興味津々

日々思ったことを綴ります

薬剤師って・・・

2012年09月21日 | 65歳未満
三つ子の魂何とか って言うけれど
私は今の私になるべく歩んできたのか
よくわからない

家族や親せきの中では長男長女の第一子
次に生まれた従弟とも3つ違いで
私はちょっとした特別扱いだったし
頭がイイと勝手に決められていた

学校へ行くと私は正反対の存在で
運動も出来ないし 
勉強もパッとせず
概して大人しく
着ているものも行き届かず
ともかく無視されるか
いじめられるか の立ち位置だった

そのギャップ…

社会生活が上手く送れないのは
私の生活の大部分を占めたこの学校生活にあったのだろうと思う

そして外から帰っても
ずっと私は母が帰宅するまでひとりで離れの部屋で過ごした
こういった生活が私を弱らせた

子どもは人との関係性を作る機会
トレーニングする機会を出来るだけ多く持たなくては
ならない と私は今も信じてる

両親や家庭環境を恨むこともあったけれど
両親とて 余裕がなかったのだから仕方ない
私の素からの性質もあったのだろうから
こうなるように出来ていたのだ

生命保険の証書 職業欄に「薬剤師」と書いてみた
いちおう社員なのだからもう「主婦」ではない

それを見て この保険外交員女性はどういう反応をするだろうか

と内心構える

イイですねぇ 資格を持っておられて…

そう言われるのがオチだから

そして私は またかぁ~ と内心ガックリするのだ

でも今回は予め聞いていたのか、そうは言われなかった
そのことで 私はホッとする

もし私が薬剤師でなくて「医師」だったら 絶対言われない
資格を持っていいですねぇ なんて

なんで言われるのかというと
薬剤師が中途半端な職業だからだ

そして
なんでその言葉を気にしてしまうのかというと
自分の仕事に自信がないからだ

主婦 は 夫の稼いできたお金で勝手してる というイメージが
つきまとうのか 軽蔑がこもっている場合もある

別に働かなくて良いんだったら家に居たら良いじゃない
と その言葉に救われもしたことがあった

せっかく薬学を学んだのだから社会にお返しをしなくては
と いう感覚はスーパーに居るときにかなり先輩の薬剤師が教えてくれた

正直に言えば、パートに出たのはこずかい稼ぎ感覚だ

知識にも知力にも
自分より賃金の低い高卒のパートさん達より秀でているという自信はない
そこに付け込まれるのである

ましてや 失敗の多い仕事をしてしまっているのだからなおさらである

レジの打ち間違いをどれだけしたか

つい先日も会員になってくれたお客さまに渡す高額のお釣りを渡しそびれた

その前に調剤でもかなりの失敗をしている
ビクビク計量をするから余計に失敗を繰り返した
調剤をしてみようか と思うこともたまにあるが
若い時ならまだしも もうほとんど完全に不可能だろうとも思う

薬剤師になろうとして薬学部を受験したのではなく
ただ受験教科と親の世界しか見えなかったから薬学に進んだ

進んだ大学は大学というより専門学校だった
国家試験向けの大学体制 に嫌気がさしたのと
大学に入ったら色々遊んでやろうとしていた期待が裏切られたのとで
つまり ぐうたらで 大学を中退しようとした

親を泣かせて せめて休学にしなさい ということになった

果たして薬学部に進む他に何があるのか
何が自分に出来るのか 結局見つけられなかった

惨めで愚かだったあの若い頃が懐かしいなんて
ちっとも私は思わない
戻れるなら戻ってみたいが
戻ったところで
他に私の進む道を自力で見つけることは出来るだろうか

父は私に「出ていけ」と怒鳴ったことは何度かあった

その通りに 出て行けば 何かもっと幸せな道が開けていただろうか

休学をして 本屋でバイトしても ほとんど何も見つからない

結局のところ、目をつぶって頑張り抜いて
入学した大学を出てしまう と
それしかない…

で 大学を出ても 特に職業につきたくもなくブラブラしていたら
父が研究助手の口を見つけてきた
そういう職業だったら出来るかと思ったのだが
全くついていけす、私は迷惑をかけっぱなしで
終いに 辞めてほしいと教授に言われる始末だった

中学時代頃から私は夜眠れないことに苦しんでいたが
この頃がピーク。(結婚してやっと治った。)

それから母のほぼ裏の手?で 大学病院に潜り込み
そこから病院薬局調剤の仕事を手に入れた

調剤室の狭い世界に私はなかなか馴染めず
ペイペイのまま 遊ぶ=逃げることは一人前にしようとし

お前は 遊ぶことばっかりじゃ と父が言っている意味もあまりわからず
お前はアカン、はよう嫁にゆけ と唱える父を恨みつつ

が 実際 早く結婚を決める等して 仕事から逃げてしまいたかった
ダメダメ人間なのだから 批判を受けたって仕方なかった訳なのだった

「おんなの腐ったやつ」という言葉が耳に入ると自分のことを言っているのだと信じた

夢を持ってください とフラれた人の手紙に書いてあったけど
それが何を意味するのかもよくわかっていなかった

結婚して子どもが生まれて その子ども達が奇跡的によく出来て
それだけでもう私は幸せである

が私の本当の夢は なんなのだろう

自分の力で社会貢献ができることである

その夢に近くなったのに 私は今もなお サボってしまう

体力も記憶力も衰え 
もう新たな知識を蓄える能力はほとんどない

薬剤師という中途半端な職業は私に向いていたのか向いていないのか

他に何もないから薬剤師であるだけで

合っているとはとても言い難いのが現状だ

まだ登販制度がない頃に、前の店では店長も同じ白衣を着ていた

古くからのお馴染みさんが薬売り場の私に聞く
「やくざいしさん、いてるか?」と 

怪訝な顔をしていると
「あんたやない、やくざいしさんや」と。

なるほど 店に立って日の浅い私より 長年勤める店長の方が知識が豊富で
話も数段上手い。だから彼にとっての「やくざいし」は店長なのだ。

登販制度が出来て 店長は悔しかったのだろうとも思う

何かと辛く当たられたし 時給の低いパートさん以下の扱いで無視された

私もどこか仕方なしにそれに甘んじているところもあった
時給の高いことに引け目も感じた

私がその店にいた頃は薬売り場のレジは開けてもらえず、
中央レジで 学生バイトが1類の空箱をぶら下げて私を呼ぶ

それでかけつけると
早くしてくれ と言わんばかりに私の取り出した1類の薬を奪う

なんで こんな制度出来たんでしょうねぇ と皆が言っていた

お客からは怒られるし
ただ渡すだけなのに、なんで薬剤師が必要なのでしょうね

薬を渡すときは「説明しましょうか?」じゃダメなんですよ、
「説明させていただきます」と言わなくちゃ。
鍵はちゃんとかけてますか?薬を出し入れ時はちゃんとかけてください。

ロキソニンが扱えるようになりました~ でも私らは売れませんから
カンケイないですけどね

ビューティの品出ししてますか?

していたって言われる。その場に居て見ているわけでもないのに
パートさん達の声で言われる…

前の店では
いま思い出しても、嫌なことが他にもいっぱいあった

男性だったら こうも言われなかっただろうに
最初から社員だったら あんな扱いではなかっただろうに

今の店では そういうことからは何とか解放されているだけ幸せと言えるかも知れない

けれども まだまだ「お客に慕われる、信用されている薬剤師」という訳ではない
アカの他人 関係でしかお客と関係が築けていないのが現状で
それから脱却しないと 私が見つけた夢らしい夢には近づけない
コメント (2)