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十戒と書いてなんと読む?

2022年11月04日 | 国語の時間

 先日「うたコン」で若手の女性アイドルが中森明菜さんの「十戒 (1984)」を歌ってました。曲名はこれが正式だそうですが、面倒なのでここでは「十戒」と表記します。

 それで、この曲名を書こうとしたらPCでは「じゅっかい」では変換されません。これは前に映画の「十戒」のレビューを書こうとしたときにも経験したのですが、正しくは「じっかい」なのですね。

 十戒といえば、有名なのはモーゼの十戒ですが、モーゼさんが「これは『じっかい』と読むのじゃあ! 『じゅっかい』とか『じゅうかい』と読む奴にはタタリがある。『とおかい』と読むような意識が斜め上の奴は許す。」と言ったわけはありません。調べてみたら仏教でも「仏道修行上まもるべき十の戒め。」として、「じっかい」があるのですね。

 しかし、明菜ちゃんのこの曲はあえて「じゅっかい」と読むそうな。なので、PCやスマホで「じゅっかい」と入力して「十戒」と変換されるように単語登録してる人は明菜ファンという判断ができます。一種の踏み絵ですね(?)。

 それで、この読み方を調べてたら「十手」も「じって」と読むという話がありました。しかし、こちらは普通に「じゅって」と入力しても変換されます。なにより、舟木一夫さんは「銭形平次」の主題歌で「野暮なじゅってぇ~は~」とキッパリ歌ってますし、橋幸夫先生も「伝七捕物帳」の主題歌で「房は紫 このじゅってぇ~え~」と歌ってます。

 さらには「白獅子仮面」の主題歌も、水木一郎アニキが「二丁じゅってがカチッと鳴~れ~ば~」と歌ってます。銭形と伝七と白獅子仮面に逆らえる奴はおらんでしょうから、これは堂々と「じゅって」と読んで良さそうですね。

 それにしても、色々調べてたら伝七親分が使ってた紫の房の十手は本当はなかったらしいとか、銭形平次は実在の人物ではないという話とか、知らなくてもいいことを色々知ってしまいます。せめて木枯し紋次郎と中村主水くらいは実在してて欲しいものですが、夢の見られない時代ですね。