100日で習慣を変え、マインドセットを書き換える

迷いがなくなり、行動を加速させるマインドセットで新たな人生脚本を描く。

認知症のように忘れる...

2015-11-07 11:52:37 | お袋の認知症日記

認知症じゃやないかと思うくらい
物忘れがひどい!

本当にひどいのです。

昨日まで使っていた言葉が
出てこない・・・

 

私のお袋が認知症なので

もしや・・・

 

などと、

本気で考えているわけではありません(笑) 

 

 

私は「天然」だと言われています(^^)

自分では、空気は読めるし、行動にも
そんなに無駄がないと信じていたのに・・・

実は、最初に私に天然と言ったのは、
パートナーで、彼女によると
私は類を見ないほどのド天然で、
会話の中で突然、話題に関係のない
言葉が出てきたり、行動もかなり変だそうです。

 

まぁ、こんな私ですが、
仕事ではいたって普通なんです。

これには理由がありまして、

人間の脳は、

図書館のカテゴリー別に分けた本棚に
本が置かれているように、
神経細胞のネットワークがあるそうです。

通常なら、カテゴリー別に記憶され、
関連するキーワードによって
記憶したことを呼び出す仕組みですが、

私のような天然は、

記憶する時に、適当なカテゴリーの
本棚に置いてしまうので、
キーワードで呼び出しても、
まったく違う種類の本が出てくるのです。

これはこれで面白いのですが(笑)

 

ところが仕事となると、
記憶の定着を意識するので、

大切な内容に関連している
自分がイメージしやすいキーワードを結びつけ、
カテゴリー分けした本棚に整理します。

この作業はを声を出して行ない
耳からも内容が入るようにします。

 

3日間くらい、何度も記憶の本棚から
引き出しては本棚に戻す作業を
繰り返して脳に定着させるのです。

3日過ぎれば、1ヶ月に一度繰り返していると
半年も経てば完全に定着しています。

 

このような方法で記憶しているので
仕事で使う専門知識や用語は、
今のところ、無意識的に出てきます。

 

 

でもね

繰り返して定着する作業を
忘れたら元も子もないですからね(笑) 

 

 

 

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笑顔は万国共通

2015-10-13 09:30:23 | お袋の認知症日記

すっかりご無沙汰していました(^^)

 

「お袋の認知症日記」も
彼女の症状に慣れたせいか
特にハプニングもなく時が流れています。 

そんな状況の中で、

 

 

先日、実家に帰った際、

お袋がいつも口にするのは、

「ヘルパーは皆んな嫌い」とか、
「もう来てほしくない」という内容の会話ばかり。

ヘルパーさんが残した日誌をみても、
「来るなと言われた」とか「早く帰れ」という
内容ばかりで、家族が読んで
気持ちの良いものではありません。

 

何故、嫌いなのか、お袋にたずねても
生理的に嫌いと言うばかりです。

 

私が実家に帰っている時に、日にちを
間違えて来たヘルパーさんと会う機会がありました。

そのヘルパーさんとお袋の会話を見ていると
二人とも仏頂面で事務的に話しているのです。

お袋は「あなたのことは嫌い」という表情で
ヘルパーさんと接し、ヘルパーさんも
お袋の仏頂面を見ながら話しているので、
双方に表情と感情が伝染しています。

 

これは一般的な

「コミュニケーションの構造」ですが、
認知症の場合は取り繕えないので、
このコミュニケーションループが顕著に出ています。 

 

ヘルパーさんによっては、

気の合う方もいます。お袋に聴いてみると
そのヘルパーさんはいつも面白いことを言って
笑わせてくれるから好きだと言っています。 

認知症になると、人の表情に敏感になって
子供のように素直になります。 

一口に認知症と言っても、
人によって違うので一概には言えないところです。 

 

お袋が認知症になって間がない頃、

彼女を言うことを全身全霊で聴けば良いと
思っていましたが、

それはある意味、私の思い込みでした。

認知症になったお袋にとって、
最も大切なことは、話しを聴くことではなくて
彼女が言ったことに笑顔で反応してあげることでした。 

 

何故なら、

人がコミュニケーションをとる際、
言葉から入ってくる印象より、声の大きさや
表情、所作などで得る印象の方が遥かに大きいのです。

それは認知症の方も同じです。 

 

介護のプロの方でも、そのような基本的なことを
理解していない方もいるということを
利用者側も認識しておく必要があります。 

 

 

 

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人と環境

2015-08-19 08:47:06 | お袋の認知症日記

今年の盆帰りは、
お墓参りを兼ねてパートナーのお母さんと
私のお袋に親孝行をする計画をしていました。

 

この投稿は、お袋がお世話になっている
デイサービス施設の「福来朗」
パートナーと迎えに行った時のもの。

 

ここ「福来朗」ふくろうは
前に紹介したように、アットホームで
ほっこりした家族との団欒を感じさせる施設。

 

その福来朗に新しい建物が出現!

