ボリビア カミナンド記

メルカド

写真はいわゆるインディヘナといわれる人々が店を出し、そこに集まってくる買い物客の多くもまたインディヘナというメルカド(市場)。このようなメルカドがサンタクルス市には大小あわせて5,6ヶ所ある。写真はそのひとつ、ロス・ポソス。引ったくりもいて危険な場所でもある。


売っているものはシャンプー、化粧品、ソンソ(ボリビアのコーンのジュース)、海賊版CD、ねじ、鍵、ジーンズ、Tシャツ、ベッド、椅子、大豆、ジャガイモ、ロープ、流し、サルテーニャ(ボリビアのピロシキ)とにかく家にあるようなものなら何でも売っている。それも山のように。もちろん、日本のように一つ一つ包装しているものなどない。靴も洋服もむき出しで埃をかぶっていてもお構いなし。貧しい国といいながらこの品物の豊富さはどうしたことだろう。


アメリカで売れ残った多くの品物がチリとの国境の町からコントラバンド(密輸)で流れてくるのだという。先進国でいらなくなったものを途上国が吸収していく。合理的に見えるが、途上国は先進国のゴミ箱ではない。必要なものが必要なだけ入ってくるのではなく、必要以上の量のものがはいってくるからロスポソスの店先はいつ見ても山積み状態。そんなに売れてる様子もないのはどの店も同じ。品物が豊富なのではなくていらないものが余って積まれている。


もうひとつ、不思議なのはウィークデイも日曜も同じように黒山の人出。働く場所がないからメルカドに来て何かその日の仕事を探しているのかもしれない。働き盛りとおぼしき男たちがぶらぶらしている。買い物をした様子はないのである。


何か割り切れない気持ちでいつもメルカドを眺める。山積みの店先と黒山の人出。ボリビアの現実である。


写真はメルカド(市場)ロスポソス。写真はミクロの中から撮ったもの。


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