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国民大集会(12.22日比谷)8 スカム・パンジョイさん

2005-12-22 | 集会テキスト
 『スカム・パンジョイさんの訴え(タイ人拉致被害者・アノチャさんの兄)』


★櫻井よしこさん

では次にタイから拉致されましたアノチャさんのお兄さん、スカム・パンジョイさんにお願いします。
アノチャさんは1978年に拉致されまして、曽我さんと一緒に暮らしておりました。
パンジョイさんの通訳を務めてくださるのは海老原智治さんでタイのアヤプ大学の講師を務めておられます。
ではどうぞよろしくお願いをします。(拍手)

★スカム・パンジョイさん(通訳:海老原智治氏)

日本の支援団体の皆様、今回私を招聘いただきまして、また私の妹の救出の為にご支援頂きまして大変ありがとうございます。(拍手)
私の妹であるアノチャ・パンジョイは非常に性格の良い子でありまして、家族を非常に愛して、きょうだいを非常に愛する者、人間でありました。
それから例えば、出稼ぎに行った先から帰って来る時には家族にたくさんのお土産を持ってきまして、家族に配るという事をしていました。
その度に持ってきた服ですとか食べ物、それを帰ってくる度に私たちは受け取った物でした。

妹であるアノチャは非常に積極的な性格で人を恐れない、物怖じしない性格でありました。
また美しく着飾る事を好む、そのような女性でありました。
また旅行、それから遠くに出かけること、そのような物を非常に好む性格でありました。

妹のアノチャが失踪したという事を知ったとき、突然失踪しまして、しかし私はそれをどこに伝える事も出来ませんでした。
と言いますのは一つの理由はその当時のタイでは、連絡と言うものが非常に不便な時代でして、どこに伝える事も出来ず、また当局に訴え出ると言う事も致しませんでした。
そのために探すと言う事も私には出来ませんでした。
ただただ、いつ帰ってくるのかと、そう思いながら待つばかりでした。

私が妹が失踪したと言うのを知ったのは次のような経緯によります。
1978年の11月に、妹と親しくしているタイ人の友人から突然手紙が参りました。
その手紙には、
「お兄さん、バンコクのアノチャさんが尊敬して敬っている人のお宅まで会いに来てください。お話したい事があります。」
そのようなことがありまして、私はその妹が親しくしていた尊敬していた方の家まで会いに行きました。

そのときバンコクまで私は会いに行きまして、妹の友人であった方に話を伺いました。
そこで伝えられました事は、妹が1978年の5月21日にマカオで失踪したと言う事でした。
で、その時には、マカオ人の女性二人とほぼ近い時間にいなくなったという事が伝えられました。
私はそれを聞いたところでもうどうする事も出来ませんでした。
ただそれを聞いて驚いて、ただそのまま家に帰ることしか出来ませんでした。

私は妹がそういう境遇に陥ってしまった事を知って非常に悲しい思いをしました。
妹は連れ去られて一体何をさせられているのか?全く分かりません。
妹の学歴は小学校の4年生卒でしかありませんでした。
そのような者を連れて行ってどうしたのか?
全く私には分かりませんでした。
で、妹が健在である事をジェンキンスさんの手記で今年知るまで、そういう思いをずっと抱えて参りました。

この件につきましては日本政府の方々、日本の支援者の方々、それからタイ政府の方々が私および私の妹を助け出すためにご努力いただいております。
これは何よりも代えられない私の幸せであります。
このご支援を頂いている支援者の皆様と言うのは、非常に心の温かい方々ばかりであると私はそう信じております。(拍手)

私は今日、このようなお土産を日本の支援団体の皆様に持参して参りました。
これは私の出身地であり妹の出身地でもあるチェンマイから持参したものです。
ここには中央に女性のレリーフがあり、左右に手が掲げられております。
この中央の女性は妹を象徴しており、二つの手は妹を救うと言う気持ちを表しております。
左にありますこの手は日本の皆様方、こちらにありますもう一本の手はタイの支援者の国民の方々。
この二つのご支援によって妹が早く帰ってくることを願ってこのような物を持って参りました。(拍手)

★櫻井よしこさん

どうもありがとうございます。
右手に立って写真を掲げていらっしゃった方は息子さんでございます。
向って左に立っておられた方は、日本で言えば町長さんと言うんでしょうか郡長さんでいらっしゃいまして、同行してくださいました。
本当にありがとうございました。(拍手)
次にレバノンから拉致されましたシハームさんのお母さんのハイダールさんにお願いをいたします。(拍手)

(↓写真左より スカムさんの息子さん、通訳の海老原さん、スカムさん、スカムさんの住む土地の郡長さん)


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