今夜、彼の元へ行きたいと、初めて思った。
でも、行けない。
道は繋がっているというのに…。
私は、この家にいたら、いつか、心の中の蛇を吐く。
もう二度と、三流にはなりたくないのに。
二流は、心の中の蛇が暴れまくっていても、口から出さない。
一流は、蛇は暴れることはない。
私は、一流になりたいよ。
そのためには、どうしたらいい?
いつか、終わりが来ると思えたら、耐えられるのかな?
いつか、
この日常が、終わる日を自分で決めたら、平常心でいられるのかな?
例えば、娘が高校を卒業するまでとか、犬が寿命をまっとうするまでの、どちらか長い方とか。
そしたら、
ご飯を作る前に、息子夫婦の食器の後片付けをするこも、
彼らの子供が、離乳食をこぼしたテーブルや床を綺麗にすることも、
床に割った食器をそこに置いとくと、私がなんとかするだろうって、夫がお嫁さんに言うことも。
平常心でいられるのかな?
夫よ。私は、この家の召使いではありません。
私だって、自分の時間や、1人の空間だって、欲しい。
それをあなたは、いとも簡単に削っていく。
でも、もう、それに気付いてほしいとも、思わない。
私が一流になればいい事だから。