さよならteacup

ターゲットは誰よ?

我が家にはKindle Paperwhite1台、Fire HDX8.9が2台あり、比較的電子書籍に触れている方だと思う。なので当然電子書籍がもっと市民権を得て、紙媒体と電子書籍は全て同時発売になれば良いと考える。

そんな中、ネットを使っていたらとんでもない電子書籍端末を見つけてしまった。その名も「全巻一冊」だ。

全巻一冊はクラウドファンディングで誕生したマンガに特化した電子書籍端末で、本当に紙のマンガ本を読んでいるかのような読書体験の提供を目的として作られた。

具体的には端末に厚みを持たせて見開き2画面にしてある。厚みの分はダミーで端の部分はめくることもできる。端末とコンテンツは別売りで、「全巻一冊」の名の通り、既に完結したマンガを全巻セットで販売するというスタイルだ。

電源は単4電池×4本
Wi-Fi含むネット機能は無し。
コンテンツの入ったSDカードはコピー不可。
電池を含む総重量は520g。
画面サイズは7.8インチ×2の300dpi。

端末本体価格は35,000円(税別)。コンテンツ価格はかなり幅があり、単行本1冊あたり100〜850円くらい。「ミナミの帝王」なんかはかなり安いけど、「北斗の拳」や「NARUTO」なんかはKindleなんかで買うのと変わらない感じ。

と、まぁこんな感じなのだが、まず何よりも致命的にデザインがダサい。さらに単4電池×4本の駆動時間が10時間というのもどうなの?開発者曰く「ネットにもケーブルにも何にもつなぎたくなかった」と事だが、電池を替える手間とコストは考えなかったのだろうか?

ネット通販はなくTSUTAYA店舗で限定1,000台のみとなっている。これはネットに疎い人に売りつけて逃げ切ろうという姿勢に見えるのは穿った見方だろうか。そもそも全巻が入ったSDカードが破損した場合の保証はされるのだろうか?コピーが出来ないのは分かるが、その際の保証がないのはリスクがデカくないか?

それと「紙の本に近づけた」割りには本体に対して画面の大きさは小さいし、見開きの際に中央に大きな余白があるのはいただけない。もうちょいマシな造りじゃないと35,000円という本体代金は高すぎだよ。ただ見開き2画面というコンセプトは良いと思うので、コミックに特化した端末としてKindleやらKoboなんかで発売されれば売れると思うね。

2018年10月現在、ラインナップは6作品のみ。このクソみたいな端末が売れるかどうか楽しみだねぇって話(´∀`)


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