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拉致の解決を願って
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第5回国民大集会(5)

2003-05-07 | 第5回国民大集会(2003/5/7)
4.報告 特定失踪者問題調査会 荒木和博さん
《櫻井さん(司会)》
長い間日本は国家として機能してこなかったために、多くの日本人が拉致されていっております。
その事について『特定失踪者問題調査会』が作られました。これは昨年9月小泉総理が訪朝なさった時に私たちの知らなかった拉致のケースが判りました。曽我ひとみさんのケースでございます。曽我ひとみさんが拉致されていると判った時に、私たちは否応なく、拉致の被害者は私たちの知らないところでもっともっといるに違いないという事を認識しなければなりませんでした。

では一体、誰が拉致されているのか、一体これはどのようにして日本国政府が調べてくれるのか。
残念ながら日本国政府には、そのような意思も機能も、その時はございませんでした。

そこで家族会の皆さん方、救う会の皆さん方が協力をいたしまして『特定失踪者問題調査会』を作りました。正式に発足したのは今年の一月でございました。代表の荒木和博さんからその後どのような問い合わせが続いているのかについての報告をお願いしたいと思います。(拍手)


《荒木和博特定失踪者問題調査会代表報告》 
ご紹介いただきました、特定失踪者問題調査会の代表をしております荒木でございます。9月17日認定していなかった曽我ひとみさんが拉致をされている事が判りました。以来、救う会には毎日のように『自分の子供も拉致をされたのではないか』という問い合わせが多く寄せられました。

これはただならぬ事ということで、昨年末救う会の中で議論をいたしまして、1月10日に『特定失踪者問題調査会』という名で、救う会からこの北朝鮮から拉致をされた可能性のある失踪事件を調査する団体を立ち上げまして、救う会の事務局長でございました私が退任してその団体の代表となりまして、以来1月10日に40人、2月10日に44人、『特定失踪者』として『北朝鮮による拉致の可能性が必ずしも排除できない』と言う事で発表をいたしました。
84人のうち、お二人は日本国内にいると判りました。
お二人、福岡出身の加藤久美子さんと、千葉県出身の古川了子(のりこ)さんにつきましては、先ほどお話をされました安明進さんの詳細な証言によりまして、北朝鮮に拉致されている可能性がほぼ間違いないという風に判断するに至りました。    
それ以外の方々、そしてまだ非公開の方々がたくさんおられまして、私どもの手元に来ておりますご家族からの届け出とそして我々が独自に入手した情報で現在の時点で約320人に至っているわけでございます。

320人の一割が拉致であれば32人、政府が認定している15人の倍以上でございます。我々のところに届けを出していない人もたくさんいるでしょうから、これはただならぬ事だという風に考えております。(拍手)

時間がございませんのでみなさま方にご協力のお願いを申し上げます。
私どもこの数ヶ月の間調査をしておりまして、非常に強く感じている事がございます。

『この事件の核心は北朝鮮ではなくて日本の中にあります』
           (大きな拍手)

拉致を行って連れていったのは北朝鮮の工作員であっても、その誰を拉致をするのかを選定し、そしてそれを誘導する、あるいは幇助する、これをやったのはいわゆる土台人と言われる在日朝鮮人の協力者、さらにそれだけでなくて、我が同胞である日本人の中にもこの事件に関与して北朝鮮に日本人を送り出した人がいる事は、私は非常に強い確信を持っています。(大きな拍手)

という事は、この国の中に間違いなく、何らかの拉致の証拠があるはずです。誰かが必ず情報を持っております。もしなにか不思議な事、思い出す事、ご自分がそのような体験がある方がありましたら是非、私どもでも、警察でも、報道機関でもなんでも結構です。明らかにしていただきたい。是非ともお願い致します。

そして安明進氏の証言で拉致問題は非常に大きく前進をしたわけでございまして、これから先いろいろな形でいろいろな人が、拉致された日本人の事について証言されてしていくと思います。

現在も、マスコミでたびたび報道されておりますように、日本人を見たという方の証言が出ております。ただここで一言申し上げておきたいのは、今私たちは、その今でております証言について残念ながら確信が持てるという状態ではないという事でございます。
これを間違いなく作り話だともできませんけれども、いろいろな情報から総合いたしまして今の状況でまだこれが明らかであると確信はできない。単なる情報だという風にしか残念ながら今は言えません。

しかしこれから先いろんな情報がでてくると思います。失踪者のご家族は今まで何十年もの間苦しみを続けてこられました。ですからその情報で大変苦しまれると思います。どうかみなさま、そのような事がありまして、お近くで協力してあげられるときは是非とも協力してあげていただきたいと思うわけでございます。

これから先北朝鮮側はあるいは、偽の情報を流して我々を攪乱してくるかもしれません。まさにこの拉致の救出というのは『戦い』であります。
我々は情報戦を含めた、この戦争に勝たなければいけないわけでございます。
どうかこの問題をご理解を頂きたいとお願いを致します。

私ども今新しいポスターをまた作りまして、公開している方々についての情報を集めております。
CS放送のご協力をいただいて、CS放送の中で毎日番組放送後にこの情報を流しております。これらの情報をできるだけ多くの方に見ていただくように、ここにおいでの方にもご協力を頂きたいとお願い致します。

そしてもう一言だけ、ここにおそらく、これだけ沢山の方がおいでですから、おそらくは朝鮮総連ないし、北朝鮮のエージェントの方もおそらく参加しておられると思います。その方々たちに申し上げておきたい。
今キム・ ジョン ・イル(金正日)体制というのは、日本人拉致だけでなくて、韓国人の拉致、そして韓国二千万国民を人質にして拉致をさせ、世界でも最悪の人権弾圧をやっている体制でございます。その体制に今なお従って、キム・ ジョン ・イル(金正日)のほうに味方するをするのか、あるいは日本人そして北朝鮮の人民の側に立つのか、今証言をすれば『勇気ある証言』です。(拍手)
全てが判ってからお話をされても、『只の犯罪者の自白』にすぎません。

 (大きな長い拍手)(拍手、軽い笑い声で次が話せない。。周りを見回す人も、拍手)

今日そういう方がおうちに帰られましたら一晩ゆっくりとお休みになって考えて、明日どうするか決めていただきたい。以上です。

《櫻井さん(司会)》
320人と荒木代表は仰いました。しかし320人よりももっと多いかもしれません。私たちはこの人たちを、繰り返すようですけれども、一人残らず救出するまで、この運動を続けていきたいと思います。


荒木さんは、やや早口で特定失踪者の実情を語ってくれました。『ただならぬ事』と荒木さんが危惧するとおり、もしこの失踪者リスト、さらに隠れた失踪者が北朝鮮に連れ去られたとすれば、韓国の拉致被害者に匹敵する数になります。
『この事件の核心は北朝鮮ではなくて日本の中にあります』との指摘は、国内での捜査によって解決への手がかりを見つける事ができるということです。いかに捜査されていないかの証拠でもあります。
後半、会場の笑いも誘いながら、しかし国内の協力者への怒りもしっかり述べてくれた。家族への深いいたわりの気持ちも伝わってきました。
会場は問題の大きさを認識した緊張感と一瞬の笑いと警戒心と賛同の声と、いろいろなものが渦巻いていました。

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