今日のひとネタ

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歌は上手いにこしたことはないが

2021年09月04日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話
 
 本日のテーマは「歌は上手いにこしたことはないが、いいかどうかは自分で決める。」という、モダチョキの「ピ・ピカソ」のような話です。

 私が小学生くらいの頃だったと思いますが、テレビに歌手が出てくると母に「この人、歌上手い?」といちいち聞いてたことがあります。母は歌が好きだったので、新しい歌手が出てきたときに「お、上手いやん」とか言ってたのですが、私は自分では判断できず、それを母に聞いてたと。

 母はもうそんな事は忘れてると思うので、今聞いてもどういう判断基準だったのかはわからないと思いますが、一般的に考えて、発声、音程、音域、ビブラートなどで判断してたと推察します。

 また、ある日「キックの鬼」のテーマ曲を聞いて「沢村忠って強くてかっこいいのに歌も上手い!」と言ったら、「ああ、そうか~?」と微妙な顔をされた事がありました。(まぁ今はそれの意味もわかります。)

 あの人はあの人でなかなか味のある歌だと思うので、結局ある程度歌えればそれ以上は好みの問題であるというのは先日も書きました。この人は声量がある、音域が広い、難しい曲でも音程は外さない、とかいう理由を付けて歌手を評価するのはつまらないのではなかろうかと。

 そして、特にアイドル歌手の場合はトータルな魅力で判断されると思うので、歌が上手ければ最強というわけではありません。プロインタビュアーの吉田豪氏は「アイドルの歌唱力のなさを馬鹿にするのは力士をデブと言って馬鹿にするのと同じくらい無意味」と言ってますが、確かにその通り。しかし、この人はこれを誤解されて「吉田豪はアイドルは歌が下手な方がよいと言った。」と批判されたりしてました。

 実名を出して申し訳ないですが、例えば能勢慶子さんはデビュー曲のサビで声を張るところが凄くスリリングでした。ただ、声はしっかり出してたので今聞いてみると結構いじらしく、ひたむきさも感じたりします。阪神の藤浪の立ち上がりが、球は速いけどどこに行くかわからないというような感じ。最近のアイドルは、それこそ初球から危険球で退場するような歌い方をする人がいなくてつまらないですね(?)。

 歌唱力の話とは別ですが、高校生の頃の昼休みに「河合奈保子と岩崎良美はどちらがいいか」と何人かで議論してたことがあります。すると横で弁当を食ってた奴がボソッと「みんな、よう知っとるのお。ワシ、若いのやったら誰でもいいわ。」と言ったので一同唖然としたり。

 私はアイドルとはいえ歌は上手い方がいいのですが、それも「ある程度歌えれば」という感じではあります。ちなみに子供の頃にいちいち母に聞いてた頃、母が「上手いんか下手なんかわからん。」と言った歌手が一人しました。それは「青い果実」を歌った山口百恵さんだったのですが、当時から独特の歌声だったのでしょうね。

 なお、歌唱力の際に時折出てくるビブラートに関してですが、つのだ☆ひろさんは「ビブラートのある無しと歌の上手さは関係ありません。」とキッパリ言ってました。それを考えると「歌の上手い下手って何?」とますます考えてしまうものでありますが、本日の結論として「ピーピピピピ ピーカーソーも ダービーンチーもー いいかどうかは自分で決める。」という事です。そういえば、濱田マリさんもノンビブラート唱法ですね。

 それにしても今日はまとまらんなあ…。