BSで放送していたのを録画しました。原作は水上勉氏の小説で、これは1965年の映画。私はドラマで見たことがあって、調べてみたらそちらは1978年でした。ドラマでは山崎努主演で弓坂刑事役は若山富三郎、杉戸八重は藤真利子でした。全8回だったそうです。全8回と言うことは2ヶ月くらいやってたわけで、あれはかなり圧巻でした。山崎努が追い詰められていく様がジワジワくるのは連続ドラマならでは。
その8回分のドラマになる話が映画一本でおさまるんかいな?と思ったのですが、映画の方もなんと183分ありました。見始めたら終わらないこと終わらないこと。映画版は三國連太郎主演で弓坂刑事がなんと伴淳三郎。杉戸八重は左幸子でした。また若い刑事役で高倉健が出てます。これはこれで面白かったのですが、やはりドラマ版のじっくりとしたドロドロ感のイメージが強すぎて、3時間あってもあっさりしてた感じです。
万人受けする内容ではないでしょうが、大人なら映画にしてもドラマにしても一回は見ておかないと、という力作です。もう1回見るかというと私は遠慮しますが、30年に1回くらい見るにはいいかも(?)。実は原作にもちょっと興味が湧いてきたり。なによりもタイトルがドキっとします。まだ見てないという人は是非ご覧下さい。ドラマの方のDVDは今は売ってないようですけど。