ジロ・デ・イタリア第１３ステージ

　ジロ・デ・イタリアも本格的な山岳ステージに突入して総合の行方を左右してくる段階に入って来たぞ。

　ここまでの総合トップは２位に３分以上の差をつけて以前バッソ。

　この日は山岳のうえに雨と言う事もあり荒れた展開になった。

　序盤で逃げが発生したが最後の山の前で集団が吸収。集団には総合争いの選手が集まり役者は揃ったわけだ。

　集団をリードするのはバッソ率いるCSC。アシストのサストレがバッソを牽引する。このサストレが疲れて下がったときにバッソが登場というわけなのだがここで異常事態発生！！
　クネゴ、ディルーカ、シモーニ、サヴォルデッリとバッソの前でゴールしなければならないはずのライバル達がサストレのペースに付いて行けない。
　サストレが下がってバッソが飛び出たときに付いて行けたのは総合争いとは関係のないピエポリのみ。

　ステージ優勝こそはピエポリに譲ったバッソだが、この日も強さを見せつけライバル達にさらなるタイム差をつけることに成功。結果サヴォルデッリには５分、クネゴ、シモーニには１０分のアドバンテージを得たバッソ。クネゴ、シモーニは山岳スペシャリスだが残りのステージで１０分の差をひっくり返すのは容易ではない。サヴォルデッリの山岳能力はバッソのそれとそう変わらないと考えるとバッソの優位は動かないな。

　圧倒的な強さを見せつけるバッソ。アームストロングが引退した今、バッソ時代の到来か！？