室内はご覧のとおり
小じんまりした空間ですが、
まるでゲストルームのようなインテリアです。

オーナーさんの説明によると

この建物は、
少人数が好きな利用者さんに
寄り添って向き合えるようなコンセプトで
計画したそうです。

 

確かに、多人数は賑やかでいいけど、
時には一人になりたいこともあるし、
人と関わることが苦手な利用者さんだと
少人数の方が、より親近感が湧くかも知れません。

デイサービスの施設の中には
少人数のスタッフで利用者さんが
キュウギュウのところもあると聴いています。

デイサービスの施設は、

利用者さんにストレスなく
個々の尊厳やある程度のプライベートを確保し
ゆっくり楽しんもらうことが大前提にあってこそ
本来の目的に近づけるように思います。

 

 

 

とても座り心地が良い椅子と広いテーブル
何時間でも話せそうです。 

 

 

 

当然、キッチンは対面になっており、
調理していても利用者さんと話ができます。 

 

浴室は一般家庭より少し広いスペースで
高齢者用の浴槽を設置。 

 

スタッフが一緒に入っても十分な広いトイレ。
一般より全体が少し低めのようです。 

 

とてもスッキリした開放的な洗面。

 

というような水廻りでしたが、

撮り忘れていましたが、
ここは和室も設けられています。

日本人には和室がいいですね。
足も伸ばせるし、昼寝もできます。
畳の上でゴロゴロするのは最高ですもん(^^)

 

 

人は環境にすぐに慣れると言いますが、
「我慢」しながら慣れるのはストレスが溜まります。
「寛容」に慣れる環境を整えるのは、
高齢化社会で最も大切なことかも知れませんね。

 

 

 

 

 

 

 


青い財布

2015-07-21 17:02:36 | お袋の認知症日記

台風11号が倉敷を直撃する日に
実家に帰っていました。
幸い被害もなく台風は通過しましたが、

我が家の台風は大荒れでした(笑)

 

 

というのが、

私が帰る日に、お袋が財布を無くしたらしく
私の顔を見るやいなや

「財布がない!」

「財布を盗まれた」 

の連発です。

 

最初のうちは私も部屋の中を
一緒に探していたのですが、
彼女はもう「盗まれた」と思い込んで
ヘルパーが盗んだに違いない!と
バカの一つ覚えのように言うばかりで、

話すのが億劫になり、会話がなくなりました。

挙句の果てに、
最初は千円入っていたと言ってたのが、
最終的には、1万円になり、
やがて2万円まで引き上げてきました(笑) 

一人暮らしで認知症になり、
お金に執着するのは無理もないと思っていたので
特に否定もせずになだめていました。

 

ただ、

本当にお金に執着しているのだろうか・・・

という疑問が湧いてきたので
彼女にこんなことを聴いてみました。

「お金が戻ったら機嫌がなおるのか?」

そうすると、彼女は

「そりゃ、分からん!」

試しに、お袋が持っている
財布の中で最も高級そうな財布を
バックの中に入れておいたところ、
いつの間にかその財布は、タンスの奥に
ねじ込まれていました(笑)

 

もしや無くなった財布に未練があるのかと思い、

「財布が返ってきても、中のお金がなかったらどうする?」
と聴いてみました。

すると、彼女は

「そりゃ、財布が返ってくるだけでええ、
どちらにしてもお金は入ってなかったからなぁ」 

えぇ~ 2万円はどこへ(笑)

 

とまぁ、色々聴いているうちに

実は財布に思い入れがあることが解り、
「あの財布は自分で買ったの?」と聴いてみると

どうやら、大切な友だちに貰った財布らしい。

もし、私が何も聴かなかったら
お袋が大切にしていたのは
財布だったことは気付かないまま、

「認知症はお金に執着する」という
概念を持っていたでしょう。

彼女が何度も言っている言葉の中には
大切な意味を含んでいることあり、
こちらの概念で決めつけてはいけないことが
よく解りました。

 

このハプニングで
とてもお袋が愛おしくなり、 

同じような青い財布を探しまわって購入し、
財布の中に5000円を入れて
デイケアセンターの方から、
お袋に渡してもらいました。

 

又、無くしてないか気になって
後でお袋に電話すると、
とても財布を気に入ってくれたようで
電話口で泣いていました。 

今は、ヘルパーさんにお金を預けているので、
彼女自身はほとんど買い物をしませんが、

新しい青い財布は
息子に買ってもらったという、
想いが新たに込められたのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 


主語を自分から相手に置き換える

2015-04-04 06:46:09 | お袋の認知症日記

あぁ~ 又、言ってしまった。

 

降圧剤を服用しているにも関わらず、
お袋の血圧が150~160の数値から
一向に下がらないので、先日、病院で
24時間血圧計を付けたのですが・・・

気になって電話してみると、

「邪魔になるから外して寝た」

・・・・・・

外すだろうと予想はしていたが、
こうもあっさり言われると
つい、強い口調なる。

ヘルパーさんに無理を言って
二日間、病院に付き添ってもらったのが
すべて無駄になったことで
怒りのスイッチが入ってしまい
言いすぎてしまった。


 

 

風呂が大好きなお袋が

最近、湯の止め忘れで
ガス、水道料金が3倍以上になり、
無駄な出費が多くなったことも頭が痛い。

愚痴を言い出すと切りがないが。

 

彼女の身体のこと

介護費用のこと

自分の仕事に集中できないこと

 

これから彼女の認知症が進んでくると
考えることがもっと増えるだろうなぁ。

なるようにしかならないのは
分かっているが、先のことを考えると、
出口の見えないトンネルにいるような気がする。

 

できないことは人に委ねたら良いと言うが
ボランティアでやってくれる人はいない。

親ひとり子一人というのは
こういうことなんだとつくづく身に沁みる。

 

とは言え、

私は若い頃、お袋に心配をかけ、
ひとりで大きくなったようなことを言ってるが、
この歳になって、親孝行ができるのは
幸せなことだと思っている。 

 

そう言えば、
最近、自分の中で変わってきたことがある。

 

何が変わったかというと、
主語が自分ではなく、お袋になったことで
少し捉え方が変わり、
観えなかったことが観えるようになり、

優しくするのではなく、優しくなれたように思う。