【何も足さない、何も引かない】
日本アンガーマネジメント協会の安藤代表理事の言葉。
協会認定ファシリテータへの言葉ですが、
私がとても好きな言葉です。
アンガーマネジメントの最も基本は、入門講座。
シンプルなメソッドだからこそ、聴く人にとっては応用の効く知識となっています。
シンプルに見えるメソッドほど、中に入っている意味が深い、というのも
よくある話ですが、それを語りだすと伝えることの焦点がぼやけるものです。
人に何かを伝えるときに、
目的が自分の知識の披露になっていないか。
深いことも、シンプルに伝える。
伝える立場である、自分への戒めにもしています。
聴く立場になると、シンプルにわかりやすく伝えてもらえることの大切さがよくわかります。
不要な知識自慢は、とても聞きづらい。
しかし、10のことを伝えるのに、10しか知らない人の
シンプルさは、シンプルではなく陳腐。
要するに深みがない。
これも聞いていると、なぜかバレます。
聴く側からすると、「受け売り」に聞こえるのがそれです。
背景に、バックボーンに、10倍以上の見識があって初めて
本当に10のことを伝えることができます。
私自身は、1割じゃ少ないとも思うときやこともあるので、
1%。つまり伝えていることの100倍の見識があるということが
理想な気がします。
シンプルに伝える、ということは、実はとても奥が深いです。