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『死者のための祈り- 聖ドン・ボスコの教え』アロイジオ・デルコル神父編、9

2020-09-23 21:57:28 | 煉獄
『死者のための祈り- 聖ドン・ボスコの教え』アロイジオ・デルコル神父編、9

◆3-4、煉獄についての聖ドン・ボスコの著書

 次にテーマは、聖パウロのコリント人にあてた手紙に移りました。

 ドン・ボスコ「それに、"各々の仕事の価値は、火によってためされ、火を通るようにして〔または、火の中をくぐりぬけてきた人のようにして〕(コリント前3章13と15)救われる"と書かれていますよ」。

 この会話には、牧師といっしょにふたりのプロテスタントの一般信徒も参加していました。その中のひとりはドン・ボスコのこの最後の言葉をきくと、失礼な言葉で「確実に煉獄は存在していない!」といいました。

 かえって牧師は、失礼なことをいわず、おちついて聞き、言いたいことがあれば柔和な態度をもっていうようにと、その人をさとしました。でも、その人は、「わたしは、煉獄なんか少しも信じない、それはカトリックのたちが勝手にでっちあげたものだ」といいました。

 牧師は、今度も、「ただ否定するだけでは、なんの役にもたちません」といいきかせたのですが、その人は、しゃくにさわった調子でいいつづけました、「わたしは、答える程度の勉強なんかしていません。でも、何をいいたいかをよく知っています。牧師さま、わたしは、あなたが煉獄の存在を謙めてしまうのではないかと恐れています。もしそうなったら、なんとこっけいなことになるでしょう。さようなら」といらて出て行きました。すると牧師はいいました。

牧師「かれは、もとカトリック信者でしたが、今はプロテスタントにならています。自分がすててしまった真理の証明をきくだけで、心にとげがさされるように感じるのです。プロテスタントになったカトリック者は、たいていかれと伺じ考えです」。

 それから、その牧師は結論を出しました、「わたしは天国と地獄との間に、中間の場所があって、清められねばならない霊魂が一時的にここに、とじこめられることは当然認めねばならないと思います」と。

(続く)





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