2024 年度 1Q (2024年 4 月 ～ 7 月) TV アニメ総括

2024 年度 1Q (2024年 4 月 ～ 7 月) TV アニメ総括
 
今期私が選んだアニメの中で、万策尽きた 2 作品が最終回を迎えていないが、待っていられないので 2024 年度 第一四半期の総括をしておく。世の中の流れで異世界作品が増えたことは好ましいが、作画などアニメの作りとしてイマイチな作品も増えたことは少々残念に思った。
 
見出し画像：THE NEW GATE の最終シーン。予告枠でエンドカードのような「ありがとうございました」が流れた。3 人と 1 匹が後ろ向きで、何かを象徴しているのだろうか？
 
お約束
・ここに掲載した作品は、2024 年度の 1Q（第一四半期）で、私の録画リストに最後まで残った作品です。
・ネタバレには、あまり配慮していませんのでご注意ください。
・総括の定義：アニメに対する個人の意見と評価です（批評ではありません）。
・原作はほとんど読んでいません。TV アニメだけでちゃんと伝わってくるかがポイント。
・グッと来た順に ★★★（最高！次回が待ち遠しい。）、★★（いいね）、★（普通：見逃してもショック小）の３段階で分類。並びは概ね評価順。細かい優劣をつけるのは難しい。
 
★★★響け！ユーフォニアム３【久美子3年生編】
第 12 話のユーフォオーディションで部員投票では同点だった。そもそも何年も久美子の音を聞いていて、どちらが久美子の演奏か聞き分けられない子は少ないのではないか。その感情票を入れても同点なら、その時点で既に勝敗は決していたのである。そして最後の 1 票である、最も久美子との最後の演奏を切望する麗奈の選択は、久美子ではなかった。これも当然だろう。自分たちが目指した最高の演奏のために自分が落選する。全ての行き場のない感情は、最後に久美子が泣きながら言った「悔しい！」に帰結する。当然もらい泣き、号泣じゃろ。今これを書いていても泣けてくるわ。久美子が 1 年生の時のトランペットオーディションの葛藤は、ここで回収されたと言ってもいいだろう。ところで、特に 12 話は原作と違うらしいが、原作者を含め概ね高評価のようだ。原作者が拒否しないのであれば、アニメはアニメの道をたどるのは自然であろう。シロバコで示されたような、お互いのリスペクトがあれば良いじゃないか。そして最終回での大団円。第1期からの思い出のシーン（NHK は、民放起源のアニメの良いところだけ持っていく！）。全国での結果は言わずもがな。おーまえチャンが決められなかった進路は、進路指導の先生だけでなく、このシリーズを観ていたあなたなら当然予測していた通りだよね。期待通りの最終回。個人的には「大学編」も、ちょこっと期待したけど、この結末で必要十分。良くできたストーリーだ。最後に、部員一人一人を描いてくれて、乙です。さすが京アニ。京アニの歴史に残る、名シリーズの一つでした。ありがとう！
 
★★★無職転生 II ～異世界行ったら本気だす～ 【第2クール】
作画的な完成度は 100 点。ストーリーも、言うことなし。ちょっとエッチなところは、逆に、この作品の本気度がうかがえる。特に最終回はTVドラマを見ているようだった。大変良くできていた。この世界では何とか教以外は一夫多妻なのか。この先も波瀾万丈な展開を期待したい。第 3 クールは、2 年後くらいかねぇ。
 
★★★魔法科高校の劣等生 第3シーズン
期待を裏切らないアニメの一つ。最初のアニメは 2014 年だから 10 年経過しているが、第 2 シーズンだけでなく劇場版やスピンオフ、さらに再放送もあったりで、古くなった感じはしない。シリーズを重ねるとマンネリ感が避けられないが、この作品には全く感じない。むしろ、「お兄さま💛」など、定番シーンも歓迎だ。さて、期待の「四葉継承編」は劇場版として制作決定が報じられた。早く！また、原作のストック的には第 4 シーズンも可能らしいので、これも首を長くして待っておこう。
https://www.youtube.com/watch?v=UwdAkkhsCro

★★★Re:Monster
日々成長していくゴブリンたち。その過程で従来のゴブリンにはなかった能力を身に着けていく。独特な効果音と共に経過日数を表示する、今までにない章立てでエピソードを展開する構成はユニークだ。理屈抜きに面白い。面白ければいいじゃないか。そんな作品。内容の類似性は全くないが、同クラスの作りで言えば『魔王様、リトライ!』を観ているときのような爽快感がある。さて、最終回では、あたかも続くようなエンディングだったが、他のアニメのように「2 期制作決定」のようなアナウンスは無かった（これも まおリト と似ている。が、まおリト は、ついに本年放送決定！）。同様に、2 期の制作があることに期待したい。
 
