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拉致の解決を願って
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古川了子さんを救う千葉集会in市原 真鍋氏講演(2)

2007-12-15 | 集会テキスト
『真鍋貞樹 特定失踪者問題調査会専務理事の講演 その2』

ちょっと話が飛んじゃいましたけど。
千葉の方で非常に注目しているのが実は鵜沢幹雄さんと言う方の御宿の事件です。
ほとんど報道されないし、関心も呼んでいただけない残念な失踪ケースなんですけど、場所と言い失踪の経過と言い、非常に怪しいケースです。
まず場所なんですけども、御宿と言う場所は皆さんご存知の通り風光明媚なリゾートタウンですね。
実はという事でこの近くに北朝鮮の隠れ家があるんです。
これはあえて言うとインターネットで出ちゃうと拙いんで、固有名詞は言いませんけども、何ヶ所か在るんです。


この何ヶ所かあるところにこの辺(=千葉と東京の境目辺りを指し示す)で拉致した人を隠して、何日か隠した後、船が来ますよね?
日本海なりどこなり、その船とミーティングするために一時期隠しておく。
で、船が来たところまで車で運んでいく。全国に一杯そういう隠れ家があるわけですよ。
隠れ家の一つが曖昧にしておきますけどこの近くにあるという事です。
あんまり言うと、証拠出せと言われると証拠を出せないから、それこそ行政訴訟されたら負けちゃう可能性があるんですけど、有名な事件があるわけです。
そういう場所がすぐ近くにあるんです。

それから皆さんは拉致と言うのは日本海側で船で運ばれるという認識を持たれていると思うんですけど、私はそれを全然同意できないというふうに思っております。
その根拠はですね。
どうやって運ばれたのか?と言うとこの東京湾からです。
千葉港だ横浜港だというのには、北朝鮮の貨物船、一杯入って来ています。
万景号も入って来ていたんですよ。
一杯しょっちゅう入ってきた訳です。

今は経済制裁でストップしていますけど、要するに日本全国の国際港、千葉港・横浜港・東京港もそうですけど、神戸・函館・小樽というような国際的なところに解放されている港には、ほとんど全て北朝鮮の貨物船が入港している。
工作船じゃなくて貨物船が入っています。
その貨物船は人を運ぶのに便利です。
この辺で隠されていた人を、船が入ってきたら車で運んでいって小型船に乗せるわけです。
そしてその貨物船に乗せてそのまんま北朝鮮に行く。
簡単でしょ?

簡単でしょ?って、あまり大きな声で言っちゃ・・・私もこの活動を長くやっていると言葉がだんだん粗くなってきています。指摘してください、だんだん言葉が粗くなってきますので。
これは推測じゃありません。
実例があるんです。
この実例が1978年に香港で起こった有名な事件ですけど、韓国の女優さんで美人女優で有名だった崔銀姫さんと言うんですけど、この方がどうやって拉致されたか?という事なんです。詳しく話し出すとまた長くなっちゃうんですけども。
映画の仲間からお誘いがあって香港に行きました。
韓国から香港へ。
そこで中国人の映画仲間と言われている人たちと出会い、食事をし、ドライブに行こうと誘われました。
ドライブに行った先で数人の男性に車に押し込められました。
そしてその車のまま香港の港に行きました。
香港の港から小さなボートに乗せられました。
その次に大きな船に乗せ換えられました。
さらに、高速船に乗り換えました。
そして北朝鮮の南浦の港でまた小さな船に乗り換えられました。
という事で、船を4回乗り換えているんです。
最初香港から小さなボートで沖合いに出て、北朝鮮の貨物船に乗せられました。
そして運ばれました。
と言う仕組みです。

ちなみにこの仲間だったと思っていた中国人と名乗る映画仲間が、みな北朝鮮のスパイだったんです。
で、そこにはですね。
親子連れも入っていたんですけども、スパイの親子連れ。
意味分かります?
親子で来ていたらスパイだなんて普通想定しないでしょう?

