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廃墟本3

2009年06月07日 | ブックレビュー

廃墟本3

構成:中田薫 撮影:中筋純
ミリオン出版 1,800円

 私の知らない世界でしたが、なんと世の中廃墟ブームだそうです。GW中に読む本を物色しようと書店に出かけたときに偶然見つけて思わず引き込まれ、悩んだ挙句に買ってしまいました。普段文庫本しか買わない私にとっては約3冊分の出費です。

 これは構成と撮影のお二人が全国の廃墟を回ってレポートするシリーズの第三弾。結構な人気企画なんですね。この本には30件の廃墟が各4~6ページずつでレポートされています。そこがどういう建物でなぜ廃墟になったか、現在どういう風になったかがわかるわけですが、荒れ放題カビだらけ草ぼうぼうの建物になぜにこんなに惹かれるのでしょう。

 この本を買う大きなきっかけになったのは、紹介物件の中に「片山津ロイヤルホテル」があったことから。片山津温泉は私の生まれ育った町で、このホテルは私が小学生の頃に華々しくリニューアルオープンしたもの。テレビコマーシャルも大々的にやってた記憶があるのですが、それが今では倒産して廃墟です。

 写真も迫力があって、最上階のラウンジには鳥の糞塚があったり、屋内に迷い込んだ鳥が骨だけになってたり、あまりの荒れぶりに呆然としてしまいます。廃墟になって9年だそうですが、もしかしてジウが鳩を焼いて食ってるのじゃないかと思ってしまいました(笑)。

 片山津温泉では大規模ホテルも軒並み倒産し、あるところは老人ホームに変わり、あるところは資材置き場になっているとか。このホテルは廃墟のままなのですが今後新たな展開を見せるのか、ずっとこのままなのか。

 片山津ロイヤルホテルは私の生家の近所なのですが、「廃墟本2」には「北陸ユートピア加賀の郷」も収録されています。こちらは私の両親が現在住んでいるところの近所で、お盆に帰省した際にはしょっちゅう前を通ってるところですので興味津々。次は2を買います。

 ということで、全国の廃墟マニアの方にはお奨めの書籍です。どーですか、お客さん。