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今回の新幹線史上初となった、乗客の焼身自殺が原因の放火火災事件。
たしかに、巻き添えになったお客様もいらっしゃるし、
(心よりご冥福をお祈り申し上げます)
ケガ人も多数いらっしゃいます。
英語での車内インフォメーションがなかったなど、
課題はゼロではないと思いますが、
最小限の被害に食い止めたということに関しては、
賞賛に値すると思います。
安全な場所(トンネル内を避け、救助しやすい側道沿いの線路上)を選んで
列車を停止させる機転を発揮し、
自ら消火器で鎮火、捜査も終わってから、小田原駅まで列車と乗客を運んだあと、
自身の体調不良を訴え、緊急搬送された、煙を吸っていても業務を優先した運転士、
煙の中、逃げずに飛び込んで消火・乗客誘導した車掌のプロ意識を
今こそ、誉めてあげたい!
(小田原駅からは、運転士資格を持った車掌が車両所まで運転したそう。)
油まかれて、人が焼死するほど燃えても、
最小限も延焼しない、素晴らしい防炎内装材を製造する会社の技術力と、
火災後にも自力走行できる新幹線の堅牢な車体の製造技術、
その基準を標準としているJRの安全意識も、誇りに思う。
線路上で緊急停止しても、後の列車が衝突しない運航システム、
3時間後には運航開始し、翌日には、時刻通りの通常運行に戻る回復力。
指示に従って動き、また自主的に救助に向かった乗客。
乗客が原因の遅れにも関わらず、駅で謝り続ける駅員の顧客意識。
その駅員に、一日大変だったね、と声をかける何時間も缶詰めになっていた乗客。
全てが、さすが日本、さすがJRです!
全てに誇りを感じます。