くろちゃんが病気で亡くなってから数ヶ月経った
残る7羽の管理が日々難しくなっている
出来ることならみんな幸せになってほしいのに
ただでさえ、夫が嫌ううずら達
それでも可愛い子たち
毎日のそうじと餌やりもだいたい2時間くらいかかるのだけれど
そのそうじの間にも癒された
職場を思い出して泣きながらうすらを見守ったこともしばしば
くろちゃんの病院で
うずらは本来1羽ずつ飼うもので
雌と雄は分けて発情しないように と言われて
飼うのが難しくなった
相手を求めて泣き叫ぶ雄達の声が厳しくなってきた
あまりに 傲慢な あまりに 騒々しい
その鳴き声で
その子の意のままにしてやりたくなった
それで1番弱々しく
1番 頭の弱そうな その雄をベランダ近くに連れてきて
窓ガラスを開けた
そうしてどうするかを見守った
前回は 外に出ないでいたのに
ついに出て行った
直前までギャーギャー鳴いていたそのエネルギーを
外に飛び出ることで 鎮めて行った
おびえながら ゆっくり そして さっさと歩いて行った
振り返ることもなく
隣との境を越えて
それでも 私はじっと見ていた
もう帰って来ないかも知れない
いや また ひょっこりと戻って来るだろう
食べるものもないし
ここが自分の家だとわかっているだろうし
と 反芻していた
呼んでみたけれど 反応ナシ
近所を探してみたけれど どこにも見えない
夜になり やっぱり帰って来ない
どこにいるんだろうな
とうとう 出て行ってしまった
ヘビにやられるかも知れない
猫にやられるかも知れない
夜行性の動物にきっと狙われるだろう
あるいは朝にカラスにやられるかも知れない
私はちびちゃんを わかっていて
危険なところに逃がせてしまった
残る7羽の管理が日々難しくなっている
出来ることならみんな幸せになってほしいのに
ただでさえ、夫が嫌ううずら達
それでも可愛い子たち
毎日のそうじと餌やりもだいたい2時間くらいかかるのだけれど
そのそうじの間にも癒された
職場を思い出して泣きながらうすらを見守ったこともしばしば
くろちゃんの病院で
うずらは本来1羽ずつ飼うもので
雌と雄は分けて発情しないように と言われて
飼うのが難しくなった
相手を求めて泣き叫ぶ雄達の声が厳しくなってきた
あまりに 傲慢な あまりに 騒々しい
その鳴き声で
その子の意のままにしてやりたくなった
それで1番弱々しく
1番 頭の弱そうな その雄をベランダ近くに連れてきて
窓ガラスを開けた
そうしてどうするかを見守った
前回は 外に出ないでいたのに
ついに出て行った
直前までギャーギャー鳴いていたそのエネルギーを
外に飛び出ることで 鎮めて行った
おびえながら ゆっくり そして さっさと歩いて行った
振り返ることもなく
隣との境を越えて
それでも 私はじっと見ていた
もう帰って来ないかも知れない
いや また ひょっこりと戻って来るだろう
食べるものもないし
ここが自分の家だとわかっているだろうし
と 反芻していた
呼んでみたけれど 反応ナシ
近所を探してみたけれど どこにも見えない
夜になり やっぱり帰って来ない
どこにいるんだろうな
とうとう 出て行ってしまった
ヘビにやられるかも知れない
猫にやられるかも知れない
夜行性の動物にきっと狙われるだろう
あるいは朝にカラスにやられるかも知れない
私はちびちゃんを わかっていて
危険なところに逃がせてしまった