「全員でお食事行きましょう、美味しいところありますよ、行きましょう、ドライブ行きましょう、私たちも一緒に行きますから」と親子も一緒に乗るんですよ。
で、本当に拉致する現場まで連れて行って、その親子はバイバ~イ、と言う予定だったのが、その親子も一緒に連れて行かれちゃったんですよね。証拠隠滅のために。
と言う事件が1978年香港で起こっています。
という事から、丁度1978年だから了子さんの5年後ですね。
地村さんたちと同じですね。

方法論としてはみな同じだと思っているんです。
めぐみちゃんのように乱暴に袋を被せて車に乗せて運ぶみたいなケースももちろんあるんですけども、やっぱり大人を拉致しようと言う場合は言葉巧みに「元気?」とか言ってですね。
「どうしてる?お茶でも飲まない?」というような形で、おそらく一人じゃないかもしれないですね。
複数の人間が、「私の友達」とか言って紹介すると、「今度はこういう楽しい集いがあるんだけど、顔を出してみない?」と言う感じで。
「楽しかったわね」という感じで、「じゃあ友達が車で来ているから、それに乗って帰りましょうね」と言うような形で乗ったら最後、そのまんま。

と言うような方法論の方が一般的だったんじゃないか?と思っているんです。
おそらくはその貨物船なり何なりが来るタイミングまで、そういう隠れ家と言うところに監禁されて、然るべき時に運ばれて、と言うことだと思っています。
だから決して拉致されるポイントやルートと言うのは日本海側だけじゃなくて、房総半島・伊豆半島も含めて考えておかなければいけないんじゃないか?と思っています。

後もう一つ、東京湾が危ないと仰ってらっしゃる方が、元NHKのワシントン支局長の手島龍一さんと言う方です。その方が書いた「ウルトラ・ダラー」という、偽札を北朝鮮が作っていると言う話の本で、冒頭に出て来ているのが日本人の印刷工の拉致という事ですね。
先ほど私がお話したとおりです。
東京湾には北朝鮮の貨物船と言う工作船が入って来ていたとかれています。
そこから優秀な印刷工の関係者を何人か拉致していきました、っていう記述が最初にあるわけですね。

手島さんにお会いしたときに、手島さんに「これは小説です」というふうに書かれているんですけど、手島さんに「本当ですか?」とお聞きしましたら「小説というふうにしている」と答えられました。
「有力な情報提供者から聞いた話なんだ」と話されました。
だから手島さんご本人も東京湾が非常に危ない場所であると認識していると、言っておられました。
先ほど言いました江藤健一さんの失踪の時期とか、そのウルトラ・ダラーに書かれている印刷工拉致の時期・場所が一致しているわけです。
手島さんに「江藤さん入ってますか?」と言う話をお聞きしたら、「それは勘弁してください」と。
「個別の事は勘弁してください」と言われましたけど、非常にそういう事も考えられると言うのが、東京湾という事になるわけであります。

千葉の拉致と言うのは、繰り返しますけど千葉県内の事件だけという事ではなくて、他の事件との係わり合いもある可能性は否定できないと言うふうに思っていますので、私としては千葉県に都合20回は来て、房総半島は2~3周した記憶があるんです。
中村議員とも一緒に旅をして私の夕食の分まで彼が食べて帰ったこともあるんですけど。
それくらい千葉には何度も足を運んでいるんですけども、残念ながら決め手が無い。

だから当時のことで何か、あれこんな事があったけれどもなんだろう?と言うようなちょっとした事でも結構なんです。了子さんなり何なり、もしご記憶ありましたら言って頂きたいんです。
一般的にそうなんですけど、いろんな話をしている内に「あぁそういえば」と出てくるんです。
ただ聞いてそうか、という事で終わってしまうとそれっきりになっちゃうんですね。
だから本当にどんなに些細なことでも結構ですので、何かありましたらお申し出頂ければと思います。

それでは今度はちょっと難しい拉致の複雑な状況について少しお話を進めたいと思います。
私たちも10年拉致の問題についてずっと追いかけている内にですね。
マスコミの皆さんとか政府の皆さんとか、我々民間団体も含めてだんだん研究・調査と言うのが蓄積されて来ました。
まだまだ一部なんですが。
全容解明のホンの入り口しか、実は分かっていないんですけど、その入り口の中でもかなり分かってきた事があります。

それは、救う会のチラシの最新号です。
これ、元ネタは小学館のSAPIOと言うところに掲載された、恵谷治さんと言う私たちの大先輩で、一生懸命御協力いただいている、私たちの調査会の役員もして頂いている方が書いた関係図なんですけども、これもまだまだ一部なんですけども。
これがどんな関係図か?と言いますと、渡辺秀子さんとその子供さんの高敬美さんと高剛君の、この事件からスタートしてどういうふうな関係に、北朝鮮の工作活動と拉致が行われてきたか?と言う図です。

