ボリビア カミナンド記

サンタクルス市長選挙 2

サンタクルス市長選挙に女性候補は2人。そのうちの1人の事務所を見てきた。事務所はコンクリートの塀も中のパティオの壁もピンク色に、さらに近くの電信柱(これは違反かな?)にまでもピンク色を塗ってある。なにがなんでも有権者に投票用紙のピンク色に印をつけてもらわなければいけないのだからピンクに力が入る。それはこの候補者に限らず、赤も緑も白と青の2色もすべての候補者が旗の色に力を入れている。何しろ22の色のパターンがあるのだから覚える方も大変である。


市長候補者は22人。それぞれの政党、市民団体から出ていて22人のうち11人が当選する。今回から選挙制度が変わってひとつの政党、団体から一人の候補者を出す方式になった。つまり22の政党、団体があって22人の候補者がいるわけだ。


市長になるには過半数を得票しなければならない。これは非現実的で、過半数に達しない時は選挙後、各政党、団体がどことどこがくっついて過半数を獲得するのか、政党、団体同士の交渉合戦が繰り広げられる。新しく最大政党、団体となり、得票数が過半数となった所から市長を出すという仕組み。それゆえ、選挙結果で1位の人が市長になるとは限らず、2位3位が合併すれば後者のどちらかが市長となる。これでは一番多くの支持を得た人が市長にならず、有権者の意思が尊重されたとは言えないのではないか。過半数獲得というところに無理があるように思えるのだが・・・。まだまだ私の知らない多くのことがあり、適切な見方ではないかもしれない。


残りの10人の当選者はコンセホという市長の助言をする委員会を担当する。この委員会が市議会とどんな関係になるのかわからない。ここでも言葉の壁は厚い!私のスペイン語力では新聞の記事をすべて読むわけにはいかない。新聞の一部と私の周りにいるボリビア人5、6人に聞いた結果に過ぎない。


この候補者の中に日系人も1人、含まれている。ナガタニさんといって環境特にごみ問題、保健、福祉に力を入れていこうという人らしい。当選してくれるとサンタクルスに初めての日系市長、コンセホが実現する。期待していよう。


写真は最大政党MNRの候補者の選挙最終日の事務所前の様子。生バンドつきで盛り上げている。壁の文字は候補者の名前。

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