「上を向いて歩こう」を読んだのが昨年11月で「黄昏のビギンの物語」は最近読みました。これは新書なので軽く読めます。そして、ようやく「美輪明宏とヨイトマケの唄」を読みました。これは結構なボリュームでした。
「上を向いて歩こう」は昨年レビューしましたが、すごく読み応えありました。そもそもあの曲がなぜ海を渡って全米でナンバーワンヒットになったのかというのをちゃんと理解してる人は少ないように思います。中村八大の才能、坂本九のスター性など要素はいろいろあるとしても、それだけなら他の曲もアメリカでヒットするでしょうし、そういう単純なことでは語れないですね。
「黄昏のビギンの物語」については、この曲をちゃんと知らなかったので、色々と目からウロコでした。Spotifyでざっと見ただけでも本当にたくさんの歌手がカバーしてます。この本も中村八大についての記述が多いし「上を向いて歩こう」と重なる部分が多いのですが、レコード大賞が始まった時の事情を知って色々思うところがありました。創設の頃の理念が今はあるのか?とか。
「美輪明宏とヨイトマケの唄」は、当時のことはもちろん知らないので、そういう世界もあったのだと初めて知る事も多かったです。美輪明宏についても知らない事だらけですが、それよりも三島由紀夫の事が気になりました。
あの人は最後があれだったし、私もそこは興味を持って盾の会事件の本を読んだり、最近だと井浦新主演の三島の最後についての映画も見たのですが、実は小説は読んだことなし。映画の主演をしたりしてたのは知りませんでした。
佐藤剛さんが亡くなったのは今年一番ショックな出来事なのですが、存命のうちにこれらの本を読んでおかなかったのも不覚。もっともっといろんな事を教えて欲しかったです。もし生まれる時代が違って、いま自分が学生だったとしたら、これらの剛さんの本を読んで「こういう本を書ける人になりたい」と思ったかもしれません。なれるわけはないにしても夢の存在として。それくらいパワーのある本だと思います。もし、関心を持った人がいれば是非お読み下さい。どれもお勧めです。
さて、次は「ウェルカム! ビートルズ 1966年の武道館公演を成功させたビジネスマンたち」を読まねば。