ちょっとややこしいんで申し訳ないんですけど、渡辺秀子・高姉弟の事件についてはご存知でしょうか?大丈夫でしょうか?
これを話すとまた1時間かかっちゃうんですけど、簡単に申し上げますとユニバーストレイディングという昔、工作会社がありましてですね、北朝鮮の。
そこに勤めていた高大基と言いますけども、この人物の奥さんが渡辺秀子さん、日本人です。
この二人は結婚して二人の子供を作りました。
一緒に高大基と渡辺秀子さんの親子4人は、日本中を旅しています。
これが一つのポイントなんですけどね。

さっきも申し上げましたけど、崔銀姫さんのときも親子連れが出て来たといいましたよね?
それと同じように、夫婦親子で移動していると誰も疑わないんです。
渡辺秀子さんはそんなこと全然知らないですよ。
うちのお父ちゃんは仕事で日本全国を回っていて、温泉行って美味しいものばっかり食べてと。
ビジネスだから、と言う形で一緒について行ったわけですね。

で、あるときユニバーストレイディング社の中で大きな問題が起こって、高大基は北朝鮮に呼び返されました。
元々高大基は在日の人だったんですけど、問題発覚のため本国に帰れという事で突然帰りました。
それで渡辺秀子さんに、別れようという事で手切れ金を渡して、彼は北朝鮮へ帰って行きました。
渡辺秀子さんは突然の事だったので、手切れ金を貰ったって子供二人小さいのを抱えて、しかも突然。
まぁ渡辺秀子さんは夫を好きだったわけですよ。
好きな人が突然いなくなっちゃったので、これは一体どういうわけか?という事でユニバーストレイディングの関係者の人に「うちの夫はどうしたんだろう?どうしたんだろう?」と言っている内に、渡辺秀子さんは証拠隠滅のために殺されたというふうに、されています。
されていると言うだけです。

犯人である在日の木下陽子という女性が殺害を命じて、秋田県と山形県の県境に遊佐海岸と言うところがあるんですけど、そこに死体を埋めたとされているんですけれど、当時警察が一生懸命その遺体を捜したけれども、今日に至るまで発見されていないという事です。
渡辺秀子さんはそういうふうに殺害されたという事になって、残ったお子さん二人はどうなったか?と言うと木下陽子の部下たちによって北朝鮮に船で運ばれていったと言う事件です。

この事件からスタートしていって、ユニバーストレイディングと言う会社がどういう会社かと判明してきたんですが、明確によど号の関係者と密接につながりを持った会社だという事です。
よど号の関係者はその後いろいろな拉致事件を起こしていきます。
そしてユニバーストレイディング社に関わった人物たちが、それぞれの拉致事件を起こしていくと言うふうになって来たわけです。

これが大雑把な関係図です。今日はせっかくですからもっと細かくお話をしてみたいと思います。
古川了子さんとのつながりはどういう事か?ということで。
風が吹けば桶屋が儲かる式の話ではあるんですが、せっかくですからこの関係図をもう少し詳しくお話をしていきたいと思います。
ようやく分かりつつあるんですけど、まだまだ点と線がわずかにつながる程度で、それを証明するだけの強いものとか、これだという事が言えない段階なんですけど、分かっている範囲でお話をしたいと思います。それで我々は推測・想定・仮説と言うものをして、それを証明していく作業をしているという事を、ご説明したいと思っています。

非常にややこしい話になるんで、大丈夫でしょうか?というより、こっちが大丈夫かな?
まずどこからスタートするかと今考えていたんですが、木村かおるさんという方からはじめます。
秋田の日赤病院で看護婦さんをしていた方の消息が分かりました。
ご記憶があるでしょうか?
タイ人のホステスさんたちが拉致されて、北朝鮮に運ばれた時に、日本語を教わりました。
その日本語を教えてくれた女性が木村かおるさんであるという事が分かったんですね。
これは千葉では報道されましたか?
報道されてない?
全然ない?
はい、そうですよね。
今こんな状況なんです。
一生懸命やっても扱いが小さいものですから。

