昭和の時代のニューミュージック系のアルバムで、Wikipediaでは参加ミュージシャンがわからないのを、発掘して残しておこうという企画の第二弾です。(第一弾はこちら)
今回紹介するマザー・グースは金沢出身の女性三人組のグループで、1976年にメジャーデビューし2年ほど活動しました。この「インディアン・サマー」は1976年発売の1stアルバム。
マザー・グースのメンバーは以下の通りです。
金田真由美:ヴォーカル、サイド・ギター
京田由美子:ヴォーカル、リード・ギター
高田幸枝:ヴォーカル、ハーモニカ、パーカッション
メンバーはこの三人で、何しろ私は地元ですから当時彼女たちがFMリクエストアワーなどにちょくちょくゲストで出て三人だけで演奏しているのを聞きました。が、レコードではもちろんバンドの演奏がバックに入っています。その収録曲は以下の通り。
1.ミュージシャンをやっつけろ!
2.とんでるルーシー
3.男たちのアリバイ
4.洗いたての恋人
5.貿易風にさらされて
6.少年の木造ランプ
7.お前はなぐさめ色
8.アカプルコの夜
9.インディアン・ケイティーの唄
10.メイフラワー号
曲調としてはウエストコーストということになりましょうか。アコースティック・ギター中心のバンドスタイルですが、それもそのはず演奏は吉川忠英さんとザ・ラスト・ショウ。ということで、参加ミュージシャンは以下の通り。
吉川忠英:アコースティック・ギター、バンジョー、フラット・マンドリン、ドブロ、各種パーカッション
ザ・ラスト・ショウ
徳武弘文:エレクトリック・ギター
村上律:スティール・ギター
松田幸一:ハーモニカ、マウス・ボウ、ベース・ハープ
河合徹三:エレクトリック・ベース
島村英二:ドラムス
松任谷正隆:ピアノ
山田秀俊:エレクトリック・ピアノ、ソリーナ
ジョー加藤:フィドル
斉藤ノブ:パーカッション
金山功:ヴィブラフォン
尾崎亜美:手拍子
吉田よしこ:ドブロ・ギター
意外な名前も見えますが、尾崎亜美さんはメンバーと同世代で仲良しでレコード会社も一緒。スタジオに遊びに来たところ「お前はなぐさめ色」の間奏の手拍子を手伝ったとか。吉田よしこさんは「メイフラワー号」のイントロを弾いたそうで、飛び入りのメンバーも加わった楽しい演奏になっています。
これを私は当時は聞いておらず、1990年にCD化されたときに聞いて大変気に入りました。その後2005年には紙ジェケで再発もされ、驚くことに今年の6月にも<CITY POP Selections> の一枚としてユニバーサル・ミュージック・ジャパンからまた発売されてました。それだけ評価されている事でしょう。画像の右側は1990年版で歌詞カードはそちらのもので多分LPの復刻でしょう。左の紙ジャケは歌詞カードが違ってボーナストラックもあります。
残念ながらサブスクにはありませんが、折角再発CDが出てるのでこの機会に多くの人に聞いて欲しいと思っています。演奏もいいのですが、ボーカルの声とコーラスが大好きで、こういうバンドは最近ないですね。
それにしても、70年代の金沢で高校生の頃からオリジナル曲で地元のコンサートに出演し、自主制作でレコードまで作ってしまう女子達がいたというのは驚きです。私は地元なので余計にそう思うのかもしれません。