横浜美術館で開催中の
メアリー・カサット展
に行って参りました。
18歳の次男(知的障がい)と一緒に
夏休みのお出かけです!
チラシを見せた時から行きたい❗️と言っていたし意見も一致したので電車でGOです
みなとみらい駅からすぐなので楽です
メアリー・カサット(1844年〜1926年)は、アメリカ人の印象派の画家です。
カサットが愛し影響を受けた
浮世絵版画も展示されています。葛飾北斎・北川歌麿…
そして、カサット以外では
ドガ・ピサロ・モリゾ…などの当時活躍していた画家の作品も随所に展示されていて、画風などを比較しながら観る楽しさも味わえます
私の1番のお気に入りは、図録にもポストカードにもなっていなくて残念でしたが、初期の作品で女性の肖像画です。
全体的にローズ色がかっていて、なんとも魅力的な印象
『沐浴する女性』 1890-91年 プリンマー・カレッジ蔵
浮世絵風の銅版画です。この銅版画のヴァリエーションがたくさんあり、素敵でした。柔らかく、あたたかみを感じる色あいだったり、モノクロのシンプルな強さだったり…
『赤い胴着の女性と赤ん坊』 1901年頃 ブルックリン美術館蔵
この母親の背中の大きさ、
赤ん坊の表情、
鏡の中の女性の表情…
好きな絵です。
いろんなことを感じる作品。
『家族』 1893年 クライスラー美術館蔵
私の1番好きな絵です。
ラファエロの聖母子像からの影響、
3人の視線の行方、 表情、
背景の道、 タイトル、 色彩、
いろんな想いが交錯しているようにも見えて、とても惹かれます。
この絵を観て私はモーリス・ドニの『塔近くのたそがれ2』
を見た時の事を思い出しました。
ドニは父親として
家族の絵をたくさん描いた画家だけど、
メアリー・カサットは1人の女性として
母親やきょうだい、身近な母子や子どもを描いている。カサット自身は生涯独身で自分の子どもはいないけれども、こんなにもたくさんの母子像や母親の絵を描いていた、ことに
驚きました。
『果実をとろうとする子ども』 1893年 ヴァージニア美術館蔵
息子が1番好きな作品。
父親の反対を押し切ってパリに渡り、女性職業画家として生きることを貫いた彼女の、情熱としなやかな強さを作品から感じます
何か、ふわ〜っとした愛ではなく、
とても深く力強い愛を。
カサットは、母子像の中に自身の母親と自分を見ていたのかなぁ、感じていたのかなぁ、と。女性にとって厳しい時代に、同性にエールを送る意味も込めていたのだと思うのです。
その人の生い立ちも含めて作品を観ると、より一層画家への興味も湧いてきますね
美術館は過去の人と出会い、歴史を知る場にもなるんですね
私にはひとつ気がついたことがありました。
それは、何かが欠けている という感覚。 さて…
美術館を後に、海へ向かいました。
息子、今自分で描いている船の絵と似たような船を見つけ大喜びでした
現在制作中の息子の絵。豪華客船らしいです
メアリー・カサット展
に行って参りました。
18歳の次男(知的障がい)と一緒に
夏休みのお出かけです!
チラシを見せた時から行きたい❗️と言っていたし意見も一致したので電車でGOです
みなとみらい駅からすぐなので楽です
メアリー・カサット(1844年〜1926年)は、アメリカ人の印象派の画家です。
カサットが愛し影響を受けた
浮世絵版画も展示されています。葛飾北斎・北川歌麿…
そして、カサット以外では
ドガ・ピサロ・モリゾ…などの当時活躍していた画家の作品も随所に展示されていて、画風などを比較しながら観る楽しさも味わえます
私の1番のお気に入りは、図録にもポストカードにもなっていなくて残念でしたが、初期の作品で女性の肖像画です。
全体的にローズ色がかっていて、なんとも魅力的な印象
『沐浴する女性』 1890-91年 プリンマー・カレッジ蔵
浮世絵風の銅版画です。この銅版画のヴァリエーションがたくさんあり、素敵でした。柔らかく、あたたかみを感じる色あいだったり、モノクロのシンプルな強さだったり…
『赤い胴着の女性と赤ん坊』 1901年頃 ブルックリン美術館蔵
この母親の背中の大きさ、
赤ん坊の表情、
鏡の中の女性の表情…
好きな絵です。
いろんなことを感じる作品。
『家族』 1893年 クライスラー美術館蔵
私の1番好きな絵です。
ラファエロの聖母子像からの影響、
3人の視線の行方、 表情、
背景の道、 タイトル、 色彩、
いろんな想いが交錯しているようにも見えて、とても惹かれます。
この絵を観て私はモーリス・ドニの『塔近くのたそがれ2』
を見た時の事を思い出しました。
ドニは父親として
家族の絵をたくさん描いた画家だけど、
メアリー・カサットは1人の女性として
母親やきょうだい、身近な母子や子どもを描いている。カサット自身は生涯独身で自分の子どもはいないけれども、こんなにもたくさんの母子像や母親の絵を描いていた、ことに
驚きました。
『果実をとろうとする子ども』 1893年 ヴァージニア美術館蔵
息子が1番好きな作品。
父親の反対を押し切ってパリに渡り、女性職業画家として生きることを貫いた彼女の、情熱としなやかな強さを作品から感じます
何か、ふわ〜っとした愛ではなく、
とても深く力強い愛を。
カサットは、母子像の中に自身の母親と自分を見ていたのかなぁ、感じていたのかなぁ、と。女性にとって厳しい時代に、同性にエールを送る意味も込めていたのだと思うのです。
その人の生い立ちも含めて作品を観ると、より一層画家への興味も湧いてきますね
美術館は過去の人と出会い、歴史を知る場にもなるんですね
私にはひとつ気がついたことがありました。
それは、何かが欠けている という感覚。 さて…
美術館を後に、海へ向かいました。
息子、今自分で描いている船の絵と似たような船を見つけ大喜びでした
現在制作中の息子の絵。豪華客船らしいです