どういう関係でというとややこしいですね。
タイ人の女性たちが10人、1982年から83年、北朝鮮に連れて行かれました。
バンコクから。
これは何のためかと言うとですね。
北朝鮮に安山館というレストランがあるんです。

これは皆さんが北朝鮮へ行って平壌に行ったら必ず冷麺を食べる店ですね。
ここにはしょっちゅう日本人の観光客も行っていますけども、この安山館にレストランのクラブがあるんですね。
クラブで働かせるためにタイ人女性を必要としたために無理やり騙して連れて行ったという。
「日本に行こう」と、行った先が平壌だったという事ですね。
安山館というのは誰が作ったか?と言うと金正日が作るようにと命令して出来たというレストランです。
だから何も単純なレストランでは決して無いわけですね。
いろんな意味で、表向きは外国人の接待をお手伝いするためにという事だったんですけども、そういう裏があるというレストランに入っていた。

ここには日本人ビジネスマンも行くわけですよ。
客層が日本人なんです。
当時の話ですがね。
その日本人の接待のためだから日本語を勉強しなさいということで、ある招待所で日本語を教わるわけですけども、その先生が木村かおるさんであると、いう事が分かったんです。

安山館はですね。
金正日が作れと言いましたけど、自分が金を出した訳じゃないです。
誰が出したか?
これがあまり馴染みが無いんですけど、日隆商事と言います。
これは日本の有楽町にあった会社で、貿易会社です。
社長は在日の方だったんですけども、非常に一生懸命、日朝貿易を真面目に取り組んでいました。
工作機関でも何でもないですよ。
これは日隆商事の関係者の名誉のために私言っているんですけど、日隆商事そのものは、まともな会社だとご理解してください。

でも騙されたんです。
このおっさんに(金正日の名を指し示す)、結局のところは。
この日隆商事が安山館を経営していました。
これは日本(日隆商事を指し示す)、これは平壌(安山館を指し示す)です。
有名な金正日の料理人・藤本さんと言う方がいるでしょう?
この人も安山館で働いていたんです。
日隆商事が金正日の命令で、命令というか依頼で誰か寿司職人いないか?という事になり、いますよという事で推薦したのが藤本さん。
藤本さんはこの安山館で働いていて、タイ人女性とも一緒に仕事をしていた。

日隆商事は確かにまともな会社だったんですけども、ここにやっぱり怪しい人がいるわけです。
怪しい人は誰か?と言うと一人は金世鎬(キム・セホ)と言う人物。
金世鎬と言うのは北朝鮮の工作員で久米裕さんという三鷹市役所の警備員をしていた方を拉致した犯人で、指名手配を日本の警察がしていますね。
この人物は日隆商事がビジネスとして日本に呼んでいた人です。
呼ぶといっても1人だけではなくて、10人くらいビジネスだって言って呼ぶわけですが、その中のひとりとして金世鎬が入っていました。
金世鎬は日隆商事の招待状で日本に来て、何をしていたか?と言うと、日本中を回っていたそうです。
海岸を。

日隆商事の社員の人は「金世鎬先生は一体何をしているんでしょうね?」と疑問に思ったそうです。
たまに帝国ホテルに泊まるときに、金世鎬を見つけたときに「金世鎬先生、お元気ですか?」と聞いたら、「疲れた、疲れた」と言って、「今日は日本の地方へ行った」といっていたそうです。
とても工作員と言うような雰囲気はなくて、本当に哀れな感じで、命令で拉致をせざるを得ないような役回りをさせられていたんだろうな、という感じです。

高大基の関係から渡辺さんと敬美ちゃん親子に殺害もしくは拉致と言う事件に発展していきます。
で、重要なのは高大基さん、さっき言いましたように親子で日本を旅していました。
この先はまだ未確認ですけど特定失踪者と呼ばれている人と関係性が生まれてきてくる。
まだここはクエスチョンになっているんですけど、全国を回った先々に特定失踪者の方とつながるポイントが出て来ています。

と言うような感じで、ややこしい関係なんですけれども、それぞれ縦なり、個別の存在しているんですけど、ある人物とか何かを通して横ではつながっているわけです。
だから拉致と言うのは北朝鮮から縦の指令で来ていて、それぞれ縦で行われるわけですけど、指令された所は横で何らかの形でつながっている。
事件そのものはバラバラで行っていく。
と言う非常に複雑な関係性になっているという事ですね。

・・・その3に続く・・・


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