査」
をするのか、まだよく理解できないのですが・・・
<回答>
田んぼの生きもの調査は、あまりに世の中がケミカルになってしまって、
「生命が生命を養っている」ことを、ともすれば忘れがちですね、
田んぼは、土と水と農薬と肥料があれば、コメが実る「自然の工場」だ
と、考えがちになりました。
田んぼの生きもの調査は、田んぼは「数限りない生命が生きて活動す
る場であり、さまざまな生命体の活動の結果、それ自身生命を持った
コメに結実するよう、ひとが働きかける場」であることを、もう一度確か
め合う目的を持っています。
その生命活動を支えるのが「百姓」です。
百姓とは、生命と生命が相互に働きかけあうのを支えて、それ自身が
生命体である食物を産み出すことを生業とするひとびとのことです。
田んぼの生きもの調査の、もうひとつの目的は、百姓がただの職業で
はなく、生命と生命を結びつけて食べられる生命を生み出す特殊技能
者であると、想起することです。
生命が生命を養うことを、生業とするひとたちがいて、その生業の結果
としての食べ物があり、数々の生命の活動の場として、田んぼや畑が
あることを、全ての私たちが実感できるように、田んぼの生きもの調査
を提案しました。
何はともあれ、田んぼに行きましょう。
そして田んぼやその周りを、よく見てみましょう。
何か発見がありますか。生命がいっぱい見つかりましたか。
その生命体の役割りを知るには、もう少しよく見てみる必要があります。
田植えをした瞬間から、田んぼの生命たちの活動は変化を見せます。
新しい生命体であるイネが加わったからです。
その変化は、新しい生態系の循環が生じた結果です。
ここで私たちは、みんなで「有機」という言葉の意味を知ることになります。
「循環」の意味がわかります。
「生物多様性」とは何か、が理解できるきっかけです。
全ての生命体が、私たちが、健康でバランスよく、相互に依存しあいな
がら生きていくことが、私たちが継続して生命を維持する、たったひとつ
の保証だと、全てのひとにわかってほしいから、田んぼの生きもの調査
に取り組みます。
text by 黒田
「百姓」という仕事は、命を生み出し、命を育むことのできる、数少ない素晴らしい職業だと思います。また、これからの時代、大いなるビジネスチャンスのある仕事じゃないかとも思います。農業につく人も、周りの人も、負から正へのイメージ転換、構造転換が進むとよいですね!