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最強の株式投資法

2021-10-01 07:30:00 | 読書


「最強の株式投資法」
加藤浩一著、ダイヤモンド社、2016年3月



よく見聞きする株式投資の格言や戦略などについて、
過去のデータを検証することで有効性を明らかにした本。

著者は日本初のロボット運用公募投資信託開発者だそうです。

第1章では、「ゴールデンクロス買い」、「損切りは早く」などの投資の格言を検証。
思わぬ結果が。
ただし、日経平均を対象にした場合です。


第2章では、
・過去こうすれば儲かっていたということは言えるが、今後の相場でもそのまま通用するかは未知数
・過去から未来はある程度は予測できる
ことから、自分に合った投資戦略を見つけることの必要性を説いています。

「こうすれば絶対もうかる!」と言われるよりは信用できます。


第3章はテクニカル分析について。
2つのチャートの組合せを2パターン紹介していますが、
いずれにもRSIが使われており、ある程度はRSIだけでもよいのでは?
と思ってしまいました。

自分は、
ファンダメンタルズ:PER、PBR、配当利回り
テクニカル:RSI
この辺りの推移を見ています。
ファンダメンタルズに関しては、森永卓郎「「騙されない!」ための経済学」でも触れました。

「騙されない!」ための経済学


第4章は「セル・イン・メイ(Sell in May)」、「節分天井彼岸底」などの
アノマリー(合理的な説明ができない現象)について。
本書の中で、ある程度の規則性は実証されています。

第5章は株式優待株に絞ったアノマリー。

株式優待株として人気の
・ANA
・コロワイド
・カゴメ
・伊藤園
・ゼンショー
・大戸屋
・オリックス
の7銘柄を取り上げています。

権利確定日を挟む・挟まないはありますが、
こちらもある程度の規則性が実証されています。

本書が出版されたのは2016年3月。それ以降の規則性は分かりません。

ゼンショー(牛丼チェーン「すき家」の会社)については、
今年本書記載の通り売買して利益が出ました。

また、本書で利用されている分析ツール「トレードステーション」は、
マネックス証券が提供していますが、日本株のサービスは終了してしまいました。

コメント (2)
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