Blue jewel

拉致の解決を願って
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第5回国民大集会(8)

2003-05-07 | 第5回国民大集会(2003/5/7)
閉会1  佐藤勝巳救う会会長閉会の挨拶 
《櫻井さん司会》
ではここで、主催者の北朝鮮に拉致された日本人を救出する全国協議会会長、佐藤勝巳よりご挨拶を申し上げます。


ただ今紹介を受けました佐藤勝巳でございます。(拍手)
本日はこのようにたくさんお集まり頂きまして誠にありがとうございました。先ほど蓮池さんがからも話がありましたように沢山のかたが会場に入れなくて横田早紀江さん蓮池透さん私の三人で皆さんの前で謝って参りました。その席で次のような約束してまいりました。そう遠くない将来、武道館で『大歓迎の集会』を開きたいと。そのときは是非今日の償いとしてみなさん方に優先的においで頂きたいと申し上げてきました。(拍手)

色んな方々のお話を伺っておりまして、私たちは(今回)第五回。これまでこの集会をいろんな形で、第一回日比谷公会堂でそれから二回~三回と日比谷でやってきました。それと今日を比べますと、運動をやってきた私たちにとっては感無量です。本当にありがとうございました。

                 (大きな拍手)

最後に具体的に皆さん方にお願いしたいことが一つございます。
日本政府は何人かの方が指摘したとおり『拉致はテロ』だとなかなか認めようとしない。--政府というと本日は安倍さんがいらっしゃいますので言いづらいのですが--外務省などはなかなか『拉致はテロだ』と認めようとしません。従いましてこれを我が国の政権が認めますと北朝鮮の政権には非常に大きな圧力になるのです。(拍手)

具体的経済制裁をという中身を言えば『北朝鮮の船は入港させないという法案』北朝鮮の船舶が我が国に入港できないような法律を国会で通すことです。

議員立法で法案はできているにも関わらず、国会に上程されない、従って審議されないというのが現状です。この状況を変えていくのは私達の六年間のささやかな活動の経験から言いますと国民のひとりひとりの声です。みなさんは正規に選出されている国会議員の皆さんに、『是非ともこの法案を通して欲しい』という風に要請をして頂きたいと思います。(拍手)

戦いは抽象的にはできません。具体的に政治家の皆さんにあるいは政府の要人にお願いをしていく。そしてようやく今日只今この時点までたどり着いたと言うのが私達のささやかな経験の結果です。ですから今までは私達は国民の皆さんに対して『我々は一生懸命でやります。それを支持してください』とお願いして来ましたけれど、本日只今からはそれは止めて国民の皆さんに『一緒に私達と戦ってください。』という風にお願いをして、私の閉会の挨拶に代えさせて頂きます。

                (大きな拍手) 

盛り上がった大会も佐藤会長の閉会の挨拶で終了へ。
『一緒に私達と戦ってください。』とのことばを参加者は胸にきざみこんだでしょう。5,000人の会場にはこのメッセージは伝わっていました。では、その5,000人と会場に入れなかった15,000人とで、その誓いをどれだけの人に伝えられるでしょうか?
大きなテーマが頭をよぎりました。会場は満足感と高陽の余韻が長く長く響いていました。

閉会-2 西岡力氏より
《西岡力氏より》
本日の集会は無料で行っております。しかし大変資金がかかっており、資金が不足しております。志のある方の支えで最後までこの運動に邁進していきたいと思っておりますので、お帰りの際カンパ箱の前を通って頂く際に軍資金の面でも支援いただきたいと思います。
もう一つ、救う会では郵便物とEメールで通信を配布しております。通信をご希望の方はお座席にある用紙にご記入の上お帰りの際に係にお渡しください。

《櫻井よしこさん(司会)》
ここで、離れ離れになっている人たちのことを想って『ふるさと』を歌いたいと思います。

スクリーンに歌詞が出ますので起立してご一緒に歌いましょう。
故 郷(ふるさと)---文部省唱歌 合唱      

 作詞:高野辰之  作曲:岡野貞一(大正3年6月)
  
うさぎおいしかのやま  こぶなつりしかのかわ
ゆめはいまもめぐりて  わすれがたきふるさと
いかにいますちちはは  つつがなしやともがき
あめにかぜにつけても  おもいいずるふるさと
やまはあおきふるさと  みずはきよきふるさと
こころざしをはたして   いつのひにかかえらん
《櫻井さん(司会)》
ありがとうございました。
今日私たちは地村保志さん・富貴恵さん、蓮池薫さん・祐木子さん、そして曽我ひとみさんをここにお迎えしました。5人の方々の家族は日本に戻って来ることができません。そのほかにも横田めぐみさん 市川修一さん 増元るみ子さん  田口八重子さん 有本恵子さん 石岡亨さん 松木薫さん 久米裕さん 原敕晁さん 曽我ミヨシさん 寺越昭二さん。そしてそれ以外にも多くの方々が日本に戻って来ることができないでおります。
今日私達は拍手の中で、感動の中で、憤りの中で、疑問の中で、期待の中で、この全員を救い出す為にその日の来る時まで心を一つにして戦っていくことを誓いました。どうぞその想いを忘れずにこれからも家族を支えていってくださいませ。そして、家族を守ってくださる政治家を支えてやってくださいませ。日本人が日本人として日本人を救い出せば、それは韓国の方々を救出すことにも繋がります。(拍手)
心込めてこの運動に邁進して参りましょう。今日は本当に皆さんありがとうございました。
会場に入れなかった方にも、ありがとうございました。
みなさん、ありがとうございました。本当にありがとうございました。
          (大きな温かい拍手)

