今日は風もなく 昨日より暖かだったのかな?
19時現在も 風がなく曇っているせいか 冷え方も緩い気もします。
さて 重松清の「十字架」を読みました。
幼馴染だった藤井俊介が 今はいじめられているのを知りながら 何もしなかった主人公 真田裕。
中学2年で死を選んだ俊介が残した遺書には 裕のことが『親友』と書かれていた。
実際に俊介をいじめていたのは3人の同級生だったが
皆が知りながら 誰も助けなかった。
そのために事件は 「いけにえいじめ事件」と呼ばれ クラスメートは「見殺しにした人間」となった。
俊介の母は 裕に感謝するが
俊介の父は 告別式の日に
「親友だったら・・・・・なんで、助けなかった・・・・」
と 裕の胸倉をつかむ。
そんな裕と裕が『あのひと』と呼ぶ俊介の父の二十年にわたる物語である。
どんな理由であっても子供を喪うのは 想像を絶するつらさだと思う。
ましてや 自殺という形で喪ったら しかもその理由に全く自分たちが気付かなかったとしたら・・・
たまに テレビでいじめが原因で自殺した子供の親が
何故気付かなかったのか?みたいなことを言っています。
あれ 本当に無神経だし想像力がないと思う。
自分たちが学生だった頃のことを忘れているんじゃないかとさえ思う。
もちろん 親や先生に相談する子もいるでしょう。
そうすれば 解決に向かうケースも少なくはないと思う。
不登校になったり 教室には行けなくなったりするケースもあるとは思いますが
命を喪うよりはずっといい。
決して 学校だけが世界じゃないんだから。
けれども 子供の中には親に自分のそんな姿を知られたくないと 知らせたくないと
かたくなに思ってしまう子もいるんです。
この物語の俊介は まさにそういう子のひとりでした。
苦しみを全部自分で背負って一人で死んでしまった。
でも そのことで大きな苦しみを親や兄弟に背負わせることになってしまう。
その苦しみを 『親友』扱いされた裕を通して 裕の苦しみとともに書いている。
小学生にも分かる言葉で・・・
物語に出てくる世界遺産 森の墓地スコーグスシュルコゴーデンの十字架は 物語の象徴にも思えます。
お勧めです。
是非 ご一読を。
いがぐりおは スウェーデン行ったことある?
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
19時現在も 風がなく曇っているせいか 冷え方も緩い気もします。
さて 重松清の「十字架」を読みました。
![]() | 十字架 (100周年書き下ろし) |
重松 清 | |
講談社 |
幼馴染だった藤井俊介が 今はいじめられているのを知りながら 何もしなかった主人公 真田裕。
中学2年で死を選んだ俊介が残した遺書には 裕のことが『親友』と書かれていた。
実際に俊介をいじめていたのは3人の同級生だったが
皆が知りながら 誰も助けなかった。
そのために事件は 「いけにえいじめ事件」と呼ばれ クラスメートは「見殺しにした人間」となった。
俊介の母は 裕に感謝するが
俊介の父は 告別式の日に
「親友だったら・・・・・なんで、助けなかった・・・・」
と 裕の胸倉をつかむ。
そんな裕と裕が『あのひと』と呼ぶ俊介の父の二十年にわたる物語である。
どんな理由であっても子供を喪うのは 想像を絶するつらさだと思う。
ましてや 自殺という形で喪ったら しかもその理由に全く自分たちが気付かなかったとしたら・・・
たまに テレビでいじめが原因で自殺した子供の親が
何故気付かなかったのか?みたいなことを言っています。
あれ 本当に無神経だし想像力がないと思う。
自分たちが学生だった頃のことを忘れているんじゃないかとさえ思う。
もちろん 親や先生に相談する子もいるでしょう。
そうすれば 解決に向かうケースも少なくはないと思う。
不登校になったり 教室には行けなくなったりするケースもあるとは思いますが
命を喪うよりはずっといい。
決して 学校だけが世界じゃないんだから。
けれども 子供の中には親に自分のそんな姿を知られたくないと 知らせたくないと
かたくなに思ってしまう子もいるんです。
この物語の俊介は まさにそういう子のひとりでした。
苦しみを全部自分で背負って一人で死んでしまった。
でも そのことで大きな苦しみを親や兄弟に背負わせることになってしまう。
その苦しみを 『親友』扱いされた裕を通して 裕の苦しみとともに書いている。
小学生にも分かる言葉で・・・
物語に出てくる世界遺産 森の墓地スコーグスシュルコゴーデンの十字架は 物語の象徴にも思えます。
お勧めです。

是非 ご一読を。
いがぐりおは スウェーデン行ったことある?
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