★★★月が導く異世界道中 第二幕
少し軽い異世界チート無敵＆ギャグ系だが、始まった時から何となくお気に入りな作品であった。恐らく主人公の CV である花江氏の力量に負うところが大きいのではないかと思う。声優さんが好きとかではないのだが、どの作品でも自然さを演じるという点において、この声優うまいな！と思うと全部花江氏なのである。それは置いといても、第二幕も中盤以降は波乱万丈で、特に商人としての甘さをコテンパンにやられるところは良かった。第三幕も楽しみ。
 
★★★ダンジョン飯
2 クール連続だった本作も 24 話で最終回となった。最初は流行の異世界グルメモノかと思って真剣に観ていなかったが、回を重ねるにつれ登場人物のキャラの濃さに引き込まれていった。中途半端に終わったと思ったら、最後に 続く の文字が。エンディングの最後のイラストのように、またみんながそろって笑顔になれる日がくればいいね。
https://www.youtube.com/watch?v=qRrXciq7-88

  
★★この素晴らしい世界に祝福を！3 ：今期からキャラデザ変更。今期はダフネスがメイン。第 3 話目にしてやっと本領発揮か。流れから、劇場版を観ておいた方が良い。端正になったキャラに最後まで慣れなかったのと、やはりマンネリ感は否定できず、★三つ獲得できず。でもまぁ、面白い！
★★転生貴族、鑑定スキルで成り上がる：小さい子が主役の異世界系では出色の出来と思う。

★★忘却バッテリー：こんなマンガみたいな話、あるかよ！？あっ、マンガか。原作を読んでいる家人からは、面白いと聞いているので、続きを期待。最終回では何やら忘却のヒミツみたいな感じもあったし。しかし、2期決定の告知は無かったのだ。
★★バーテンダー 神のグラス：思わず おいしんぼ を思い浮かべたが、何の関係もなかった(^-^;。モノホンのバーテンダーの方が観て、どう思われるのだろう。ちょっとハズイ感じかも。逆に、自分的には、このようなバーにはあまり行かないが、そういえばバーテンダーがお客さんに気を配っていると感じることはあった。私は気をつかわれないようにしようと身構えていたのを見透かされていたんだろうなと、今頃思う。
★★怪獣8号：カフカが補欠から隊員に昇格した時にホロっと来たのは、既にこの作品に取り込まれている証拠。また、最終回も期待通りの展開。今後も頑張ってほしい。

★★鬼滅の刃 柱稽古編：私は鬼滅ファンではないが、画もきれいで、良くできている。前作で儲かったとしても、ここまでやるのかと思うほど。特に最終回は映画クオリティ。劇場版に続く。というか、今期は劇場版の宣伝用長編PVってことか。劇場版は 3 部作！ドジョウが沢山いるのだろうな。
★★Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ：不幸な誤解から始まって、それでもチートな能力と多様性を受け入れる性格で、ハッピーな結末を迎える。そんな異世界転生物語。
★★となりの妖怪さん：今まで妖怪と言えば、怖いもの非現実なものであったが、この作品は予想外の設定で、新鮮だった。最終回では唐突に収まったが、全般的に 重い 展開だった。イヤではないが、重かった。
★★転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます：ドタバタな割には最終回で〆たって感じかな。第二期決定おめでとう！

★★THE NEW GATE：画の下手さは特筆ものと思うが。
 

★ゆるキャン△ SEASON3：キャラデザ変更は、なじめなかったかな～。個人的には なでしこ 推し。でも、性格（話し方）も変わっていたような。もう変えないでほしい。ところで、以前、実写みたいな背景に違和感があると書いたが、この作品はキャンプが主体で自然の景観も重要な要素なので、実写風もアリかなと思えるようになった。
★魔王学院の不適合者II(2ndクール)：♩クーウイック、クーウイック、クーウイック、ウー♩だ！
★Unnamed Memory：最終回でオスカーがかわいそう！今まで観てきた時間を返せー！！と思ったら、2期が用意されていた。そんなに熱心に観ていたわけではないが、少しホッとした。
★出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きる：主人公はあまり気にしていないようだが、全体的に少し哀しい話だった。シスコンとか。つかみどころがない展開。絵も下手だったなー。
★ささやくように恋を唄う：万策尽きた～。さすがに 2 回もとぶと、如何なものかと。ところで、このような形でのお付き合いって、実存するのでしょうか？経験ある方、教えてください。
★魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい？：結局、概ね みんな良い人だったというお話。
  
 
先期から引き続き放送
・転生したらスライムだった件 第3期 
・烏は主を選ばない 
・狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF
・ザ・ファブル 

お読みいただき、ありがとうございました。ではまた 3 か月後にお会いしましょう！