Blue jewel

拉致の解決を願って
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パネルディスカッション(17)

2005-07-18 | 町田集会(2005/7/18)
宮崎:ありがとうございます。安倍さんにここでお話し頂きたいと思いますが、私達は「なぜ救出できないか」その原点に返って、ほんとに一刻も早く一秒も早く取り戻したい、どうして出来ないのか、そう言うことについて私達ひとりひとり、何が出来るのかということをじっくり考えて行かなければいけないと、改めて思う次第です。
いろいろお話しが出ました。そして安倍さんのいろいろの思いと、その思いを阻害する要因と抱えていらっしゃるとは思いますけれど、最後にですね、一言、一言でじゃなくても結構です。(笑い・拍手/一部不明)・・・・・お話を頂ければと思います。

安倍:よく我々外国の人たちとつきあうときに、<善意を示して信頼関係を作っていく>ということをよく言います。これは国民同士のおつきあい、市民同士のおつきあいは当然それは大切です。善意を示してこそ善意が返ってくる。その中で信頼関係が強まっていってですね、国民同士のつきあいが深まり、さらに絆が強くなる。それは外交に対しても影響を与えていくと思うんです。

しかし国家と国家が相対峙している。それぞれの立場を持っている。そこで善意を期待するのは、『愚か者』になってしまう。

2002年に9月17日に小泉総理と訪朝したその翌日に、横田さんご夫妻、家族会の方とお目にかかって、『8人死亡、2名行方不明、そして5人の方々が生存している』という話をしました。その段階で私も、彼らの言ってることをそのまま言ってしまったんですね。

その時に家族会の皆さんが「その証拠があるんですか」という質問が出て、その証拠を我々は示せない。「であるならば、日本政府としてそれは確かめる必要があるんではないか」
これはまっとうな質問だと思いました。

そしてそれまでは横田さんご夫妻も「あくまでもめぐみさんが生きていることをを信じる」ということをおっしゃっておられた。

そして彼らはその時にいろんな罠を仕掛けていたんですね。その罠とは何かと言えば『5人の被害者を返さずに、まず5人の被害者の家族に北朝鮮へ来て貰いたい』というオファーがあって、我々もそのオファーを伝えました。

しかし、そこは家族会の皆さんきわめてすばらしい判断をされて「自分たちは行かない」と。恐らく気持を残された方もいらっしゃると思います。しかしそこは『行かない』「そうすべきだ」と。

それは、考えれば、20数年間、政府も、警察も、自由民主党も、もちろん他の党も全く救いの手を差し伸べないときに北朝鮮と相対峙していたからこそできた態度ではなかったかな、とこう思います。その結果、5人の人が還ってきて更に8人のご家族も日本の土を踏むことができたんだろうなと、こう思います。

日本の今までの外交の反省点といえばですね、日本の外交というのは外国が作った土俵と外国が作ったルールの中でいい相撲をとってですね、何とか気に入ってもらって、日本の国益を確保しようという外交ではなかったかと。つまり相手にとって何とかうまくやっているなというふうに思って貰って、我々の利益を確保しようと。

ですから、たとえば、5人の被害者が帰ってきた後、この5人の被害者をそのまま返すという世論がずいぶんあった。外務省でも残念ながらそれが主流だったんですね。

これ何故かというと、日本が主導権を握っているのではなくて、相手にいい子に思ってもらって何とか結果を得ようと、5人の返してなんとか向こうに喜んでもらって、そして8人の被害者を返してもらおうと。

恐らくその方法を採っていれば間違いなく、5人の被害者が家族団らんを取り戻すことが出来なかったということは、蓮池薫さんもそのようにおっしゃっているわけです。

ですからそこで我々は、あの国にこの5人の被害者を返さないということを国として決断することを決めました。それは正に、我々が主導権を握る外交を行っていくと決断した時だったんじゃないかと思います。(拍手)

そして昨年、水野さんやあるいは原口さんたちが経済制裁を可能にする法律を作ってくれました。あのときにですね、多くの評論家たちがテレビに出て、「こんな法律出せば、出しただけで交渉が不可能になる。五人の被害者の家族は絶対にもう、これで日本に帰ってくることは出来なくなる。ミサイルが飛んでくるかもしれない」といったんですね。

しかし、結果はどうなったかといえば、その法律を出して審議をした結果ですね、小泉首相の5月22日の訪朝に繋がって8人の家族は帰ってきた。

我々は正しい決断をして正しい圧力をかけていけば必ず結果を出すことが出来ると思います。(拍手)

常に一か八か、あるいは主導権を握ると言う外交は展開は出来ませんが、この北朝鮮との関係においてはですね、これは先ほど申し上げましたとおり、相手の善意を信じていても、善意は返ってこないということは明々白々になっていますから、ここはもうこの問題については、我々がしっかりと主導権をを握っていく外交を展開して行かなくてはならない。

その主導権を握っていく外交をするということはこの経済制裁をしっかりかけていく。

今でも残念ながらテレビにおいて、「経済制裁をかけるとノドンミサイルが飛んでくる」-どのミサイルだか知らないけれど-そういうことを今でもそう言うことを、正に北朝鮮と一緒になって脅かしている人がいるんですけれど。

