前回はおおまかに行程を書いたけど今回はシュラフの話。と言うのも、いつもシュラフ無しでの登山をしているのだが、今回は友人からシュラフを借りることが出来たので、その感想なんかを書きたいと思う。
いつも一緒に山へ行く友人とオレは、毎回シュラフ無しで登る。と言うのも、当初は夏季限定での登山を想定していたので、シュラフはいらないだろうという結論に達した。ところがいざ登りはじめると欲が出て、9月・10月となし崩しに登るようになって、山頂で氷点下のなかシュラフ無しで満足に眠ることが出来ないという事態に陥った。
去年そんな目にあっていながらも、まぁ何とかなるだろう精神で今年もシュラフ無しなわけだが、山をやる別の友人がシュラフを貸してくれるというので、物は試しと借りてみることにしたってのが事の経緯。
お借りしたのはモンベルの「U.L.スーパーストレッチダウンハガー#2」というヤツ。シュラフはさっぱりなのだが、φ14.7X29.1cmで824gとかなりコンパクトで軽い。調べてみると快適睡眠温度域は-3cで、使用可能温度域はなんと-15c!!コイツは期待できる。
冷池山荘のテント場で友人夫妻がいつもの通りシュラフカバーを広げる横で、オレはULSSダウンハガーを広げる。そのコンパクトな収納から想像できないくらいシュラフは膨らみ、かなりフカフカな状態になった。これがダウンの実力か。
もう入る前から暖かいだろうことは想像できるのだが、入ってみるとやはり暖かい。それはもう信じられないくらい暖かい。これなら快眠は間違いないだろう。今まで寒い寒いと言いながら悲鳴をあげていたのは何だったんだろうと思わされる暖かさだ。
夜も更けて、いつもなら寒さで目が覚める時間になってもオレは夢の中。結局寝始めてから翌日の行動開始時間まで一度も目を覚ますことなく眠ることが出来た。こんなに快適に眠ることが出来たのは初めて本格登山した鳳凰三山以来だ。もちろん友人夫妻は寒さで満足に眠ることが出来なかった。
正直シュラフに対しては懐疑的な姿勢を取っていたが、今回の一件でそれも覆った。真夏ならともかく、コレは必需品のうちに入る部類の道具だろう。事実、満足に睡眠を取ることの出来なかった友人夫妻は、翌日の行動に精彩を欠いた。眠ることの重要性を痛感したね、本当に。
そんなわけで鹿島槍ヶ岳から帰ってきてからというもの、シュラフ探しに余念が無い。友人から借りたシュラフは定価3万弱の高級品。そこまでの物じゃなくて良いので、良質でコンパクトなシュラフを探さないとねぇって話(´∀`)
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