会場の雰囲気は『ふるさと』の合唱でなにか高揚感から安堵感のようなものに変わっていった。会場を出、銀座まで歩く。いつもと変わらない雑踏になにか違和感を覚えた。寄り添う人々、明るい会話、ネオン、ショッピング街のディスプレー、これが平和日本の日常なのだ。
奪われた人々の日常はどんなものなのだろう。犯罪者の統治する国家に銀座のような日常はない。そして今、ここを歩く人々にとっては会場のあの熱気は無関係のように見える。
胸とハンドバックに付けた小さなブルーリボンに気付く人はいない。ブルーのスカーフをバックに結び直した。小さなアピール。『今日私は国民大集会に行って来たのよ。この青い色に誰か気づいて欲しい。関心を持って欲しい』と。
五千人、二万人その想いをどうやってより多くの人に伝えていくのか。その疑問を頭に巡らせながら地下鉄の階段を降りた。

尚、記録に極力忠実にご報告しましたが、発言記録上、一部わかりづらいところはある程度手を加えました。親板から移動の際に一部誤りを訂正した部分があります。ご了承ください。
上へ 8.第五回国民大会レポートを終えて 大会メニューへ
私は、被害者を救いたい気持ちを持ったあの9月17日にテレビの前で流した涙を忘れられないのです。涙とともに、何かがしたいと誓ったことを記憶に深く刻み込んだその時を忘れらません。家族の皆さんのあの哀しみと慟哭をどうしても忘れられずに今日まできました。

今回の大会でも、やはり会場で生で聞いた被害者と家族の言葉とその言葉の奥にかいま見る心からの訴えが一番胸に響きました。

会場の五千人の気持ちが完全に一つになっていたと思います。そして入れなかった人を含めて二万人の人が同じ想いでいたのだとテレビで外の様子をみて感動しました。
中に入れなかった人にこの会場のことを知って欲しい。会場の中にいた人にはその感動と決意とを忘れないで欲しい。そのためにレポートを書きました。

どうぞ、被害者と家族の声をお友達に話してあげてください。そして拉致事件への関心をあなたの隣にいる人に伝えて欲しい。

ご家族の朴訥な一言一言には四半世紀の苦しみが凝縮していました。
横田早紀江さんは『正・義のために』と仰いました。
飯塚 繁雄さんは 『(妹に)当たり前な生活をさせてやりたい』と。
市川 健一さんは 『高齢の両親が健全なうちに何としても弟に会わせてやりたい』と。
浜本 雄幸さんは 『拉致問題解決なくして国交正常化はありえない。』と。
蓮池 秀量さんは 『何・故・こ・の・問・題・が・25年・も・かかったのか』と。
地村 保さんは  『孫たちを帰してやってください。』と。
寺越昭男さんは 『40年前の事件の真相、父の死の真相を明らかにして欲しい』と。
有本明弘さんは 『今まで北朝鮮外交を仕切ってきた人たちは国民に対し、拉致家族に対して申し訳ないと謝れ』と振り絞るように仰って、メモを持つ手が震えていました。
平野フミ子さんは『日本人を信じて良かった』と、そして朝鮮総連関係者へ『金正日政権を打倒するために私たちと共に戦いましょう。』と呼びかけました。
松木 信宏さんは 『一刻も早く兄を救出すべく家族全員で力を合わせいる』と。
蓮池透さんは 『この大会は、このままの状態だと日本国民は黙ってないぞという気持ちの表れだと思います。』と仰いました。

一人一人の言葉には四半世紀が詰まっています。その奥底を想像してください。そして伝えてください。一致はできないけれど、想像にすぎないとしても少しでも気持ちを近づけるために。

被害者を救うためにこの声を広げ、伝え、まず行動するときです。

政治家にメールをしましょう。
地元の政治家でいい。拉致議連の人にも。積極的な人にはエールを。物足りない議員には叱咤激励のメールを。一人でも多くの議員に国民の声を伝えまず北朝鮮の船の『入港を阻止する法案』を上程させ、可決させるために声を上げていこうではありませんか。

石原都知事は言いました。『国家の主権を侵されて、何故報復しないのか』と。
私はみなさんと共に被害者の帰国まで戦っていきたいと思います。

※レポート作成中応援の声をかけて頂いた方のおかげでくじけそうな気持ちを立て直して完結することができました。ありがとうございました。何度も記録を繰り返し確認して書きましたが、不備の点はお許しください。報告終了後、声をかけてくださったみなさんに心から感謝致します。今後ともご指導をよろしくお願いします。
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