新房総の山親爺

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最近読んだ本の第3弾

2024年08月02日 | 番外

最近読んだ本/第三弾 2024年7月    

井上 靖著の星と祭り(上、下)昭和50年3月初版で、前には自分で本を購入して印象深かったので誰かに進めて贈って手元にはなく、今回は図書館から借りて読みました。タンボチェで満月を観るというのと、十一面観音との出会いが印象強く残っていた。お薦めの本です。

娘みはるが17歳の時、琵琶湖で乗っていたボートが転覆して遺体は上がらなく、みはるは永遠に「生と死」のはざまにいる。娘とともに死んだ青年の父親に誘われ、琵琶湖湖畔の古寺を訪れた父親は、十一面観音に出会い、その不思議な安らぎに魅了され、そんな日々に中、ヒマラヤのタンボチェでの月見に誘われ銀色に輝くヒマラヤの峰に神々しく光を放つ満月を観ながら、娘みはるの死に対する考え方が変わっていく、最後に満月の湖上で青年の父親と二人の葬儀を執り行うシーンは今まで拝んできた十一面観音も現れて素晴らしい葬儀で、わが身を振り返るともう何十年もあってない娘紀子のことを思うと泪せずにはおられなかった。

高宕観音堂の仏像も十一面観音様とのことです。

沢木耕太郎の深夜特急(Ⅰ~Ⅲ)

『深夜特急』は、1970年代にインドからロンドンまでバスで旅した沢木耕太郎の紀行文です。バックパッカーのバイブルと呼ばれる人気の旅本で、以前山仲間からもらって読んだ。若い血潮をたぎらせる痛快・爽快な貧乏旅行記で自分もこんな旅をしたいなーと思った記憶があり、誰かに上げてしまっていたのでもう一度と思って図書館から借りて一気に読んでしまった。

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