私は、2002年に小泉総理と一緒に訪朝したときに、金正日委員長を見てきましたが、彼は合理的な考え方も出来ますし、論理的な話し方も出来る人物だと思います。

経済制裁をかけると言うことは、たとえばズワイカニを止める、あさりを止めると言うことですね。

もし彼らが日本にミサイルを打てば、日米の安全保障条約、五条においてアメリカは共同対戦しますから、恐らく金正日委員長をピンポイントで狙うという報復をすると思います。

よく考えてみれば、それはどういう事かと言いますと、金正日委員長が、ズワイカニと自分の命を引き替えにすると言うことです
。(笑い・拍手)

(一部不明)考えればよくわかることだろうと思います。
このように思います。

その意味では我々は今、残念ながらが採るべき手段は、経済制裁しかないというふうに思います。

繰り返しになりますが、この問題がやっと国民の中でここまで浸透してきて、国においてもこの拉致問題を、解決すべきテーマとして中心に据えるようになったのもですね、やはり壇上におられる横田ご夫妻をはじめとするご家族のみなさんが本当に頑張ったんだなぁと思います。

今でも私は思い出すわけですが、2002年に最初のいわゆる調査団が行って、先方からいろんな資料をもって帰ってきました。その時にめぐみさんの最後の場面と言うことで-恐らく作った話だと思いますが-その向こう側が書いた記録をもって帰ってきたんですが、私がそれをご夫妻に先にお見せをしました。

その時に恐らく横田さんご夫妻は二人ともショックを受けられたんだと思います。そして「この中身についいて必ずしも公表しなくてもいいので、公表するかどうかはお二人にお任せをします。」中身が皆さんよくご承知の中身でございますので、わりとショッキングな内容を含んでおりますので、そのようにお伺いをしました。政府としてはこれはもう表に出す必要がないな、とこういう風に思ったわけですが。

お二人はですね、「こんなひどい中身を平気で北朝鮮が出してくると言うことを国民のみなさんに知って貰いたい」そして「めぐみは必ず生きています。私はこの中身を信じません。だから北朝鮮はこんなひどいことを言ってくる国だということをこのことを国民の皆さんに知ってもらいたいから、どうぞ、安倍さんこのことを公表して頂きたい」とそうお二人がおっしゃったんですね。

私は本当にすばらしい方だなと、お二人の強さに大変感銘を受けたわけでありますけれども。やっぱり日本政府は、皆さんの今までの戦いに我々がやはり全面に出て、我々が正面に立つという、そういう気概を見せる時期に来ているだろうと、こういうふうに思います。

今まで、余りにもご家族の皆さんに大きな負担がかかっていたということではないかと思います。

その段階で政府もそうなんですが、今原口さんが議連のことをおっしゃいました。それぞれにはそれぞれの役割があってですね、たとえば正に原口さんがおっしゃったとおりであって、議連の皆さんの中にも、いわゆる北朝鮮からみて話のわかる人物がいたって何の意味もない。何の意味もないですね。(強く繰り返した)この人たちは評論家ではないんです。いかに北朝鮮に対して正しいメッセージを出していくかというのがとっても大切ではないかと私は思う。

最後に、我々政治家として、原口さんも水野さんも「決して、まだ行方不明といわれる皆さんを見捨てない」というこのメッセージをしっかりと出していきたいと思いますので、どうか国民の声を。。(盛大な長い拍手)。

宮崎:最後にお約束をして頂きました。本日のディスカッションを単なる話し合いで終わらせないよう。きちんと実現していただくようお約束をしていただいたと思います。是非、みなさんの心をたくさん集めたものを背負ってがんばっていただきたいと思います。
安部幹事長代理はお時間もありますので、ここで退出されますので。。。。

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ここで、ある地方議員と一般女性の発言がありましたが、最初から宮崎さんは、「この集会はパネルディスカッションに重点をおきますので質問は一切受けられない」と断っていました。何度も注意を促した宮崎さんの静止を無視して発言したお二人の行動は反省されるべきだと個人的ですが、思います。
この地方議員に関しては、懇親会の席で町田の代表、大西会長から「目立ちたいだけの発言で怒りを覚えている」との趣旨の言葉がありました。女性は気持ちが抑えられなかったのだと思いますが、不必要な発言だったと思います。
この二人の発言はテキストにしません。
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宮崎:ありがとうございました。そういう強いお気持ちで動いていただきたいと思います。それではみなさんでお送りしたいと思いますので。。。
(盛大な長い拍手)

~安倍幹事長代理退席~

お話は尽きないと思いますが、皆さんが心をひとつにしたということを確認できたと思います。これが具体的な国会決議とつながる、国連にも決議してほしいですね。そういう風になることを期待して、話し合いで終わるんでなくて、実際の動きになることを期待して閉めさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。(盛大な拍手)

※議員紹介、主催者挨拶、被害者ご家族紹介、ご家族を代表して横田早紀江さんの挨拶に続く。
参照リンク:★★★ぼやきくっくり★★★さん
報道2001「報道2001」安倍晋三VS凌星光  

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