「ノルマ」って、ロシア語だというと
学生たちは、「へぇー!」と
驚いてくれます。
意味は、「目標」。
シベリアの強制労働者が
持ち帰った言葉という説もあり、
日本語では、
強制された、課された、達成必須の、
という意味合いで使われることが多い
言葉です。
私が勤めていた鉄鋼メーカーでは、
少なくとも私が所属していた営業部では、
一度も「ノルマ」という言葉を
聞くことも、使うこともありませんでした。
海外営業も、国内営業も、
一手に手掛けていた営業部でした。
他国の言葉を、マイナスのイメージで
使うことはありませんでした。
達成必須の営業目標額は、
「予算」と呼んでいました。
必要な売上高を、「予め」「算出」した
数字だから、
「予算」。
グローバル企業のお客様は、世界です。
世界と言葉を交わす会社が
他国語も自国語も、大切にする
風土があったことを、今更ながら
誇らしく思います。