番組が終わると書店からも消えてしまうかと思いついに買ってしまいました。(こういう本です。) もちろん現シリーズが中心ですのでオールドファンとしては物足りない内容ではありますが、一応必殺シリーズ全作が写真入りで紹介されてますので許しましょう。
結構見てるつもりでしたが、私の場合就職したのが1986年4月。当時は「必殺仕事人Ⅴ激闘編」が放送中でしたが、その年の8月から始まった「必殺まっしぐら!」は全然見ておらず「必殺仕事人Ⅴ旋風編」「必殺仕事人Ⅴ風雲竜虎編」も見てないと思います。
当時の自分がどういう状況であったかというと、住んでいたのは仙台市内。平日は4泊5日で青森へ出張しており、金曜はそこから帰る日。八戸から仙台まで帰ろうと思うとまだ高速道路が繋がってなかった頃ですので、一戸から滝沢まで一般道を走り、そこからまた仙台まで高速を走るという移動でした。(ローカルな話題やなぁ)
ということで夜の7時くらいまで外回りしてて、移動して仙台に帰って事務所に顔を出してから部屋に帰るといくら早くても11時くらいになってしまいます。ついでにいうと、当時は部屋にビデオどころかテレビも持ってなかったのでどうやっても見られなかったと。
今となっては昔の話なので「見たい見たい」と思いながら過ごしてたのか、ほぼまったく興味を失ってたのかは忘れてしまいました。ただし、スポーツ新聞で必殺が終了することを知り、最後が「必殺剣劇人」だというのを見て寂しく思ったことは覚えています。こうやってシリーズの流れを見ていくと、最後の方は仕事人に頼りすぎでマンネリ化したのがマイナスだったかと。
ところで、この本では裏方の人にもいろいろ脚光を当ててますが注目は音楽担当の平尾昌晃氏。最初に話があったとき「主題歌は西部劇風にしたかった」のだそうで、ああいう音楽になったとか。あのトランペットの「パラパ~」というのを発明した(?)人なので、平尾さんには国民栄誉賞をあげてもよいかと。
「必殺仕掛人」の音楽「荒野の果てに」のレコーディングでは、ギターにもレスリーを使って効果を入れたそうですが、あれは印象的ですね。私が高校生の時に宅録の多重録音で初めてやったのはこの曲だったのですが、その時はフランジャーで代用しました。あながち遠からず…という感じだったような。
私が主題歌で好きなのは「望郷の旅」「さざなみ」「さすらいの歌」「あかね雲」「惜雪」「風の旅人」「ついて行きたい」と挿入歌の「もどり道」など。これがどのシリーズの主題歌とか挿入歌であるかを即答できれば上級者でしょう。「もどり道」は作曲が宇崎竜童氏なのですね。さすがです。
ということで、必殺ファンの方はお早めにお買い求め下さい。番組はあと2回ほどで終わるようです。寂しいなぁ…。