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”滑落遭難”を読んで

羽根田治『ドキュメント 滑落遭難』を読んだ。この本はタイトル通り、山における滑落遭難を題材にしたノンフィクションだ。全部で7つの滑落遭難事故を扱っていて、まず前半に事故の経緯、後半に著者の見解といった構成になっている。

ドキュメント 滑落遭難ドキュメント 滑落遭難
羽根田 治

山と溪谷社 2008-06-27
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この本の中で事故に遭った人たちは、程度の差はあれど、それぞれが山に親しんできた人たちばかりだ。それだけに山における事故というものが、ほんのちょっとした気の緩みや油断からでも容赦なく襲ってくることが分かる。

まぁ、どんなに気をつけても事故に遭ってしまうことはあるだろう。いざ、そうなった際の準備は出来ているかというのも問題だ。

まず自力で歩けないのなら救助を要請する必要がある。携帯電話を持っているのか?もし電波が入らない場所なら無線機を持っているか?登山計画書は出したのか?山行計画を身近な人に話したか?山岳保険には入っているのか?等等、準備段階で出来ることは山ほどある。

特に山岳保険に関してはかなり重要だと思う。もし遭難した際に、助かるにせよ助からないにせよ、捜索隊が出動すれば多額の費用が請求される。民間のヘリが飛んだ日には100万程度じゃ利かないと聞く。山岳保険に入っていなければ、それらの費用は全額自己負担になってしまうのだ。年間契約ではなく、1回の登山ごとの掛け捨てタイプの山岳保険もあるので、それらも含めて検討したいと思う。

今年もおそらく北アルプスへ登るわけだが、こういった事例を忘れずに、気の緩みのないようにして行きたいねぇって話(´∀`)


レスキュー・ハンドブックレスキュー・ハンドブック
藤原 尚雄 羽根田 治

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