そんなわけで革靴丸洗いが一通り終わったわけだが、ここからはひび割れの補修作業。
ひび割れというか破れに近いほどの深い傷が刻み込まれているのだが、これをどうやって補修するかはずっと悩みの種だった。しかし丸洗いを経験したオレに迷いはない!そう、紙やすりで削ってしまえ!!
600番から1,500番手の水研ぎ紙やすりでひたすら削る。要するにひび割れた部分をやすりで削って下の層まで慣らしてしまえって理屈だ。恐いのは削りすぎて革が薄くなり、革が破れてしまうことだ。そのリスクがあるため、本当はひび割れを完全に除去したいところをかなり手前で止めることに。初めてだから慎重にいかないとね。
あとは番手も2,000〜3,000くらいまで上げたほうがよさそうだが、家にあったのが1,500番手までだったので仕方がない。このあたりの杜撰さ加減がいけないのだろうね……
こうしてやすり掛けが終わった姿がこちら。
まだかなりひび割れがあるが、最初の状態を考えればとりあえずこんなところだろう。この後はリッチデリケートクリームを全体に染みこませて、シュークリームで仕上げ。
ここまでの作業に3日間。ほとんどは待ち時間で労力は低い。やすり掛けはちょいと面倒だったけどね。丸洗い前の状態と比べてみるとこうなる。画像にマウスのカーソルを合わせて変化を見てくれ。
どうだろう?10年選手で最初の酷い状態からみれば十分な結果と言えないだろうか?10年前にこの洗い方を知っていれば今でも綺麗な革の状態を保てていたと思うと、自分の無知を呪わずにはいられない。ちなみにこのマウスオーバー方式も参考ブログから真似た。
しかしながら今回この丸洗いで、革靴へのメンテナンス経験値が大幅に向上した。この洗い方は非常に有用であることは実感できた。さらにこの洗い方をマスターしたことで、オークションでたまに見かける状態の悪い格安革靴を再生させることが出来るんじゃないかというところまで考えが進んだ。
そんなわけで見事履けるまでに復活した愛しのJHONSTON&MURPHY LD42。丸洗いのやり方は分かったので、残りの革靴もまとめて丸洗いしてやろうかねぇって話(´∀`)
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